英語翻訳科では、1年次後期に約2ヶ月間、翻訳会社でのインターンシップを実施しています。
学生たちは、このインターンシップを通して、未経験者にはハードルの高い翻訳業界の雰囲気や仕事の流れを知ることができます。また、これまでに学んできた翻訳の知識やビジネスマナーを実践するチャンスでもあります。今回は、IT系技術翻訳専門の『テック・ステート』でインターンシップを経験した池田君にインタビューしました。
【写真】テック・ステートでインターンシップ中の
A 高校3年間をニュージーランドで過ごし、卒業後は特に学びたい分野が決まっていなかったので日本の大学で英語をジェネラルに学ぶことにしました。英文学をやったり英会話をやったり広く浅く色々な勉強をしたのですが、その中で翻訳に出会いました。自分の持っている英語力を活かせることと、日本語での表現を考える作業が楽しくて、もっと勉強してみたいと思ったんです。大学3年になって就職活動も少ししたのですが、‘ちょっと違うな’‘後できっと後悔するだろうな’と感じてしまって。インターネットで色々な翻訳学校を調べたのですが、自分は日本の漫画を翻訳して海外に出す仕事をやりたかったので、様々なタイプの翻訳を本格的に学べるJCFLが一番かなと思いました。見学した時に説明して下さったのが今担任の横山先生で、とても熱心で、入学前なのにわざわざメールで勉強方法や学費の相談にも何度も乗って下さり、安心感がありました。
A 主に翻訳者の方から上がってきた原稿と原文を見比べて、訳抜けがないかどうかをチェックする翻訳チェッカーの仕事をさせて頂きました。あとは、それぞれの会社によって同じ単語でも訳語が違ったり、カタカナ表記の際のスペースやハイフンの使い方が違ったりするので、個々の会社について訳の傾向をまとめる作業をさせて頂きました。
A もちろん直接翻訳をさせて頂いた訳ではありませんが、『英日翻訳演習』の授業を通して翻訳全般についての理解が深まっていたことで仕事にもスムーズに入っていけたと思います。それから、やはり英語力でしょうか。高校時代留学をしていたこともあってリスニングやしゃべる方はあまり問題が無かったのですが、語彙力や文法の知識があまり無かったんです。でも船林先生の『TOEIC演習』の授業で毎週単語テストを受けたり、特別プリントを使って文法の分からない部分を丁寧に教えて頂いたりするうちに、少しずつ力がついてきました。入学半年でTOEICは790から905に上がりました。あとは先輩の存在ですね。今回のインターンシップでずっと面倒を見て下さった鴇さんは、英語翻訳科の先輩でもあり、以前学校で行われた就職イベントで面識があったので、とても心強かったです。
A 今までは漠然と翻訳者になりたい、そのためには英語力が重要だと思っていましたが、このインターンシップをやらせて頂いて専門知識の重要性を感じました。知っている英単語でも、IT業界では独特の表現があって全然分からないものがあったんですよ。まず普通の会社で専門知識を学んでから訳者になる、という道を考えられるようになったのは大きいですね。就職活動もIT中心にやっていこうと思っています。あとは、翻訳会社の仕事の流れを肌で感じられたのは貴重な体験でした。授業で学んで頭には入っていたのですが、実際に職場に身を置いて、仕事の一端を担ったことで、流れをよりリアルに感じられました。
A 色々な日本語に触れることが大切だと思います。先生も授業でよくおっしゃいますし、今回のインターンシップを通して実感しましたが、英語の力より翻訳者に求められるのはまず日本語力です。翻訳会社の方も「1つの単語に対して色々な表現を持っている翻訳者が良い翻訳者だ」とおっしゃっていました。訳をあてることは、辞書を引けば誰でもできますが、それを場面に応じてどう日本語にするかということが問われます。興味ある分野が決まっているなら、その分野の本を読んでみればいいと思うし、決まっていないならマテリアルは何でもいいので、とにかく色々な日本語に触れて引き出しを持つことが大切だと思います。JCFLは、先生方が大学には無いくらいの熱心さで指導してくれますので、翻訳の仕事や英語を使った仕事に興味があるなら一度見学に来てみるといいと思います。
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