オーストラリア留学現地レポート

REPORTER

沼津市立沼津高等学校出身 
海外芸術大学留学科2006年卒

スウィンバーン大学 コミュニケーション・デザイン(BA)専攻(3年制)

2009年1月

 

Housewarming (party)

火の番をするアンディー君。このミニBBQセットは焼き鳥にぴったりでした!

後期のセメスターも終わり、時間ができたところでシェアメイトと引っ越しパーティーをしようという事になりました。実は今住んでいる家に引越したのは6月。半年前にやるはずだったのですが忙しく時間が作れなかったので、約半年遅れのHousewarming partyをしました。
 
私のシェアメイトはみんな日本料理が好きなので『焼き鳥パーティー』ということで一致団結。ミニBBQセットを購入し、みんなで色んな味の焼き鳥を作りました。近所に住んでいる友達もビールを持ってきてくれて皆で串の網焼きバーベキューをしました!やはり夏のオーストラリアにはBBQセットは欠かせません!!

Adelaide

観光名所として知られるロンドンブリッジ。夕日が当たってとてもキレイでした!

休みを利用し、シェアメイトの実家があるアデレードというオーストラリアの南部の都市に遊びに行ってきました!メルボルンから車でグレート・オーシャン・ロードという海岸沿いの道路を走らせること、15時間。(途中、有名なロンドンブリッジなどを見物しながら)朝方、アデレードに到着。
 
オーストラリアの中では5番目の規模を誇る都市で、海と丘と広大な緑に囲まれ、メルボルン同様、移民を多く受け入れているため街中も国際色豊かなレストランが建ち並び、夜の街は人であふれていました。Cityの中心部にあるCentral market は見応えがあると聞き、早速行ってみるととにかく活気に満ちあふれてる!新鮮な野菜や肉や魚、おいしいパンやコーヒーなどを売っていて、シェアメイト曰く週に一度は絶対に行っていたそうです。マーケットの中にはカフェもあり、おいしいbreakfastとコーヒーを頂くことができます!
 
次にcityから車で2時間程の場所にあるPort Elliotというビーチに行きました。青い海と白い砂浜があり夏の観光スポットとしても有名だそうです。波も程よく立っていてサーフィンやボディーボードをしに来ている人達もいました。ビーチの横に岩壁があり、そこから見える海や夕日がとても綺麗でした。さらにアデレードはワイン製造でも有名な場所でもあり、少し都市を離れると広大な土地一面にまだ青々としたブドウの木が植えられていてとてもキレイでした。ワイナリーもたくさんあり、いろいろな種類のワインを試飲する事ができます。

Christmas & New Year

Central marketにて。クリスマス前なのでかなり賑わってます!

南半球の熱いクリスマスはやはり寒い場所のクリスマスとは雰囲気も仕来りも全く違います。
 
まず、12/24、クリスマスイブ。日本の恋人達が街でロマンチックなデートをしている中、オーストラリア人はビーチでクリケット、そして海水浴!つい先日ビーチ一体にサメ出没警報が出されましたが、お構いなしに泳いでました。そして家に帰ってバーベキュー!そして25日、クリスマスには朝からパーティーでシャンペンを。というのは、私が過ごしたアデレードという街はワイン、シャンペンの生産地でも有名な場所。イベントの度に皆さんシャンペンを手土産に持って来るんですね。昼はエビやカキなどの魚介類を存分に食べ、その後は卓球で一汗かき、また海水浴!
 
よく食べ、よく飲み、よく運動したクリスマスでした。New Yearもほぼ同じような感じでした。季節が違うだけでこんなにも違う年末を送るのかとつくづく実感しました。

Green House

GreenHouseの内装です。椅子や机がとてもオシャレ

ここ近年、日本でもよく耳にする“エコライフ”。地球環境に配慮しながら生活するという事で雑誌でも多く取り上げられていますが、ここオーストラリアではかなりの人が環境を重視しています。スーパーなどでもECO洗剤などが手頃な値段で売っているし、私の住んでいる場所がヒッピーの聖地ということもありオーガニックの商品を扱っているお店が沢山あります。日本ではオーガニック=値段が高いというイメージがありますが、こちらオーストラリアでは普通の商品とあまり変わらない値段で販売されています。
 
そして先日街の中心部にあるFederation square に期間限定のオーガニックカフェ“Green House”ができたので、早速行ってきました!机、椅子、そしてお皿までも木を使うといった徹底ぶり。コップもジャムの空き瓶(意外とオシャレ!)を再利用、ナイフ、フォーク、スプーンも自然に還る素材を使っていました。そして2階部分の屋上には緑が沢山!ここで野菜やフルーツを栽培してそれを調理しているためフレッシュな素材の料理が堪能できます!私も早速、グリーンライフの本を購入し、普段の生活の中で地球の為にできる事は何か勉強し始めました!こういう活動が人々の地球環境に対する意識を変えていくんですね。

2009年3月

 

Laneway Festival

ミュージックフェスティバル。こんなに狭い路地裏で昼間から踊りまくる!

日本と気候が違うオーストラリアは今が真夏になります。日本の夏の行事と言えばお祭りや花火大会ですが、ここではとにかくもの凄い数のミュージックフェスティバルが開催されます!ということで早速行ってきました。
 
『Laneway festival』名の通り、メルボルンのcity、5、6ヵ所にステージが設置され(細い路地裏や、大通り、公園など)国内外の有名アーティストが観客と盛り上がるといったイベントです。が、何とフェスティバル当日はChinese new yearということもあり、街は人でごった返し。とにかくイベントのスケジュール表を持って何時にどのアーティストがどこのステージでやるかをチェックし、人をかき分けながら目的地に向かうとすでに長蛇の列が!本当メルボルンの人は音楽イベントが好きなんだな~と実感しました!
 
早速ステージ(狭い路地裏)に入るともうみんなリズムに合わせて踊る踊る!!狭い空間だったせいか音が直接波寄せてきて気分は最高潮!知らない人とも仲良く踊ってました!知り合いのアーティストがバックステージに入れてくれて、また違った視点で音楽を楽しむ事ができました!とにかくオージーは音楽でハッピーになれます!!!!

猛暑!

ついに体験してしまいました。気温46℃。そして庭にはハイビスカスが咲き始めました。

地球温暖化が各国にてひしひしと目に見えてくる中、ここメルボルンでは150年ぶりの猛烈に暑い日々が続きました。気温はなんと46℃!その日は強風という事も重なり、日本でも大きく取り上げられた山火事が発生しました。
 
不幸中の幸いに、メルボルン都市の方には火事の被害はなかったのですが、電車が止まったり(太陽熱でレールが曲がってしまった!)、停電が起きたり(一斉にエアコンを使ったため)と予期せぬ事態が起きてしまいました。オーストラリア政府からも『なるべく外に出ないよう』という警告があったほどです。その後の2、3日は空気が煙たかったり、太陽が朝からオレンジ色だったりと異様な光景でした。地球温暖化問題はもう他人事ではないなと思いました。
 
オーストラリア政府もこの大規模な山火事があった後、環境問題を大きく取り上げるようになり、自然エネルギー(ソーラーパワーなど)使用の取り組みを重要視するようになりました。警報システムも住民に直ぐに伝わるように政府が直接個人の携帯にメールで連絡をするようになりました。こういう問題があるからこそ、人々の環境に対しての意識が変わってくるのだと思います。今後、どのように発展するかとても興味があります!

自転車

購入したばかりの自転車。イングリッシュの80’オールドクラシックスタイルです。中古でも問題なく乗れます!

そんなオーストラリアに住む者としては、まず一人の人間として何ができるかを考えます。この夏休みに夏期講習にてビジネスプランを考える授業を取りました。
 
今世界中で起きている様々な問題、例えば、異常気象や石油価格の高騰、世界の不況、健康問題(オーストラリアはアメリカを越して肥満率世界一!)などを取り上げ、私たちグループはオーストラリアで自転車を普及させるというビジネスプランを制作。製作中に様々な自転車をリサーチしましたが、オーストラリアは需要が低いせいか値段がとても高い!国内生産が多いという事もあり新製品は最低でもA$300~という学生にはちょっとキツいお値段。そこで値段を抑えたい私はまずインターネットで中古の自転車をA$30で購入。チェーンやバーなどは新しい物を買わなくちゃダメな状態でしたが、フレームは80年代のイギリス製という事で色もグラフィックも渋くておしゃれでした。
 
そしてシェアメイトの友達が自転車のカスタマイズの仕事をしているという事で紹介してもらい、自転車を組み立ててもらいました!交通手段がトラムと電車だった私にとってはかなり嬉しく、早速エクササイズがてらにcityに15分のサイクリングをしてみました。日本とは違い、ヘルメット着用、歩道では乗っちゃダメなどの規制があり、車道を車と隣り合わせで走るので初めは緊張しましたがだんだん慣れてきました。これからどんどん乗っていろいろなメルボルンを発掘していきたいと思います!

2009年6月

 

バルーン

朝6:30、我が家の庭で。本当に近い!

みなさんもご存知の通り、メルボルンはオーストラリアの中では都市であり観光地でもあります。一番高いビルからメルボルンのシティーを一望することもできますが、もう少し違った形で景色を見たいという人には朝一番、気球に乗って静まり返ったメルボルンを空中散策できます。朝の6時くらいに起きると私の家の庭から何個もの気球が飛んでいるのを見ることができます。しかもかなりの近距離で!
 
また夕日とは違ったオレンジ色の朝日とまだみんなが寝静まっている中、フワフワと浮いている気球を見ると何だかいつもとは違った一日の始まりになります。早起きは三文の得とはまさにこの事ですね!

サイクリング・イン・メルボルン

ハウスメイト達とサイクリング!丘を登るとメルボルンの景色が一望できます!

自転車を購入してからメルボルンでの移動はもっぱら二輪になり、公共交通機関は雨の日以外全く使わなくなってしまいました。というのもメルボルンでのサイクリングはとても楽しい!バスや電車だけ使っていたら絶対に見つけられない素敵な道やおいしいカフェなど、様々な発見の連続です。
 
特に最近のお気に入りの道は家からシティーに行くまでにある橋があるのですがここから見るメルボルンのスカイラインは今まで見た中で一番迫力があり魅力的でもあります。

橋からのメルボルンの眺め

そしてその橋を超えると長い並木道がありサイクリングにはもってこいの場所です。そんなすっかりハマってしまったわたしは自分で自転車を作ってみました。
 
古い自転車はオークションで売りさばき同じオークションサイトで見つけた古いトラックバイクを購入、分解し自分でフレームを削ったり塗装屋に頼んだり部品を買い集めたりなどしてついに完成しました。気さくなオージーは信号待ちをしていても車の中から『どこで自転車を買ったの?』などと質問してきます(笑)とにかく自分の住んでいる場所をもっと知りたいならまずは自転車です!

エキシビジョン!

メルボルンにある州立図書館では色々な展示会が常に開催されています。今回はメルボルンの本の展示会。もちろんタダです。

本当つくづくこの街はデザイナーやアーティストが多い街だなと感じます。毎週必ず何かしらイベントがあります。音楽、アート、デザイン、フード、自転車、サーカスなどジャンルは様々。本当オーストラリア人は出歩くのが好きなんでしょうね。どこに行っても人が沢山!
 
私はデザイン系のイベントに行くことが多いのですがこの前はLetterpress printingのstudio見学に行ってきました。普段は目にすることのできないletterpressのプロセスや使っている道具や機械などデザイナーやデザイン学生、またはマニアには涙ものの場所でした。その他にも本の歴史のエキシビジョンや野外インスタレーションアートなどもメルボルンではそこら中でやっているので外に出歩く機会がたくさんあり飽きがこません!そうゆうところはメルボルンの主な魅力の一つだと思います。インスピレーションがそこら中にある街です。

Daylesford

外見だけでなく内装もオシャレでした。コーヒーも料理も美味しくて大満足!

メルボルンはオーストラリアの中でもかなり下の方にある都市なのでケアンズやゴールドコーストなどと違い冬はかなり寒いです。そんな中シャワーだけで過ごす生活は日本人の私にとってはちょっと辛いものがあります。やっぱり温泉に入りたい、お湯に浸かってリラックスしたい、冷えきった体を温めたい!そんな切実な願いがメルボルンから車で1時間で実現します。
 
Daylesfordという街はオーストラリアのSpa AwardをとったSpa HouseもあるほどHot springで有名、そして大自然に囲まれた町です。今回は一泊二日の旅行で、泊まったハウスも見晴しがよくジャグジーバスもついていました。私が今回行ったSpaはHepburne Spring Bath house というDaylesfordの中心から車で10分程のSpaでしたが設備もしっかりしていて外観のデザインもとても素敵でした。
 
ただ自分自身温泉街の近くで育ったので日本の温泉というよりかはここは温水プールと行った感じでした。でもだいぶ体はぽかぽか。冷え性の私もすっかり血の巡りが良くなり足の先から手の先まで完全に温まりました!が、このDaylesfordという町、Spaの他にもアンティークや古着屋さんが妙にたくさんあり、しかもどの店もとてもセンスが良い。(値段もかなりお手頃!)正直今までの人生の中で一番センスのよい古着屋にここで出会えました。
 
そしておいしいカフェやレストランが沢山!Daylesford産のオーガニック食材を使っているのでどの料理も新鮮でFresh。聞くところに寄るとメルボルンから引越してくる人が多くその人達がセンスのいいお店やカフェを経営しているので本当街全体の雰囲気がとても良かったです。これでしばらくは頑張れそうです!