日本外国語専門学校 海外芸術大学留学コース 芸術留学プログラム

海外芸術留学科卒業生
レポーターProfile
イギリス留学中
埼玉県立芸術総合高校出身
海外芸術大学留学科2006年卒
ロンドン芸術大学セントラル・セントマーティン
グラフィックデザイン専攻





タイポグラフィーの教室ロンドンを駆け抜けたニュース

こんにちは。年も明けて年末のホリデームードも落ち着いたロンドンですが、 まだまだ寒い日が続き厚手のコートもマフラーも手放せない日が続きます。

先日イギリスで最も有名なファッションデザイナーの一人、Alexander McQueenが 亡くなったニュースで今ロンドンはテレビも新聞も彼の話題で溢れ返っています。

Alexander McQueenは91年にCentral Saint Martinsを卒業後ファッションデザイナー として活躍し10年間に4度もBritish Designer of the Yearを受賞しました。

私達の学校の卒業生という事もあり学校でも先生や学生の間で彼の話で持ち切りです。彼のご冥福を祈ります。

 

タイポグラフィーの教室
インスピレーションを得るアムステルダム旅行


今回のレポートは、アムステルダムに住んでいる友達に会いに1週間ほど滞在した事について書こうと思います。 オランダに行くのは2回目ですが、今回はアムステルダムと郊外のユトレヒトにも訪れ作品のためのリサーチと材料調達に行ってきました。

ヨーロッパの良い所は、それぞれの国が独自の文化を持っていて、同じものが全くないこと。そして何よりヨーロッパ圏内であったら違う国でも気軽に、簡単に行き来できるところだと思います。

タイポグラフィーの教室
今回私はロンドンからバスでアムステルダムに行きました。片道約12時間ほどかかるのですが、途中ドーバー海峡はバスごと乗れる大きなフェリーに乗ったり景色も見れるし、目的地にゆっくり近づいていく感じが私は好きなのであっという間についてしまいます。


アムステルダムに滞在中の1週間、友達がお勧めのステキなグラフィック、プロダクトのお店や若手アーティストが作品を展示販売しているギャラリーカフェや地元の人しか知らないような古本市場や蚤の市に行ったり、羽ペンやインク壷、封筒に封をする用のシーリングワックスなど手紙用品だけを取り扱っているアナロググラフィックデザイン好きな人にはたまらないお店などを巡りました。

なかでも一番の私のお気に入りはアムステルダム公共図書館でした。2年程前にオープンしたこの図書館は建物自体から中のデザイン全てが洗練されていて、まさにダッチデザインを集約した場所です。



タイポグラフィーの教室公共施設とは思えない程のお洒落さで子供用の本コーナーは秘密基地のようなデザインになっていたり、建物の真ん中は吹き抜けになっていて、最上階はオランダの有名な家具や照明を使った素敵なレストランになっていました。学校帰りに毎日この図書館で閉館するまで勉強したくなるような場所でした!

週末はオランダ名物のマーケットと蚤の市巡りをしました。鮮やかなお花屋さんや、古い本や食器、テディーベアーなどなど、オランダ人は古いものを大切に受け継ぐ文化があります。小さな絵本1つ買うにも、売っているおじさんが丁寧にどんな人が何年代にどういった形で売る事になったのかなどのバックグラウンドを説明してくれたりもします。どんなモノにも物語があるのだなっと思える素敵な瞬間で、そういったモノが持っている背景を知っているだけでそのモノに対しての愛着が特別になります。


ロンドンは赤いバスがメインの移動手段ですが、こちらはトラムです。道路に引かれた線路の上をチリンチリンと音を鳴らして走る様はとっても可愛くて個人的に好きでした!

 

タイポグラフィーの教室
オランダの美大潜入!


そして平日に友達が通っている美術大学に少しお邪魔しました。ここの大学はオランダを代表する建築家、家具デザイナーのヘリット・リートフェルト(Gerrit Rietveld)が通っていたアムステルダムの国立美術大学として有名です。 イギリス以外の国の美術大学の校舎に入るのは初めてだったのでちょっぴり緊張しました!


校舎内はシンプルな作りでしたが使われている椅子や家具がとってもカラフルでまたロンドンの大学とは違う雰囲気が 感じられました。


タイポグラフィーの教室でも、やっぱりどこの国でも自分の好きな事を学べているので学生達の表情はロンドンの学生と同じでみんな生き生きとキラキラしてました。そういう所はやっぱり変わらないんだな!っと思いモノ作りに真剣になっている 学生達の顔を見てやっぱりアートって世界共通で素晴らしい!!!と再確認しました。


タイポグラフィーの教室





最後はオランダ郊外のユトレヒトに日帰りでいきました。ここは絵本のミッフィーちゃんの作者・ディックブルーナの出身地として有名で、街の隅から隅まで本当に絵本に出てきそうなくらい可愛らしい街でした。街の真ん中には大きな川が流れていて、その川に沿って小さなお店や教会が建っています。ユトレヒトに訪れた日はなんと雪が降ってますます幻想的な絵本の中に迷ったような景色でした。お目当てのディックブルーナ美術館に行き、彼のブラックベアー時代の直筆の原画や当時出版用で考えられた色見本帳などが見れました。ユトレヒトの街自体がとても奇麗で時間がゆっくりとながれているような場所でした。 今週から私のコースは遂に卒業制作に突入です!このアムステルダムでもらった刺激を作品にたくさん盛り込めるよう頑張ります!


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