卒業生
ロンドン芸術大学でファッションを専攻する卒業生！
イギリスのロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート＆デザインでファッションを学ぶ卒業生が、夏のイベントのために来校してくれました。大学の経済学部を卒業後、アートの世界へ飛び込んだ中島さんに、海外芸術留学の魅力や将来の夢について聞きました。
イギリス
ロンドン芸術大学
セントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート＆デザイン
ファッション専攻
2005年 海外芸術大学留学科 卒業
東京・慶應義塾大学出身
Ｑ 芸術留学をしようと思ったきっかけは？
Ａ 日本の大学ではマネジメントやマーケティングを勉強していて、将来はその知識を活かしてクリエイト系、音楽とか服飾とかグラフィックの仕事に関わりたいと思っていたんです。経済学での大学院留学も考えていたのですが、なんだかこれは違うな、自分で作り出す側に回りたいと思うようになって。アートはこの学校に来て1から始めました。デッサンの鉛筆もどれを買えばいいのかわからない程でした。
Ｑ アートの勉強を1から始めることに不安は無かった？
Ａ 海外芸術大学留学科にはもちろん経験者も沢山いて、そこから刺激を受けたり焦りを受けることもありましたが、もとが負けず嫌いなのでかえってやる気が出ましたね。基礎が無かった自分に、この学校はアート全般を叩き込んでくれたな、と思います。アートに関して色々なものを見せてくれるので、先入観を持たずに対象と向き合うことを覚えました。物事に対する柔軟性、興味のない課題にも対応できる力が養われたと思いますね。
Ｑ ロンドン芸術大学ではどんなことを勉強しているの？
Ａ 1年目は、素材の知識を深めるためのレクチャーを受けたりしながら、服作りの基礎を学びました。グループワークが多く、企業からプロジェクトを与えられることも多いですね。優秀な作品には賞金が出たり、その企業でインターンシップができるチャンスが与えられることもあります。
Ｑ 海外の大学で芸術を学んでよかったと思う点は？
Ａ 様々な国籍の友人ができたこと。日本人なら思いつかないようなことを考えつきますからね。価値観の違いから生まれる相互作用が刺激になっています。また、そういう環境の中で日本人としてのアイデンティティーを意識するようになりました。時には差別や壁を感じたりすることはありますが、かえって肝が据わるというか、やりがいを感じるんです。未経験や未知のものに対して、躊躇するよりは‘何かやってみよう！’と感じる力がついた気がします。
Ｑ 将来の夢は？
Ａ 服作りの基礎はついたので、卒業までの2年間で自分を試したいと思います。その上で、卒業コレクション（卒業制作を発表する学内ショー）で注目を浴び、選ばれた作品だけが出展できるプレスショーに出ることが目標です。このプレスショーは、世界中からショップのプレスを招待するので、このショーで注目を浴びてそのままデザイナーとしてデビューできる人もいるんです。デビューといかないまでも、卒業後はフランスやベルギーでデザイナーアシスタントをしながら力をつけていきたいと思っています。
Ｑ 芸術留学を考えている人へメッセージ
Ａ 毎日楽しくて、今まで学校がこんなに楽しかったことはないですね。セントラル・セント・マーチンズは、自分にとって大きな砂場や遊技場で、クラスメートは大きな子どもという感じがするんです。海外でアートを学ぶということは、曲げない信念を持っていて、それを表現する場が欲しいと思っている人には世界を広げる素晴しい選択になるんじゃないかと思います。
