イタリア留学現地レポート

なぜかチェントロ（町の中心部）に戦車が来ていました。兵隊の人もいて、戦車の中に入ったりしている一般の人もいました。毎日の様にチェントロでは何かやっています。

４月２５日に日本を出発してから、１週間以上が経とうとしています。ここまでを振り返ると、正直、あっという間の一週間、とは言えません。２５日の夜にミラノに到着してそのまま一泊し、次にフィレンツェに行き、そこでは３泊し、イタリアに到着してから計４日経過してから、今住んでいるペルージャに来ました。
 
ミラノの町では有名なドゥオーモを見て、フィレンツェでも日本で映画になった所に登ったりして色々観光しました。３つの町を渡るということで結構バタバタした日々だったのですが、全てが初めての事なので毎日気を抜く瞬間がなく、今現在も毎日全力を尽くしながら生きています！なので、まだ一週間程しか経ってないんだぁ、という印象です。

これが通常のチェントロです。結構旅行客が多いようで、あちらこちらにペルージャと書かれた地図を持った人がいます。ちなみに、次の日にはコンサートが行われていました。

さて、ペルージャですが、丘の上に作られたという事もあり、非常に上り下りの多い町で、平らな道はないんじゃないかってくらいです。私の家からも何度も何度も坂を上ったり下ったりしています。おかげで多少は早くも足腰が鍛えられたんじゃないかなと思っています。
 
坂が多い上に町が迷路の様に出来ていて、たまに迷いそうになったりもしますが、今の所は、常に道の事を考えているからか、迷わずに済んでいます。

住んでいる所から見える景色。夜も綺麗な景色を窓から見ることができます。

イタリア全土で起こっている事なのか分からないのですが、ここでは朝と夜の寒い時間帯の気温と、昼の暖かい時の気温の差が激しいです。朝寒いので暖かい格好をして行くと、昼には暑すぎて汗が出るほどです。
 
そして、１日に１回は必ず雨が降ります。そして雨が降っていると思ったら、すぐに太陽が出て暖かいいい天気になったりします。今だけなのか、毎年の事なのか、住んでいる所の標高が高いからなのか、まだ来たばかりなのでよく分かりませんが、さすが海外といった感じです。

学校の前で撮った写真です。歴史を感じます。

先日、イタリアに来て初めてバスに乗りました。行きたい所にはちゃんと行けたのですが、帰りに家の方ではなく、違う町まで行ってしまいました。結構遅い時間だったので、このまま帰れなかったらどうしようかと不安になりましたが、家の方角のバスが来てくれて何とか帰れました。家に着いた時はほっとしました。バスに乗っていて驚いた事がありました。バスの運転手が仕事中にも関らずガソリンスタンドに寄って平然と新聞を買いに行っていたんです！買った後も平然と戻ってきて、一緒に乗っていた現地の人もびっくりした様子でした。
 
これから２ヶ月に１回レポートを書いていく予定です。これを見て下さった人に少しでも役に立てればと思います。それではまた。

クラスの皆で夕飯を一緒に食べに。右から２番目の女性が、先生です。インドネシア、中国、インド、ドイツ、アゼルバイジャン、オランダ、スイス、と本当に色々な国から来ています。

イタリアに来て２ヶ月が経とうとしている今、時が経つのが早くなったように感じます。最初の頃は、毎日学校と家の行き来だけだったので時間が経つのが遅く感じていたのですが、今はとても早く時が経っているような感じです。
 
６月もあと少しだと思うと、信じられないです。このように早く感じるのは、クラスメートと仲良くなり、毎週の様に旅行に行くようになったからです。この毎週の旅行が今は何よりも楽しいです。

この前、ローマに行った時に行ったヴァチカン市国です。とても素晴らしい建物で、中に入っても歴史を感じ、神妙な気分になりました。

イタリアでの生活についてですが、今まで日本では料理を全然しなかったのですが、ここに来てからは毎日のように料理をしています。簡単な物しかできないですが。毎日何を食べようか考えるのが結構大変で、もっと料理をしないと、と思いながら、なかなか実行には移せないです。
 
イタリアはスパゲティがとても安いので、よくスパゲティを食べています。調理方法も簡単ですし。スパゲティが安いのは、小麦畑がいっぱいあるからなのではと思います。ちょっと田舎に行くと結構小麦畑があります。パスタといえば、この前学校の友達と一緒にパスタを実際に作りました。とてもよく出来たと思います。

アッシジに行った時に、ROCCA MAGGIOREの頂上で撮った写真です。今一番気に入っている写真です。

新しく出来た友達は、本当に色々な国の人がいて、それぞれ個性があるのでとても面白いです。アフリカから来ている人、ナイジェリアやリビア、ガボンから来ている人も。ガボンという国を知っていますか？私は初めて知りました。勉強不足を痛感しました。もっと勉強しないといけません。今まで日本では接した事がないような人ばかりで、とてもいい体験です。外に出ないと得られない経験を今しているんだなぁと、つくづく思います。
 
そして、こういう経験は非常に大事なんじゃないかと思うようになりました。今まで考えなかった事も考えるようになり、ちょっとは人間的にも成長したのではないかと考えています。

教室の様子です。イタリアで２番目に古い大学で、歴史を感じます。ここで今まで数々の人々が私と同じように勉強していたはずです。

授業の方は、先生は当然のようにイタリア語しか喋らないので、少しでも聞き逃すと何を話しているのか分からなくなります。でも最近はちょっと慣れてきました。
 
ですが、たまに分からない単語を言ったりするので、そこは辞書を引いて調べて新しい単語を覚えるように努力しています。先生はとてもいい先生で、分かりやすく説明してくれます。以前より先生の説明が理解できるようになってきたので、徐々に自分の語学力が上がったのではないかと前向きにとらえています。先生はなかなか私の名前を覚えてくれなくて、日本の王子様って呼ばれたりします。ちょっと悲しいのですが。

今月で今のクラスが終わり、新しいクラスに変わります。今まで仲良くしていた人とも別れる事になり、せっかく仲良くなったのに非常に残念です。でも、また新しい出会いがあると思って、新しいクラスでもたくさんの友達を作りたいと思います。

平日の夜に、家の近くにあるホテルの屋上でやっていたfestaの模様です。平日にも関わらず、沢山の人が。ホテルの屋上なので、綺麗な景色を見ることが出来ました。流れ星も見えたり…

日本の皆さん、夏バテは大丈夫でしたか？
 
８月になり、イタリアの気温もどんどん暑くなるものと思い、覚悟していたのですが、８月に入った途端とても不思議な天候になりました。ある時は半袖では寒い日もあったり、ある時はとても暑かったり。また、大雨が降ったりもします。友人のイタリア人に聞いたら、８月は毎年奇妙な天気だと言っていたので、納得してはいるのですが。一番暑かった時期は７月でしょうか。７月はとても暑くて、皮膚が焼けるんじゃないかと思うくらい暑かった気がします。日本のジメジメした暑さがちょっとだけ懐かしいです。

８月１５日の祝日（聖母被昇天の祝日）に、家の近所の教会に行きました。テレビの取材陣も撮影しに来ていました。

生活していく上でのイタリア語には大分慣れてきました。なんとなくですが、イタリア人と話していても意思の疎通は徐々に出来るようになってきました。ですが、なんとなくではなく、完璧に分かるようになりたいので、更に上達する為には、もっと今まで以上に勉強しなければいけないとひしひしと感じています。もっと滑らかに喋れるように努力しなければならないと思っています。
 
新しいクラスには日本人や中国人も多いのですが、クラスの友達からその友達を紹介してもらうという形で色々友達を紹介してもらい、そのおかげで今は色々な友人が出来ました。小さい町という事もあるのでしょうが、町を歩いていると、色々な友人に会う事が出来ます。そのまま一緒にご飯を食べたりする事も・・。

イタリア人の友人に連れて行ってもらった湖です。ここでは皆何もせず、ただ日光浴をしていました。自分もちょっと日焼けしてきました。

イタリア人の友人も出来、この前はそのイタリア人の友人の車で湖に行ってきました。最近の楽しみは、新しく出来た友達と一緒に夕飯を食べたり、集まって一緒に遊んだりすることです。
 
最近は良く友人宅で夕飯をご馳走になったりもしています。韓国料理、中国料理なども食べました。勿論、イタリア料理も。どれもとてもおいしくて、とても幸せな気分になりました。ティラミスも作ってくれて、本当においしかったです。ティラミスが余りにも美味しかったので、食べ過ぎてちょっと気持ち悪くなったりもしましたが。これからもこの様な友人をどんどん増やしていきたいと思います。

先日友人宅で行なわれたfestaの模様です。

今、イタリアはバカンスの時期です。仕事をしている人も、新学期を迎える学生もバカンスの時期。今まで夜はcentro（中心街）に人がいっぱいいたのですが、この時期は皆海に行っているのか、この時期は人が少なくビックリしました。これも、「遊ぶ時はとことん遊ぶ」、という事なのでしょうか。みんな人生を楽しんでいるなぁという風に感じます。ここにいる人は、「楽しむ」ことが上手いと思います。それを見習い、自分も人生を楽しんで、なおかつ勉強もしっかりやります。
 
ここ２ヶ月程旅行をしていないので、今回書ける事が余り無く、上手く書くことが出来ませんでした。せっかくイタリアにいるので、近々旅行をしたいと思っています。次回はその旅行の事について書けたらと思います。それでは、また。

サーキット場には各マシンの展示ブースが。もちろんFerrariのブースも。この日は町中がFerrariでした。

PERUGIAに来てとうとう半年が過ぎようとしています。今までの事を考えると、色々な事があったとつくづく思います。素晴らしい友人と出会い、そして別れ、そしてまた出会うという、この町ならではなのか、本当に出会い別れが多い町だと思います。
 
この２ヶ月間は本当に色々な事をして、充実した２ヶ月でした。人生初めてのＦ１を見に行ったり、イタリアで初めて誕生日を迎えたり、学校の先生の友人邸に夕飯を食べに行ったり、ワイン祭りにでかけたり。最近VENEZIAにも行きました。クラスも新しく変わり、これからも色々な事がありそうです。

Ｆ１ドライバー。この中には先日優勝したライコネンも佐藤琢磨も居ます。

前に述べたように、ここ２ヶ月は大きい旅行を２回しました。まず、イタリアのMONZAという所で、人生で初めてＦ１を見てきました。
 
マシンが目の前を通る時はもの凄く迫力があり、鼓膜が痒くなる程物凄い音が出ています。イタリアではサッカーに次いでＦ１が人気なのではないでしょうか。フェラーリというイタリア人の大好きな車が出ているから、こんなにも燃えるのでしょう。先日行なわれたＦ１最終戦でも、映画館ですら盛り上がっていた程です。

先週行なわれたチョコレート祭りでのトラックの中の風景です。中では実際にチョコ作りの説明もしていました。

そして、先々週VENEZIAにも行ってきました。ここは世界的にもとても有名な観光地なので、何もない日だったにも関わらず、沢山の人が居ました。ヴェネツィアン・グラスで有名な「ムラーノ島」にも行き、簡単ではありますがどの様にヴェネツィアン・グラスが作られているのか見てきました。いとも簡単にガラスが作られていくので、とても驚きました。
 
また、VENEZIAは今後の地球温暖化によって海面上昇が加速し、街全体がアドリア海に水没してしまうのではないかと懸念されているのが心配です。

ペルージャの街並みです。家の形がとても可愛らしかったです。

PERUGIAは10月に入ってから、物凄く寒くなりました。昼間でもとても寒く、日本に居た頃の一番寒い時期がもう来たのではないかと思う程です。家から見える山の頂上はすでに雪が積もっています。これから冬を迎えるのがとても怖いです。もっと寒くなると思うと憂鬱になったりもしますが、そこは何とか乗り切っていこうと思います。
 
また、先週は世界的にも有名なチョコレート祭りが行なわれていました。チョコレートで出来たパスタや今まで見た事のないチョコレートがあったりして面白かったです。連日沢山の人がこのチョコレート祭りを見に来ていたのですが、寒いせいか予想よりかなり少なかったようです。

PERUGIAに来て初めて噴水に水が出ている所を見ました。寒い中水が出ているので、寒さが増すような気がします。夏に出て欲しかったです。

学校の方はというと、10月に入りクラスが変わり、レベルも変わりました。今授業でやっている事は難しく、たまに日本語でも説明が難しい事をテーマに話したりもします。
 
日常会話では段々わからない事が少なくなってきてはいるのですが。また、今のクラスは凄くイタリア語が出来る人が集まり、授業を引っ張っています。自分は授業についていくだけで精一杯ですが、それに負けないようにこれからも勉強に精進していきます。そして、これからの留学生活を楽しい物にするよう、頑張っていきます。