■ロンドンでのダンス留学を終えて帰ってきました!
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7/30(日)の留学パネルディスカッションに、イギリス・ミドルセックス大学のダンススタディズ専攻を修了した永井さんが来てくれました。留学を通じてどんどんクリエイティブになっていく自分を感じたという永井さんに、芸術留学の魅力や将来の夢についてインタビューしました。
A 幼い頃からクラシックバレエを習っていたのですが、枠にはまったダンスというものに限界を感じるようになっていました。そんな時に、海外の大学では、ダンスは単なるパフォーマンスとしてでなく、教育や文化、医療など様々な切り口から研究されていることを知り、「もっとダンスについて深く知りたい」「ダンスの持つ可能性を考えてみたい」と思い留学を決めました。
Q イギリス大学留学科を選んだ理由は?
A高校卒業後すぐに留学するのは不安だったので、日本の留学機関などで1年間じっくり準備をして留学をしようと思いました。JCFLの充実したカリキュラムや渡航手続きをしてくれるという点に惹かれて学校見学をした時に、スタッフの方々の対応がとても丁寧で親切だったので入学を決めました。
Aダンスを実技と理論の両面から広く浅く研究し、自分の方向性が決まったら、興味のある分野を掘り下げていくというコースです。実技では、「振付」、「パフォーマンス」、「モダン」、「ジャズ」等の授業があり、理論では、ケガ防止をはかるための「解剖学」、子どもや障害者にどのようにダンスを教えたらよいかということを考える「教授法」、どのような視点でダンスを捉えるかを学ぶ「批評理論」、ダンスが人々の暮らしでどんな役割を果たせるかということを考えるコミュニティ・ダンス等の授業があります。私の気に入っていた「Culture Diversity」という授業では、世界各地のダンスを取り上げ、ダンスからその国の文化を学んだり、プロのダンサーを呼んでレッスンを行ったりしました。
A常に自分の考えを求められることに、最初は戸惑いました。日本では教えられたことをどれだけ忠実にできるかが重視されますが、イギリスでは想像力や個性が一番大切にされます。授業でもみんなでアイディアを出し合いながら作品を作り上げていくことが多いので、発想が柔軟でクリエイティブなクラスメートに大してコンプレックスを感じていた時期もありました。でも、友達や先生に相談したり、自分自身をじっくり見つめたりするうちに、自分自身が見えるようになってきました。この頃からクリエイティブになってくるのを感じましたし、友達にも「明るくなったね。」と言われるようになりました。
A色々ありますが、一番役立ったのはエッセイ(小論文)の書き方やディスカッションのスキルですね。日本と違って、イギリスのテストは暗記式や選択式でなく、出された問いに対して自分の考えを論理的に文章で表さなければなりません。エッセイの書き方を知らないまま留学をして苦労している人が多い中、私はJCFLで基礎がしっかりとできていたので、エッセイではネイティブよりもいい成績を収めることもありました。
A私は専攻コースの中で、ただ1人の留学生だったのでみんなとても気を使って親切にしてくれました。イギリス人はあまり打ち解けてくれないというイメージがありますが、少し時間をかけて付き合えばみんな温かい人ばかりです。学校が長い休みに入ると地方出身のフラットメート達は実家に帰るのですが、私が1人になることを心配して、自分達の実家に代わる代わる呼んでくれました。友達には「日本人のMinoriの方が、イギリス人の私達よりイギリスの色々なところに行っているね」と言われるくらい、沢山のご家庭に温かく迎え入れてもらいました。
A数え切れないくらい色々な面で自分にプラスになりました。一番大きかったのは、留学を通して自分自身が見えてきたことです。ダンスというのは自己表現ですから、自分を知らなければいいダンスはできないと思うんです。また、様々な国の人とダンスをする機会も多かったので、色々な国や物事に興味が出てきました。ダンスに対する視野がぐんと広がった気がします。
Aまず、体が動くうちはパフォーマンスや制作に関わっていきたいです。日本のアートに対する意識はまだ高くないので、学んできたことを活かして日本で活動してみたいです。ダンスを通してみんなの生活に潤いを与えられたらいいな、と思います。10月には、留学先で知り合った韓国の友人の舞台に参加するため、1ヶ月ほど韓国に行く予定です。
A好奇心を持ってどんなことにもチャレンジしてみて下さい。海外には芸術に触れるチャンスがいっぱいあるので、常にアンテナを張ってオープンな気持ちでいることが大切です。芸術の道に進みたいからといって必ずしも留学する必要はないかもしれませんが、制作の上で刺激になりますし、必ずプラスになると思います。
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