10/26(日)に行われたオープンキャンパス「海外留学科卒業生ライブ」に、JCFL海外留学科を卒業し、アメリカやイギリスの大学や短大で学んだ先輩が来校!今回はアメリカの短大で観光学を学び、現地でグランドスタッフとして勤務後、現在は成田空港で活躍する先輩へのインタビューを掲載します。「海外で働きたい」「留学してエアライン業界で働きたい」そんな希望を持つ方は必見です!
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Q.高校時代、なぜ海外大学への留学を考えたのですか?そしてJCFLを選んだ理由は?
大上さん:もともと「英語を話せるようになりたい」と思っていて、日本の大学進学を考えていました。でも、英語に力を入れている有名な大学のオープンキャンパスに行ったとき、そこの教授に「授業で英語を学んでも、話せるようにはならない」と言われました。「えーっ!?」とショックを受けて家に帰ったのですが、そこでたまたま目についたのがJCFLの学校案内。海外の大学に進むコースもあるということで、まずはオープンキャンパスへ行ってみることにしました。
当時の私としては「英語を話せるようになる」その先に、「海外で働いてみたい」という思いもありました。JCFLのオープンキャンパスでその辺も相談してみたところ、「アメリカならOPT(オプショナル・プラクティカル・トレーニング)という制度があり、卒業後現地で働く経験もできる」と教えてくれたんです。提携校がとてもたくさんあって確実に留学ができるシステムもあるし、「じゃあ留学してアメリカの大学を目指そう」とJCFLへの入学を決めました。
進路や留学についてはもちろん家族とも相談していましたが、当時は就職氷河期。父が「普通に大学行っても就職できるとは限らないんだから、挑戦してみれば」と理解し、背中を押してくれたのも大きかったですね。父のこの言葉は今でも強く印象に残っています。
Q.JCFLで留学準備をして良かった点を教えてください。
大上さん:そうですね、代表的なものとしては「JCFLで取った科目を一般教養科目として移籍できたこと」「友達と一緒に頑張れたこと」「長時間の勉強習慣が身についたこと」ですね。どれも確実な留学を実現し、留学後の学生生活をスムーズに送る上でとても役立ちました。一般教養科目の移籍については、JCFLで取った単位をニューヨーク州立大学で認めてもらうことにより、留学期間を短くできたので良かったです。
もう1つ挙げるならば「最適な留学先を先生が一緒に考えてくれる」ということ。私の場合は「留学後現地で働く」という夢がありました。その夢を叶えるために、担任の山口先生が勧めてくれたのが、実際に進学した「ニューヨーク州立モリスビル校」。興味のあった「観光学」を学べるうえに、カリキュラムがとても実践的だったんですね。このように、1人ひとりの「留学後」まで見据えたプランを一緒に立ててくれるのがJCFLの大きな魅力だと思います。
留学先で学んだ「観光学」はどうでしたか?日本の大学との違いは?
大上さん:とにかく実践的でした。私は短大で学んだのですが、何と学校の中に「旅行会社」と「ツアーデスク」が実際にあり、授業の一環として学内インターン(研修)の経験が積めるんです。1学期間(半年間)、週4日で1日3~4時間働きました。他にも実際にツアーを組んでみたり、学生向けにクルーズツアーを販売したり、アメリカの航空会社で実際に使われている航空券の予約システムを使う訓練をしたり。卒業後現地で働く上でとても役立つ知識やスキルが身についたと思います。
また、授業は「参加すること」がとても重視されるので、必ず発言が求められますし、人前で話すプレゼンテーションの機会もたくさんありました。とある先生は厳しい先生で「日本人はいいアイデアがあるのに何で言わないんだ!」というようなことをおっしゃるので、逆に私は「負けるもんか!」と積極的に発言して(笑)。自然と人前で話す度胸がつきました。ちなみに卒業時には成績優秀者として表彰もされました。
留学後の就職・キャリアについて聞かせてください。
大上さん:留学前の目標通り、卒業後はOPTでニューヨーク・JFK空港のグランドスタッフとして働きました。「旅行会社」「ホテル」「エアライン」といくつか選択肢があったのですが、日本人があまりいない環境を探して、エアラインに行くことにしました。勤務先はJAL(日本航空)のカウンター。スタッフは現地の方が多かったので基本は英語。でも日本の航空会社としての「おもてなし」も大切にする職場だったので貴重な経験になりましたね。やはり日系の航空会社はサービスがきめ細かく手厚いことを実感しました。七夕の時には浴衣を着てカウンターに立つこともありました。
OPTの期間が終了後は日本に帰国することにしたのですが、英語を使いつつ、もう少しグランドスタッフとしての仕事を極めようと、成田空港のアメリカン航空のカウンターで勤務。9割が英語での仕事でした。そして今は韓国の大韓航空の系列企業で働いています。旅客ではなく、「貨物機に荷物を乗せる際の重さをコントロールする」仕事をしています。飛行機で運ぶのはお客様だけではありませんよね。お客様対応を経験した後は貨物の仕事をしてみよう!と。空港の仕事は本当に奥深く、充実しています。
大上さんにとって「留学の魅力」とは何でしょう?
大上さん:あらゆる国の友達ができることで異文化体験ができ、日本人とまったく違う考え方を知れるので、それだけで勉強になります。それはそのまま職場でのスムーズなコミュニケーションに結びつきました。また、海外の授業スタイルを通じて、受け身でなく積極的な自分になることができると思います。人として自立し、キャリアについても「周りがこうだから」と流されることなく、自信を持って「やりたいことをやろう」と思えるようになりました。
「自分の限界を持ちたくない」と思える人間に変われたことが、私にとっての留学の大きな価値でした。留学は大変なことも多いですし、学科選びなど、悩むべきところはしっかり悩むべきだと思います。ですが、明確な目標を持つことで、どんな人でも成功させることができると思います。後輩のみなさんもぜひ頑張ってほしいと思います。