【オランダ芸術留学】
デザインアカデミー
アイントホーフェン

青山学院大学/田園調布雙葉高校出身

青山学院大学とJCFLの1年間ダブルスクールを成功させ、
オランダの名門デザインアカデミーへ留学

Design Academy Eindhovenへ入学してみて

イギリスのゴールドスミス大学BAデザインコースと、どちらに留学するかギリギリまで迷って選択したオランダのデザインアカデミーアイントホーフェンでの大学生活ですが、今とても満足しています。
 
すでに高校や大学で4年〜8年デザインの勉強を積んできている学生たちと肩を並べて学ぶのはなかなか大変ですが、日々学ぶことはとても多いです。中には勿論、JCFLでファウンデーションレベルを学んだ私と同様に、高校を出てファウンデーションコースの1年間を経て入学している学生もいます。国籍は学年にもよりますが、私の学年はフランス語圏が3割、その他のヨーロッパ圏が5割、1割がアジア人、残りの1割はアメリカ、南米、アフリカなどのようです。
 
1年生のカリキュラムは3セメスター制で、セメスターごとに科目は様々です。インダストリアルデザインや、学校にあるワークショップを駆使して様々なマテリアルに触れることが多いセメスター、フィロソフィーとドローイングに加えてライティングやリサーチの多いセメスター、そして建築や椅子作りやペインティングの授業などもあり、幅広くデザインを網羅して学び2年生以降に備えるのが1年生です。この1年でどれだけ多くのマテリアルに触れ自分のものにしていけるか、そして様々な視点からデザインを学ぶことで、自分の特性がどう方向づけられるかを楽しみに、全力で取り組んでいます。さらに1年生の間はクラスごとに担任のようなカウンセラー制度があり、何かあれば相談することもでき、学部決めに向けて出される課題のフィードバックもそのカウンセラーを通して行われます。
 
全てを完璧にやろうとすると、ハードなカリキュラムの難しさにとらわれて学ぶべきことは何かを見失い、なかなか良い方向に進まなくなってしまうので、その点は注意しなければと感じています。ただし、それは興味深い授業や、JCFLでの基礎学習では学んでいないアカデミックなアプローチなど、吸収したいと感じることがとても多いがゆえに慎重にとらえているというポジティブな意味合いなので、その点ではとても幸せな環境だと思います。
 
ヨーロッパの中でも独特な教育方針をもつとても自由な学校なので、ここでしか学べないもの、ここだからこそ探求できる自分の可能性が必ずあると思っています。今はまだ1年生の段階ですが、同学年の中にはデザイナーになりたい学生だけではなく、アーティストになりたい人、デザイナーとアーティストでまだ迷っている人もいます。
 
2年生以降は学部制になりますが、その後も自分の希望で学部を移ったり、ダブルデパートメントとして2学部に所属することも可能です。アウトプットの仕方によって学部が分かれているのではなく、アプローチの仕方によって分かれており、そのアプローチを通してどんな最終アウトプットに落とし込むかは自分次第となります。自由であるからこそ可能性は大きく広がりますが、同時に自分でそこから何を選択し、どう進んでいくかを決断する力を身につけていくことになり、それがこの大学でデザインを学ぶ大きな魅力となっているのではないかと思います。(この学校はカリキュラムが約3年ごとに大きく変わるという点も特徴なので、あくまでも現在のカリキュラムに関しての感想です。)