シティバンク(CITIBANK)

カリフォルニア州立大学サンマルコス校
マスメディア専攻
アメリカ留学コース卒業
千葉県立松戸国際高校出身

企業が求めているのはリーダーシップと向上心

Q:そもそも留学をしようと思ったのはなぜ?

中学の時にアメリカでホームステイを体験してから、1つの言語と文化しか持たない日本にずっといても視野が狭くなる、もっといろいろな出会いを経験して自分を豊かにしたいと考えるようになっていました。また、高校時代は漫然と過ごしていたので、このまま日本の大学に行っても就職はできないと思いましたし、もっと自分を厳しい状況に置いてみたいと思い、留学を本気で考えました。

Q:留学に向けて、JCFLの留学科を選んだ理由は?

最初は高校を卒業したら直接アメリカの大学へ入ろうと思い、TOEFL(アメリカ・カナダの大学に留学する際必要な英語能力判定試験)の本も買ったんです。でもあまりに難しくて、自分には無理だと一度は留学を諦めました。気持ちを切り替え、エアライン業界を目指そうとJCFLの説明会へ。そこで留学のための専門コースがあることを知ったんです!提携校はたくさんあるし、TOEFL対策はしっかりやってくれる、アメリカの大学の2年次に編入できるシステムもあるということで、今度こそ本気でやってみよう!と思いました。

Q:JCFL留学科の1年間はいかがでしたか?

リスニングは昔から良かったのですが、語彙力と文法力には自信がありませんでした。でもJCFLの内宮先生の「TOEFL対策講座」の授業で徹底的に鍛えられましたね。先生が開発した教材を使い、類義語・同意語・反意語、毎日必死で覚えました。
 
私が留学したサンマルコス校のメディアコースは論文とプレゼンテーションが多いことで有名。留学生はほとんどいないのですが、私はJCFLで叩き込まれた文法や単語の基礎があったので、それほど苦労した覚えがありません。ネイティブの学生にも「何でそんなに難しい単語を知っているの?」と驚かれることが度々でした。本当に内宮先生サマサマですね(笑)。

Q:具体的には、マスメディア学部ってどんなことを勉強するの?

広告がどんなコンセプトを持って作られているのか、また視聴者の関心を集めるためにどんな工夫がされているのか、などを多面的に分析します。特に面白かったのは、異文化コミュニケーションの授業で、人種差別のスピーチを聞いて、その発言を生み出す心理的・文化的・宗教的背景を考えたり、マスメディアの授業でメディアを使ったマーケティングを研究したりしたこと。また、プロダクションの授業で、クラスメイトとホームレスの方を養子にした家族のドキュメンタリーを撮り、「ベストドキュメンタリー賞」を受賞したことも良い思い出になっています。

Q:留学後の就職を心配する人もいますが、鎌上さんはどんな風に就活を進めたの?

3年生の9月にロサンゼルスで行われたキャリアフォーラムに参加。就職を意識し始めました。夏休みを利用して帰国し、就活をスタート。6月前半は自己分析をし、志望企業を絞ってエントリーシートを提出しました。いよいよ6月末にバイリンガル採用のための「東京サマーキャリアフォーラム」に参加。会場で「シティバンク」や「モルガン・スタンレー」の一次面接を受けました。その後、数回の面接や適性試験などを経て、7月末には内定をいただきました。大学は12月卒業予定で、来年4月から正社員として働き始めます。

Q:就職浪人と言われる大卒者が増える中、順調に内定が決まりましたね

私はシティバンクに加えて金融系もしくは外資系企業を十数社受けたのですが、共通して感じたことは、今の時代に企業が求めているのは「リーダーシップ」と「向上心」を持った人材ということ。面接試験でこの2点に触れない企業はありませんでした。その点で、留学経験者はとても有利だと思います。
 
海外大学は、プレゼンテーションやグループワークを通じて、発言やグループをリードする機会が豊富。特に私は留学生会の立ち上げ・運営に携わったので、リーダーシップについて説得力のあるエピソードを話すことができました。また、留学先では一人で解決しなければならないことが多く、分析力や問題解決力がつきますし、様々な人との出会いを通して視野も大きく広がります。
 
これらの経験をしっかりと自分の糧にできていれば、面接で何を聞かれても自己PRに変えることができるのが留学の強み。バイリンガル採用のために大手一流企業がわざわざ国外で採用説明会を行うことを考えても、留学経験は就職に絶対有利だと思います。

Q:留学に憧れている人へ

今、英語の力がなくて留学する自信がない人も、絶対に諦めちゃだめだと思います。私もJCFLに出会わなかったら諦めていたところですが、きちんとしたシステムで準備をすれば、絶対に大丈夫。ただ、語学をやりたいというだけで留学してしまうと、モチベーションを保つのが難しいので、「何のために勉強するのか」という目標をしっかり持った方が良いと思います。
 
JCFLには同じ目的を持って頑張れる仲間がいるので、やる気が違ってきますし、留学した後も励まし合える友人がアメリカ中にできるので、とても心強いです。授業も海外スタイルで行われるので、勉強だけでなく精神的にも準備ができると思います。