ロンドンで聞く日本のニュース
こんにちは、初めまして。昨年の９月末からロンドンのスレード美術学校でファインアートを勉強している石橋です。これから少しずつ学校での活動やその他さまざまな行事についてこちらで書いていこうと思います。よろしくお願いします。
今回は初めてのレポートなので私の通う学校の紹介や主な活動についてお伝えする予定でしたが、つい先日学校で東日本大震災のための募金活動に参加したので、今日はそのことついてお話したいと思います。
３月に受けた日本の東日本大震災のニュースはこちらでも大変ショックな話題で、私達のようなロンドン在住の日本人学生も、今ここで私達にできることをしようと連日チャリティコンサートや様々なイベントの企画を通して積極的に募金活動を行っています。
BUY ART FOR JAPAN
私は今回はスレードの日本人学生の間で提案された、BUY ART FOR JAPANという活動に参加しました。学生や先生の作品を抽選形式で売り出して寄付金を集めるというイベントで、当日は約150以上の作品が募金を通して色々な人へ送られました。スレードはロンドンの他の美大に比べると比較的人数の少ない美術学校かもしれませんが、UCL（ロンドン大学）という総合大学のなかで活動しているので、今回の寄付金活動はアートを学ぶ学生だけでなく、UCL内で勉強している生徒・先生全体に向けられた大きな活動となりました。
学生自体の作品を通して募金活動することは、私達の普段はあまりみられない美大生の制作活動を多数の人に知っていただける良い機会であった共に、アートが震災を助けるために少しでも貢献できたことなどが伝えられて、大変効果的に行われたと思います。
募金活動が行われたのは1日のみでしたが、普段学校の中にいては話す機会のないいろんな人に声をかけてもらえたこと、またアートの話や日本についての話を通して改めて自分のことについて振り返ることができたことが、私にとっても有意義な活動だったなあ、と改めて実感しているところです。
私達は今週で２学期も終わり、来週からイースターという約一ヶ月の春休みに入ります。この休みの間になるべくたくさんの美術館やギャラリーを巡れたらと思っています。次回は、学校の簡単な紹介とそこでの主な活動について詳しくお伝えする予定です。それでは、震災の不安な状況が少しでも良くなることをこちらからもお祈りしています。