カナダ留学現地レポート

REPORTER

新潟県立巻高校出身 
アメリカ・カナダ留学コース2007年卒

ナイアガラ・カレッジ
Applied Business Hospitality Operation Management専攻(4年制)

2008年2月

 

【上】頼れるホストブラザー
【下】冬のウェランドキャンパス

ついにここウェランドも本格的な冬に突入し、最近ではマイナス10度くらいの日々が続いています。自転車のブレーキが凍って動かなくなるくらいの凄まじい気温です。雪国、新潟県出身の僕ですが、さすがにこの寒さは経験した事がないので、毎日が結構大変です。
 
しかし、こんな凄まじい気温にも屈することなく、フル装備(手袋、着れるだけの上着、帽子など)で未だにマウンテンバイクで登校する自分には少々感動を覚えます 笑)美しく雪が舞う中、「まだ行ける、まだ行ける。」と言ってひたすら学校までペダルをこいでいる今日この頃です。

盛大なクリスマス

我が学びの校舎、グランデールキャンパス。

先月、初めてカナダのクリスマスを経験することができました。そして、初めてクリスマスというものに感動しました。カナダでは、ほとんどの家がライトアップされ、大きなツリーを家に飾り、盛大なクリスマスパーティーが開かれます。僕のホストファミリーの家も美しくライトアップされ、部屋には大きなツリーが飾られました。また、ホストファミリーと親戚の方々のクリスマスパーティーにも参加させてもらいましたが、料理や部屋の飾り付けなども素晴らしく、これがカナダの文化なんだなぁ、とただただその日は感動する事しかできませんでした。
 
日本では恐らく決して体験できない事だと思うので、これはとても貴重な体験だったと思います。そして改めて、留学の魅力に気づかされた1日でした。

ハードな新学期スタート

家の飾り付け

ついに1月から新学期がスタートしました。この学期を無事に終了すれば次はいよいよ2年生です。なので、次にステップアップするためには、もちろんこの学期を落とすわけにはいきません。(落としていい学期なんてあるわけないんですけどね…)
 
1学期で学校には慣れたので、今学期はある程度スムーズに何事も進み、それ程大変じゃないかなと当初は思っていました。しかし、ショックな事に、学期が始まってすぐにこの考えは完全に甘いという事がわかってしまいました 泣)まず、科目数が一学期の5科目から7科目になってしまい、毎日が8時半スタートのハードスケジュールをこなさなければならなくなってしまったのです。

家のクリスマスツリー

ただ、JCFLで習った教科を今学期は1つ移籍できたので、8科目という超ハードスケジュールは、なんとか回避することができました。こういう所でJCFLの有り難さをよく感じます。まぁ、嘆いても科目数が減るわけではないので、がむしゃらに頑張っていこうと思います。また、僕のホテル・レストラン経営学のコースは、夏休みに最低520時間の職業実習(Co-op)が含まれているので、今学期中に実習をさせてもらえる場所を見つけなければいけません。自分の希望としては、世界で一番美しい島と呼ばれるプリンスエドワードアイランドでやりたいと思っているので、現在、積極的に小さいホテル(INNやB&B)から大きなホテルまで履歴書を送っています。
 
ただ、やはり留学生が実習先をカナダ内で探すのは難しく、僕も今のところ撃沈を繰り返しているのが現状です 笑&泣)次の現地レポートを書く頃までには、なんとか決まっていることを願っています。(決まってないとやばいんですけどね…笑)

2008年4月

 

【上】美しい雪景色 in Welland
【下】NC所有の素敵なレストラン

寒くて厳しかった冬もようやく終わり、春らしいポカポカした日が次第に多くなってきました。麗らかな春の日差しを浴びる度に、「あぁ、もうすぐカナダに来て1年になるんだなぁ」と実感しています。
 
さて、ここで1つどうでもいい報告があります。この1年、雨の日も、風の日も、スノーストームの日も共に過ごしてきた僕のマウンテンバイクが、遂に先日大破してしまいました。現在修理中です。やはり最後に頼れるのは、自分のこの二本の足だけなのでしょうか。ひたすら学校までペダルをこいでいた日々から、20分間ひたすら学校まで全力で走る生活に変わっている今日この頃です。(毎朝、道ですれ違う町の人々の視線が痛いです 笑)

いざPEIへ

【上】テーブルもしっかり準備
【下】NC所有のGreen House

遂に忙しかったこの学期も残す所あと1ヶ月となりました。テストと課題の多さは相変わらずですが、友達とお互いを励まし合いながらなんとかこなしています。そして、この1ヶ月を乗り越えれば、次はいよいよ職業実習(Co-op)です。早期から、自分で積極的に小さなホテル(INNやB&B)や大きなホテルにコンタクトをとり続けてきた甲斐もあり、先日ようやく自分の希望通りに、世界で1番美しい島と呼ばれているPrince Edward Island(PEI)にある小さなINNから内定を頂くことができました。これで夢だったPEIに行く事ができます。しかも今年は「赤毛のアン出版100周年記念」ということもあり、運命を感じずにはいられません。
 
僕がカナダに興味を持ったきっかけが、赤毛のアンの作者: L.M モンゴメリ原作のPEIを舞台にした海外ドラマ「Road to Avonlea」だったので、言わばPEIは僕のカナダ留学の原点のようなものなのです。そこで働く事ができるなんて本当に夢のようです。この職業実習(Co-op)のおかげで残念ながら夏休みはありませんが、僕の人生においてこのPEIでの実習期間は、とても有意義な時間になると思います。残りの1ヶ月の間、テストや課題を一生懸命こなすのはもちろんですが、PEIでお客様によりよいサービスを提供できるように、更なる英語力アップを目指して頑張っていきたいと思います。

今学期のお気に入りクラス

実習クラスのクラスメイトと

最後に今学期の僕のお気に入りのクラスを紹介したいと思います。それはDining Room Serviceのクラスです。このクラスでは、実際にレストランやホテルで働くように正装をして、Water Service, Coffee Service, Tea Serviceなどを教授の説明を聞きながら実際にクラスの中で行い、覚えていきます。先日のクラスではWine Serviceを習いました。このクラスの良い所は、レクチャー形式のクラスと違って学生一人一人の距離が近い事。そして、少人数制のクラス(10人くらい)なので教授との距離も近く、分からない事があれば積極的に質問しやすいという事です。僕自身、このクラスでは学生同士での親近感を感じ、普段のクラスとはまたひと味違う楽しさを感じています。
 
ただ1つ難があるとすれば、教科書を使わないクラスなので、リスニングの重要性が高まると言う事です。リスニングが苦手な僕にとっては結構大変なクラスではあるのですが、そんなことを差し引いても最高に楽しく、技術を身につけているという達成感を感じられる素晴らしいクラスです。ホスピタリティーを学ぶために、ナイアガラカレッジを選んだのは本当に良かったと思います。

図鑑のような今学期の教科書

ただ1つ難があるとすれば、教科書を使わないクラスなので、リスニングの重要性が高まると言う事です。リスニングが苦手な僕にとっては結構大変なクラスではあるのですが、そんなことを差し引いても最高に楽しく、技術を身につけているという達成感を感じられる素晴らしいクラスです。ホスピタリティーを学ぶために、ナイアガラカレッジを選んだのは本当に良かったと思います。

2008年8月

 

プリンスエドワード島

お土産屋さんにいたアンとギルバートと

カナダ留学を決めた頃からずっと憧れていたPrince Edward Island、州都シャーロットタウンでCo-op(職業実習)を始めて早くも3ヶ月が経過しようとしています。来た時はまだ静かだったシャーロットタウンですが、今では小さな街全体が世界中から訪れる多くの観光客で毎日とても賑わっています。さて、今回はそんな小さいながらも観光シーズンの到来で日々活気付いていくシャーロットタウンでの僕のCo-opの様子を少しだけ紹介したいと思います。

衝撃!!赤毛のアンの逆?

【上】Province House
【下】PEI musselで作ったスパゲッティ

PEIには土地柄が影響してか大きなホテルよりも小さな宿が非常に多くあります。僕が現在Co-opとして働かせて頂いている宿もHotelと言うには小さく、Innと言ったレベルの大きさです。オーナー3人(奥さん、旦那さん、息子さん)とその他何人かの従業員で現在構成されています。女性の従業員がほとんどで、男性はオーナーの息子さんと旦那さんを除くと僕だけです。
 
えっ? 何故男性がこんなに少ないかですって? それはPEIに到着してすぐにちょっとしたアクシデントがあったからなんです。なんとオーナー達は僕の名前から女の子を雇ったと思っていたらしく、実際に男の子の僕が来てびっくり仰天してしまったらしいのです。さすがにあの瞬間は「赤毛のアンの逆かっ!!」って本気でツッコミ入れたかったです(笑 しかし、それも今は懐かしい思い出となり、今日では初の男性従業員として無事にCo-opを行っています。(本当にナイアガラに送り返されなくてよかったです。)

小さな宿の魅力

【上】PPEI名物 ロブスター
【下】City Hall

既に述べた様に僕は現在比較的小さな宿でCo-opを行っています。一般的には大きなホテルにスポットが当てられ、ホスピタリティーの魅力などが語られる事が多いと思います。僕自身も大きなホテルの魅力についてはある程度想像はできましたが、小さな宿に関しては全くの無知であり、正直その魅力についても大きなホテルのそれよりもはっきりとは思いつかない状態でした。
 
しかし、実際に現場で働いてみると、清掃はもちろんのこと、朝食のサーブや日本人相手の電話予約など規模が小さいのでいろいろな仕事を経験させてもらえる上に、お客さんとの距離がかなり近いので、勉強として考えるならものすごくいい経験をしている気がします。また、これは小さな宿に限った事ではありませんが、PEIが日本人にもかなり人気のある観光地のため、外国人の方々だけでなく、日本人の方々の対応も経験できる機会が多くあります。これも、この場所ならではの魅力ではないかと思います。やはり外国人の方々を相手に英語でサービスを提供するのと、日本人の方々を相手に日本語でサービスを提供するのでは多少なりとも違いがあるので、(日本語難しいです><)よりレベルの高いサービスをどちらにも提供する事を目指す上で、このような経験は決して無駄になること無く今後に生きるのではないかと感じています。
 
残念ながら小さな宿なのでネームバリューはあまり期待できませんが、これが最初で最後という訳ではないので、今はじっくり自分のスキルを上げ、経験を積むことを念頭に置きながら一歩一歩前に進んで行こうと思っています。

2008年12月

 

【上】ダルベイバイザシーホテル
【下】PEIの美しい湖

前回レポート書いたのはいつ頃だったでしょうか。多分、プリンスエドワードアイランドが多くの観光客で賑わっていた夏だったと思います。時の流れは早いもので、今窓から外を見渡せば、そこにあるのはPEIの景色では無く、半年前まで見慣れていた風景がちょっぴり雪化粧をして広がっています。

さらばプリンスエドワードアイランド!!

【上】僕の住むウェランドの紅葉
【下】ウェランドの雪景色

10月の初め、僕はCo-op(職業実習)をようやく終え、遂にプリンスエドワードアイランドを去る事になりました。長かったようで短かった半年間でしたが、人間関係の難しさ、文化の違い、接客マナーなど、多くの事をCo-opを通じて経験、学習することができ、これから社会に出ていく自分にとっては非常に貴重で有意義な時間であったと思います。また、多くの友人と出会い、カナダ留学を決意した時から憧れていたホテル:ダルベイバイザシーホテルを実際に観る事ができ、感謝感動あれど後悔無しといった思いでCo-opの期間を無事に終えることが出来たのは本当に幸せでした。
 
この先、このようなCo-opの機会を与えられることは無いかもしれませんが、もしあるならぜひもう一度PEIで働きたいと思います。Thank you very much, PEI!!

いざ新学期!!

クッキングクラスで作ったマッシュルーム料理

さぁ、いつまでもPEIでの感動に浸っている訳には参りません。オンタリオに帰って来て間もなく新学期が始まりました。Co-opの無いプログラムの学生は既に9月から学校に通って今までと同じペースで勉強しているのですが、僕らCo-opのあった学生は10月スタートなので、他の学生がゆっくり3ヶ月かけてやる内容を2ヶ月で勉強しなくてはいけないのです。予想していた通り超忙しい日々を現在送っております 泣)更に2年生になり、授業で学ぶ内容も基本的な内容からより専門性の高い内容に変わってきて、どの教科も1回でも授業を休むとついていけなくなるような状態です。

クッキングクラスのシェフと

そんな中で、毎週火曜日の5時間クッキングのクラスだけが唯一の息抜きって感じです 笑)1年時のクッキングのクラスは個人作業が多かったのですが、今学期のクッキングはチーム作業が多いので、クラスメイトとも話す機会が多く、楽しく充実した時間を過ごしています。この間のクラスでは、ファーストフード店やカジュアルダイニングレストランのシステムを学ぶことを目的にチームごとにハンバーガーやサンドイッチを作り、それを実際に校内で売ったりしました。まさになんちゃってファーストフード店でした 笑)
 
前述した通り今学期は忙しく大変な日々が続きますが、無事に楽しいクリスマスを迎えるためにあと1ヶ月必死に頑張りたいと思います。何より他のクラスメイトが一生懸命頑張っているのに、自分だけ怠けるわけにはいきませんよね。努力と根性だ!!