第7回 "もし3億円の宝くじがあたったら"(仮定法1)


仮定法は、現実とは異なる内容を想定する場合の動詞の形です。

“If I won a lottery of 300 million yen, what would I do?”
「もし3億円の宝くじが当たったら、何をしよう?」

上記のような「仮定法過去」や「仮定法過去完了」の基本パターンに加え、「仮定法未来」や「混合文」などの形態も理解しているでしょうか? TOEIC等にも出題される重要な文法事項ですので、しっかり復習しておきましょう。


  (適語選択)
                                       
(1)If you (should / shall) happen to see him, please tell him to drop in.

(2)Even if the sun (were / is) to rise in the west, I wouldn't do what you’re asking.
(3)If it (does / were) not for air, nothing could live here. (4)(Have / Had) it not been for your help, I would have failed. (5)If I (had / have) bought the dictionary then, I could check it now.







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(1) should … If 節中でshouldを使うと「仮定法未来」になって、不確実なありそうもない仮定を表します。
             ⇒「万が一彼に会うようなことがあれば、、」の意味です。

(2) Were … If ...were to〜も「仮定法未来」で、ありえない仮定を表します。ここでは、倒置による If の省略が生じています。
             ⇒「万が一太陽が西から昇ることがあっても、君の頼むようなことはできない」の意味です。

(3) were … If it were not for 〜は「〜がないならば」という意味の仮定法過去の表現です。
             ⇒「空気がないならば、どんな生物も生きられない」

(4) Had … Had it not been for 〜は「〜がなかったならば」という意味の仮定法完了の表現です。
             ⇒「君の助けが無かったならば、僕は失敗していただろう」

(5) had …条件節では仮定法過去完了、主節では仮定法過去を用いる「混合文」です。主節のnowが目印です。
             ⇒「もし辞書を買っていたなら、(今)調べられるのに」

 


仮定法で学ぶ、熟語表現もチェックしておきましょう!! 
 (適語選択)
(1)But (for / on ) your advice, I would not have succeeded.
(2)But (that / for ) you advised me, I would have failed.
(3)(In / Without ) my dictionary, I couldn’t live abroad.
(4)(With / For ) more money, you could buy whatever you wanted.
(5)(In case / Because) I forget, please remind me later.



(1) for …But for〜で「〜がないならば、〜がなかったならば」になります。
                  ⇒「君の助言がなかったら、成功していなかっただろう」

(2) that …But for〜以下が節になる場合、But that〜が使えます。
                  ⇒「君が助言してくれなかったら、失敗していただろう」

(3) Without … Without〜でも「〜がないならば、〜がなかったならば」になります。
                  ⇒「辞書がなければ、外国では生きられないだろう」

(4) With …With〜でWithout〜の反対の意味になります。
                  ⇒「もっとお金があれば、何でも買えるのに」

(5) In case … In caseをIfの代用として使うときがあります。
                  ⇒「もし忘れていたならば、後で思い出させてください」