東京・銀座の一角に、客の7割以上を外国人観光客が占めるという旅館『吉水』があります。今回は吉水で働き始めて半年、日々学ぶことばかりと言う卒業生の錦織さんにインタビューしました!
吉水 旅館スタッフ
英語通訳翻訳科 09年卒業
東京・関東国際高校出身
A 吉水は、外国人のお客様が全体の7割以上を占める旅館で、オーガニックや無農薬の食材を使ったお料理や、天然の素材を使った畳や壁が特長です。手取り足取りサービスをするのではなく、お客様のプライバシーを尊重する接客スタイルなので、都会の喧騒を逃れたいという方や一人の時間をゆっくり取りたいという方に気に入って頂いていて、リピーターがとても多いです。各界で重要なポジションを占めていらっしゃる方もかなりいらっしゃいますね。
A 最近はフロントに入ることが多いのですが、シフトによってウェイターもやりますし、客室の掃除もします。接客をする時の大半は英語ですね。それから、最近当旅館のウェブサイトのブログコーナーを任されまして、外国の方が間違えることの多いお風呂の入り方のページを作りました。
A サービス業のトップはホテルだと思っていたのでホテル業界で働きたいと思っていたのですが、旅行業界にも惹かれる気持ちがあり、就職活動を始める時に担任の秋山先生にどちらが向いているか相談しました。即答で「ホテル!」とおっしゃったので、それからはホテル一本で。笑)国際ホテル科の森野先生から秋山先生に吉水のご紹介があった時、実は別のホテルから内定を頂いていたのですが、吉水の方が断然英語を使う機会があると聞き、またインターンシップ時の雰囲気がとても良かったのでこちらに決めました。
A まずは先輩の仕事を見て覚えることです。メモを持ち歩いて、良い表現を書き留めたりしています。お勧めの食事処を聞かれたり、電話で道を聞かれたりすることが多いのですが、最初は銀座に詳しい訳ではなかったので答えに詰まることがありました。でも先輩から「食事処であればジャンルごとに1つ店を知っていれば大丈夫」とアドバイスして頂いたので、今はランチの時間に色々な店に足を運んで味や雰囲気をチェックしています。銀座の位置関係についても、日々通勤経路を変えてみたりして、大分頭に入りました。最近はちょっと足を伸ばして東京駅方面も探索しています。少しずつですが、前進しているかなと思います。
A 日々の業務で使う英語はもちろんですが、通訳の授業では、秋山先生から散々「通訳はただ直訳しているだけじゃだめ。例えば‘魚はだめなんです’と言われたら、‘じゃあお肉は?かつおだしは大丈夫ですか?’と一歩先に進んで聞くことが大切」と聞かされてきたので、その考え方は今の仕事でとても役立っています。
A 漠然と英語の仕事がしたいというのではなく、英語をどう使いたいのか、話したいのか翻訳したいのかetc.,ということを考えてみることが大切だと思います。ジャンルをはっきりさせないと、リスニング、リーディング、スピーキング、翻訳、どの力を鍛えるか決められませんからね。業界によって必要となる専門用語が違うと思いますが、何にしても単語力はつけておいた方がいいと思います。英語通訳専攻では、周りがみんな英語好きで目的意識が一緒だったので、競い合って英語の力を伸ばせたのが良かったと思っています。