日本外国語専門学校 海外芸術大学留学科 芸術留学プログラム

授業レポート
色と形の学習

アート、特に美術の事を指す専門用語に「視覚芸術」という言葉があります。耳で聞く「聴覚芸術」と対となる言葉です。この言葉には、絵画はもちろん含まれますが、彫刻やデザインや映像など、目に見えるすべてのものが、表現の対象になるという考え方が表されています。「視覚芸術」の中で、最も重要な要素のひとつが「色彩」です。皆さんよくご存知のように、色には寒く感じられる色と暖かく感じられる色があります。色彩は、人の気分や感情に直接働きかけることができる、不思議な力を持っているのです。
 
色彩に加えて重要な要素をもつのが「形」です。私たちは、ある形を見たときに何を読み取っているのでしょうか。これら色と形という2つの要素が組み合わさってうまれるイメージが、人やもの、場所にどのような影響を与え、また私たちが生活のなかでどのような影響を受けているかについて考えます。
 
学習課題では、自分が食べた「和食」をモチーフに、味や特徴を色彩の工夫で表現したペインティングを描きました。食べるという行為の中で起きる、目に見えない味覚体験や内的な経験を表現するために、あなたならどのようなパレットを使いますか?色彩への自分のこだわりを感じ取りながら、より多くの人に伝えるための色の効果と工夫を考えることが、この授業の目的です。

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