オーストラリア留学現地レポート

REPORTER

神奈川県立横浜国際高校出身 
オーストラリア留学コース2011年卒

グリフィス大学 ツーリズム/ホテルマネジメント専攻(3年制)

2011年8月

 

ブリスベンでツーリズムとホテルマネジメントを勉強中

大学の入り口にて。みんな笑顔で写っていますが、知らない人たちです(笑)。知らない人の写真に写ってしまうほどオージーはフレンドリーです。

私は現在オーストラリアのクイーンズランド州、ブリスベンにあるGriffith UniversityのDiplomaコースでTourismとHotel Managementを学んでいます。
 
Diplomaコースというのは、現地の大学生が1年次に学ぶことをゆっくり、分かりやすく教えてくれるようなコースです。このDiplomaコースで過ごす1年間は大学の1年間に相当するので、Diplomaコースを卒業すると直接、大学2年生として進学することができます。
 
授業は2時間のlecture(講義)と2時間のtutorialという20人くらいの少人数のクラスで一緒にディスカッションやグループワークを行う合計4時間で構成されていて、学生は中国人がほとんどです。中には、韓国人、インドネシア人、そしてオーストラリア人の学生もいますが、日本人の学生は他の国の留学生に比べて少ししかいないので、英語を使う機会が多く良い環境だと思います。
 
現在私はホームステイをしているのですが、ホストファザー、ホストマザー、そしてその息子さんと、もう一人中国から来ている留学生の5人で生活しています。この中国人の留学生は私と同じGriffith Universityで同じ専攻を今年の1月から学んでいるので、大学で分からないことがあったらいろいろと聞いたり、バスの乗り方を教えてもらったり、銀行口座の開設を手伝ってもらったりと、私のお姉ちゃん的な存在でとても頼りになります。家の周りにはスーパーマーケットが2つとコリアンマーケットがあるのでとても買い物に便利です。コリアンマーケットでは、うどんやのりなどを買うこともできます。

留学のきっかけ

Griffith University前のバス停です。こちらではバスに乗りたい時は手をあげて運転手に知らせます。手をあげないと止まってくれないかも!?

さて、私がどうして留学をしようと思ったのかというと、私も高校生で受験を意識し始めたとき、ふつうに日本の大学に進学をしようとしていました。オープンキャンパスなどに行って大学の話を聞いたりしましたが、日本の大学では十分な英語能力が身につけられないことと、私の学びたい観光学がある大学が少なく、しかも、その観光学を学んでも観光業の職に就ける割合はとても低いことを知って、自分のやりたいことが日本ではできないと感じました。
 
そこで、観光大国でどの大学にも必ずと言っていいほど観光学があるオーストラリアで、観光の知識と英語能力の両方を同時に身につけた方が大いに自分のためになるのではないかと思い留学を決意しました。留学を決意した後、直接海外の大学へ進学することも考えましたが、そこまで英語力に自信がなく、一人で手続きなど行うのは無理だろうと思ったので、一度留学機関に入ってから留学を目指そうと思いました。

大学の食堂です。ポテトやハンバーガー、フィッシュ&チップスの他に日本のお寿司($2.6)とカツカレーが買えます!食堂になぜかゲーム機とビリヤードがあります。

さまざまな留学機関からパンフレットを取り寄せましたが、アメリカ留学を斡旋するところが多く、オーストラリア留学を斡旋する教育機関を探すのに苦労しました。しかし、JCFLにはオーストラリア留学コースがあり、説明会では実際に海外の大学へ留学をしていた先輩たちから直接お話を聞くことができて、ますます留学への思いが強くなっていきました。また、他の留学機関と比べてJCFLはオーストラリアにたくさんの提携校があることに魅力を感じ、ここで1年間英語力を磨いてからオーストラリアへ飛び立とうと決めました。
 
JCFLでの1年間はオーストラリア留学に必要なIELTSという試験に向けての勉強をしたり、外国人の先生から英語でEconomics(経済学)やMarketing(経営学)など教わったりして、海外の大学の授業を受けているようでした。現在通っている大学でも、Marketingの授業がありJCFLで学んだことと同じような内容をやっているので、私にとってMarketingが今一番の得意科目です(笑)。そして何より、一緒にオーストラリア留学を目指す仲間たちと一年間勉強することができて、とても貴重な1年間でした。今でも、同じオーストラリア留学コース卒業の友達と現地で連絡を取り合ってお互いの近況を報告しています。

国際的な環境で日々過ごしています!

サーファーズパラダイスにて。休みの日にJCFLの卒業生で現在同じ大学に通っている藤井さんと、一緒の家に住んでいる中国人の女の子と三人でゴールドコーストの近くにあるサーファーズパラダイスというビーチに行ってきました。砂がサラサラでとてもキレイでした。

このようにしてJCFLで1年間過ごした私は、今年の6月からGriffith Universityに通っているのですが、最初はホストファザーの話す英語が聞き取れず苦労しました。今でも、何を言っているのかわからないこともあります・・・ 大学では、中国人や韓国人の友達からそれぞれの国の言葉を教えてもらったり、逆に日本語を教えたりとても国際的な環境です。
 
私が専攻しているTourismとHotel Management コースでは、観光産業を成り立たせるものは何か(交通、ホテル)を学んだり、観光はどのようにして生まれたのかを学んでいます。先ほど説明したtutorialのクラスでは、ホテルにあるレストランでの料理のサービスの仕方やフォークやグラスの名前や置き方など実践的な内容を学んでいます。
 
また、TourismやHotelに関連するウェブサイトを作成したり、自分たちでホテルやレストランで職を見つけ、実際の社会で80時間以上働くというWork experienceという科目もあります。私はまだ働く場所が決まっていないので、今度の日曜日に履歴書を持ってBrisbaneの中心地に職を探しにいこうと思っています。 勉強とアルバイトを両立させることは大変だと思いますが、自分にとって良い経験になると思うので、頑張りたいと思います。

2011年10月

 

失敗は成功のもと!

Marketingのプレゼンテーションの様子。テーマは「オーストラリアで新しい食べ物の開発」で、私のグループは新しいヨーグルト製品の開発を目指してプレゼンテーションをしました。

10月6日に期末テストが終わり、1学期が終了しました。現在は約2週間の休暇に入っているのですが、振り返ってみるとこの1学期は私にとって困難の連続でした。
 
まず、私を一番悩ませたのが"Academic"という科目です。この科目はプロフェッショナルなエッセイ、レポートの書き方やReference Listと呼ばれる本の一番後ろの部分にある「参照文献」の書き方、ルールなどを学びます。Writingが苦手な私にとって一番苦しめられた科目でした。
 
この科目では課題として1,200字のエッセイを求められたのですが、まず下書きを先生に見せに行った時点で何を主張したいのか分からないと言われ、自尊心を傷つけられました。

クラスメイトの写真です。韓国人、中国人、インドネシア人、マレーシア人、ベトナム人、タイ人、そしてオーストラリア人と国籍はさまざまです。

悔しかったので自分で一からインターネットで調べ、何度も何度もエッセイを書き直して先生に見せに行き、間違えている文章構造や文法を直しました。
 
最終的にはルームメイトにもチェックしてもらい、そのおかげで1~7までの成績判定(7が最高)のうち、最高の7を取得し、先生にも見違えるほどエッセイの書き方が上手になったという褒め言葉をいただくことができました。このエッセイのおかげで「努力は報われる」ということと、「失敗は成功のもと」ということをとても実感しました。
 
エッセイを書き終えたあとも、学期の後半は毎週のようにプレゼンテーションとレポートに追われ、めまぐるしく日々が過ぎていきましたが(時には12時間以上パソコンで作業したり、夜の10時半まで大学のパソコンルームに残ることも・・・)すべての課題と期末テストを終えた今は達成感でいっぱいです!

お祭りやボランティアに参加

Ekkaフェスティバルの様子。動物がこれでもかと言わんばかりに出てきてビックリでした。

さて、学期中は忙しくて遊びに行くことなどはできないのですが、休みの時期には自分でさまざまなアクティビティに参加しています。 例えば、ブリスベンで年に一度開かれる「Ekka」というお祭りに行ったり、マラソン大会のボランティアスタッフとして働いたりして有意義に過ごしています。
 
Ekkaというお祭りでは、ヤギやウシなどの動物と触れ合ったりゲームをしたりしてきました。
 
せっかくオーストラリアにいるので、長い休みが取れた時はオーストラリアのさまざまな都市(メルボルンやシドニー)に訪れたり、エアーズロックにも行ってみたいなと考えています。

マラソン大会でのボランティアの様子。マラソン大会ではフルーツを切って選手に配ったり、クッキーなどのお菓子を販売しました。

最後に1学期を終えてみて、想像していた以上に勉強が大変で、改めて「西洋の大学は入るのは簡単だが卒業するのが大変」ということを身に染みて思い知らされました。
 
しかし、精一杯取り組んでいるからこそ、そこから得られるものは大きく、自分でも少しずつ成長しているなと感じることができます。次の学期は、1学期より難しくパスできる学生も少ないと聞いているので、この休暇中にしっかりとパワーを溜めて次の学期に挑みたいと思います。