イタリア
ペルージャ外国人大学
交換留学レポート

[ 2018:vol.03 ]

ハロウィンとは違う
イタリア流お盆
「死者の日」とは?

2018

11.20

Reporter

アジア・ヨーロッパ言語科 イタリア語+英語専攻2年 
茨城県立鉾田第二高校出身 
★卒業後の進路:イタリアの大学に正規留学予定

Buongiorno! 咲希です!
11月になり、ペルージャは他の町と比べると高い位置にあるため寒さがより一層厳しくなってきました。
ペルージャの秋は雨季と重なるため、今の時期は雨の日が多いです。
 
今回はイタリアの11月にある祝日についてです!
 
11月1日は、イタリアは”Tutti i Santi”(諸聖人の日)で国民の祝日。
次の日の11月2日は祝日ではないのですが、”Tutti i morti”(死者の日)でした。
この2日間は、日本でいう祖先を供養する「お盆」と似た習慣があるそうです。
イタリアではこれらの日に、亡くなった祖先の霊が帰ってくるとされていて、
祝日の前後にお墓参りに行く人が多いそうです。
 
他の国では、10月31日にハロウィンのイベントが盛大に行われると思いますが、
イタリアでは、次の日からの「諸聖人の日」と「死者の日」に重点が置かれるので、
ハロウィンで仮装したり、パーティーを開いたりしてはお祝いしません。
 
ですが、その祝日の期間に旧市街の広場にはさまざまな屋台が出ており、
シチリア州の有名料理”Arancini”(アランチーニ)という、ライスコロッケが売っていたりも!
この料理は、形がオレンジに似ていることから”Arancini”(小さなオレンジ)とも呼ばれているそうです。

屋台の中には、ペルージャが含まれるウンブリア州の特産品のサラミ、ポルチーニ茸、
ヤギのチーズの「ペコリーノチーズ」やラベンダー製品などのお店もありました。
そして、「死者のお菓子」と呼ばれる、それぞれの州で死者の日に食べられているお菓子も売っていました。
形は地域ごとによって違うそうですが、イタリア全土で死者の日に食べられている
”Ossa di morti”(死者の骨)というお菓子も売っていました。

ハロウィンのイベントはなくても、お菓子やお店のショーウィンドウのデコレーションをみて
ハロウィン気分を味わえます(笑)
 
先日は、旧市街にある大聖堂で合唱団のコンサートが開催されていたので、
クラスの友達と一緒に行ってきました!
 
毎日、いろいろなことが体験できて、とっても充実しています。
休みの日の計画をクラスの友達と立てたり、
お互いにオススメのレストランやバールを教えあったりして刺激的な毎日です^^

次回のレポートでは、電車やバスなどの日本との違いを紹介したいと思います!
Grazie! Ci vediamo la prossima volta!