イギリス ポーツマス大学
国際ビジネスコミュニケーション専攻 |
高校時代は、ラグビー部で部活中心の生活。あまり勉強はしませんでした。大学受験にも失敗し、どうしようかと思っていた時、 高校の先生に専門学校から大学編入という方法があること、そして日本外国語(以下JCFL)が高い合格実績があることを教えてもらい、JCFLに入学することにしました。
留学を考え始めたのは、1年次の夏にイギリスのチチェスター大学語学研修に参加したのがきっかけ。「大学は日本だけじゃない!海外の大学という進路もありだ」とその時に気づきました。チチェスターののどかな雰囲気やイギリス大学のアカデミックな雰囲気が気に入り、 また、高校時代にやっていたラグビーの母国でもあることから、イギリスの大学を目指すことを決め、JCFLの2年次にイギリス留学コースへ。JCFLの留学科は、しっかりとした実績があり、担任の藤原先生をはじめとする先生方のバックアップも強いと聞いていたので、迷いはありませんでした。
JCFLでしっかりとイギリス留学準備
JCFLに入学して最初に受けたTOEICは300点にも満たないスコアでした。英語の基礎をしっかりと身に着ける上で、1年次にきちんと自分に合ったレベル別クラスで学べたのは、本当によかったと思います。留学科でのIELTSセミナーでは、ただ教科書をこなすだけでなく、それぞれのセクションごとにアドバイスをもらえ、なおかつ問題の解き方のコツを教えてもらえ、とても役立ちました。在学時の最終IELTSは5.0でした。
お気に入りだった授業は「Study in UK」。この授業ではイギリスの歴史や文化について学びます。イギリス留学コースに来る人たちのほとんどはイギリスに行ったことがない、あるいは観光で訪れた程度なので、この授業を通して留学前にイギリスについての予備知識を身につけることができ、とても有意義な授業だったと思います。
英国大学での学び
JCFLのイギリス留学コースはイギリスの大学のファウンデーションコースの役割も果たし、学んだことが単位移籍できるので、コース修了後にポーツマス大学の2年次に編入できることになりました。ただ編入に必要とされるIELTSスコアが5.5で、当時は5.0しか持っていなかったので、最初の3ヵ月はプレセッショナルコースで語学トレーニングを行いました。
専攻は、International Business Communication。世界の様々な国の国民性とビジネスとの関係を中心に学びました。 授業はまずレクチャー(講義)を受け、それを踏まえて少人数のセミナーでグループごとにリサーチ、自分たちの意見をプレゼンテーション(発表)して、ディスカッションしていくというスタイルでした。
英国大学では、とにかく講義を理解するだけでなく、自分の意見を持ち、それを発信することが常に求められます。その点が受け身の日本の大学と違うところではないかと思います。留学で最も成長できたと感じるのはそうした思考力や自己発信力です。
卒論は、「イギリスと日本の国民性とキャリア選択」について。たとえば、日本人は集団意識が強く、就職においても優れた企業に終身雇用されることを望み、組織の中で長期にわたって自分を活かしたいという指向性が高いですが、イギリスは世界に冠たる個人主義の国で、自分のスキルアップや目標達成のために短期的にどんどん転職していく人が多いです。卒論は週一回教授とのチュートリアルで指導を受けて、書き進めていきました。
イギリスでは学業以外に、ソフトボール部でも活動。また東京シェアハウスという会社のイギリス支部で、営業のアルバイトをしたこともあります。
留学後の日本での就職活動
就職については卒業1か月前の6月くらいから考え始めました。実際に就職活動を始めたのはイギリスの大学を卒業して帰国後の7月。留学して、日本人としてのアイデンティティや日本の産業への関心が高まったので、「現在衰退傾向にあるといわれる日本のモノづくりを支える仕事がしたい」、また、「地元埼玉の振興とイメージアップにつながることもやりたい」と思い、最初はメーカーを志望しました。 結果、内定をいただいたのは、電通グループの東日本エリアを担う「電通東日本」。 広告代理店なら、あらゆる産業の企業活動に関わりが持て、かつ「電通東日本」なら地元にも貢献できるので、理想的だと思いました。
高校生へのメッセージ
留学を目指すきっかけは何でもいいと思います。僕のように高校時代は英語が苦手だった人も、JCFLなら留学の夢を実現できるのであきらめないでください。海外大学では、常に自分の考えを持ち、それを発表することが求められるので、日本ではなかなか身に付けられない発信能力が身につきます。また周囲が察して動いてくれる日本とは違い、すべてを自分でやっていかなければならないので、問題解決力や行動力、突破力が留学を通して身に付けられます。そうした力は今、まさに日本のあらゆる業界の企業が求めている能力であり、留学後の就職活動にも有利になると思います。
ぜひ、自分の可能性を信じて、留学にチャレンジしてください。