オーストラリア・メルボルン大学
生体臨床医学部

オーストラリア留学コース
東京・駒込高校出身

オーストラリア留学・海外で獣医を目指す

メルボルン大学ではどんな勉強をしているのですか?

まだ1年目なので獣医学を本格的に学ぶための一般教養を学んでいます。生物、科学、物理など。2年目からは動物学や免疫学などの医療系科目を取ることになっています。私は専門科目の他に、エクストラで中国語の授業も取っています。

どうしてオーストラリアで獣医学を学ぼうと思ったのですか?

高校卒業後、動物病院でアシスタントとして3年近く働いた経験があるのですが、やはりアシスタントができる事は限られていて、自分も獣医になりたいと思ったんですよ。日本の獣医学部は定員数が決まっているから入るのが大変だけれど、海外は学力が基準を満たしていれば入れる所が多いんです。オーストラリアはファウンデーション(学部進学のための予備課程)をクリアすれば入学できると聞き、留学を決めました。英語も身につけられるところも魅力でした。
 
また、オーストラリアの永住権は、ポイント制で、年齢が若いことやIELTS(英語力判定試験)で高いスコアを持っていることなど色々な評価項目があるのですが、オーストラリア国内でサイエンス、エンジニア分野の人手が少ないので、獣医学を専攻しているとポイントが高いんです。できれば海外で獣医の経験を積みたいので、チャレンジしてみようと思いました。

留学生にとって医学系の学部はハードルが高いような気がしますが、
学校生活はいかがですか?

絶えず宿題に終われ、実験準備、実験、レポート、講義、チュートリアルetc.,と本当に忙しいです。土日も午前中は勉強していますね。特に理数系が得意という訳ではなかったので、ファウンデーション時代は苦労しました。ただ、そこで苦労した分、少し楽な部分もあります。学部から3年間の博士課程に進む時はまた審査があるので、少しでも上の成績を目指してみんなで頑張っています。医学部で留学を考えているなら、今のうちから理科系の復習はきちっとやっておくと、こちらの授業でも理解しやすいと思います。

学費はいくらですか?何年で資格が取れるのですか?

学費は1年で約180万円に、教科書代がかかります。卒業までにかかる年数は、日本と同じく、学部3年ドクター3年の計6年です。

日本外国語での1年の準備期間は、今どんな風に立っていますか?

留学をしても一人きりでなく、1年間JCFLで共に過ごした仲間が、同じ国や同じ街で頑張っているので心強いです。

今後の目標や夢について教えてください

学部を卒業した後は、留学生向けのビザを取って獣医の元で働きたいと思っています。ゆくゆくは、オーストラリアで獣医として働くことが夢です。動物に処方する薬は、人間用を薄めて使ったりすることが多く、動物専用の薬品というものはまだあまり普及していないので、そういった薬品やワクチンを研究していきたいと思っています。

留学に憧れている人へのメッセージ

日本のように便利な場所はない、海外ではやりたい事があっても一筋縄で行かないのが当たり前、ということを頭に入れてから留学しないと、フラストレーションが溜まってしまうと思います。その代わり、オーストラリアは自由だなと感じることはよくあります。人それぞれ違う意見があって当たり前、だからどんな意見を言ってもOKという点で、日本よりも自由ですね。留学成功のコツは、つたない英語でもとにかく発言すること、そして担当の先生に覚えてもらうこと。意欲を認めてもらえれば、いろんなアドバイスや助けがもらえますから。留学は、頑張れば頑張った分だけ、自分にちゃんと返ってきます。