学生が1から考えて実現させた、多様性と愛を育むイベント。
身近なところから地球のため、国際協力のためにできることとは?

国際関係学科の2年生が授業をきっかけに、「もっとたくさんの人たちに国際協力や環境問題について考えてほしい」という思いから始まった「友愛デー」。国籍や文化・宗教を超えて人類が友となり、地球への愛を育むことがコンセプト。4つのグループに分かれ、それぞれがワークショップや販売など、工夫を凝らしたブースが並びました。
 
これらはすべて学生自らの発案にもとづくもの。「こういうことがしたい」という思いを企画書にまとめ、担任の秋山先生からアドバイスをいただき、ブラッシュアップさせながら実現に至りました。広報活動から予算管理まで、イベント運営のために必要な一連の業務を行った学生たち。これからの就職活動や、社会に出てからも役に立つスキルを身につける好機となったのではないでしょうか。
 
「国際協力」と聞くと、難しい、自分にできることはあるのか…となかなか行動に移しづらいイメージがあるかもしれません。しかし、この友愛デーを通して、「身近なところから地球環境のためにできることはたくさんある」「支援したい国に行かなくても国際協力はできる」という気付きを、訪れた在校生・教職員に与えてくれました。
 
ここで、4つのブースをそれぞれ紹介します!

■Zanmi

Zanmi(ザンミ)とは、「世界で最も貧しい国の1つ」と言われるハイチ支援を目的に国際関係学科の学生によってつくられた団体。これまでもさまざまな学内イベントで活動を行ってきました。友愛デーでは、引き続きハイチのコーヒーバッグを販売。その売り上げはハイチの子供たちの教育費や給食費として寄付されます。
 
また、今回新たな取り組みとして「チョコ募金」を開催。小児がんの医療支援を行う団体と、有名製菓会社が運営する活動のお手伝いをしました。募金によって集まったお金は、シリアの難民やイラクの子供たちのガン治療、福島県の放射性物質の研究に役立てられます。

■WORTH

コーヒー豆から消臭剤を作るワークショップを開催。「コーヒーをドリップした後の粉を捨てるのをもったいないと思ったことはありませんか?」という投げかけとともに、身近なことから環境問題の解決に取り組めるということを提案してくれました。抽出後のコーヒーの粉を再利用した消臭剤は、参加者にお土産として配られました!
 
数量限定で、WORTHのメンバーが手縫いで手作りをしたきんちゃく袋も用意。オリジナルきんちゃく袋に消臭剤を入れて、家に持ち帰った後もすぐに使えるように…といった細かい気遣いが好評でした。

■HEATH

秋の学園祭イベント「ハロウィンDay」でも好評だった、ペットボトルから作るアクセサリーやコーヒー豆をリサイクルして作るキャンドルを販売。きっかけは、毎週行っていた高田馬場駅から学校までのごみ拾い。1番多く捨てられていたペットボトルを使って何ができるか…と考えることから始めました。
 
ゴミとして捨てられるはずだったものを資源として捉え、価値を生み出すという「アップサイクル」に基づくアイディアです。ペットボトルや食べ物を再利用し、ゴミやフードロス削減への貢献を達成!

■ボッチャ体験

パラリンピックの正式種目でもある「ボッチャ」の体験ブースを設置。ボッチャは老若男女、障がいのあるなしに関わらず、すべての人が一緒に競い合うスポーツです。初めてボッチャにチャレンジする人も楽しめるようルールを簡略化しつつ、実際のゲームで使用される公式の競技用具を使った本格的な体験でした。障がい者スポーツの支援活動に参加していて、審判までできる学生も活躍。なかなか触れることのない障がい者スポーツをやってみた在校生・教職員ともにとても盛り上がりました!

  • 精力的にハイチ支援活動をしている
    Zanmiのメンバーたち。

  • 在校生も募金をしてくれました。身近なところに
    国際協力ができる環境があるって素敵ですね。

  • 先生方も可愛いアクセサリー選びに真剣です。
    どれにしようか迷っています…

  • コーヒーの粉を再利用してつくる消臭剤。楽しそうな雰囲気の中で行われたワークショップでした。

  • 白熱のバトルを見せてくださったのは、
    大学編入専攻の先生方でした!

  • 勝敗を決めるのは、基準となるジャックボールとチームカラーのボールの距離。みんなで判定を見守ります。

  • 「アップサイクル」をみなさんはご存じでしたか?
    捉え方1つでゴミ削減に貢献できるんです。

  • ペットボトルからできているとは想像もつかない、
    色とりどりのアクセサリーたち。