イタリア留学現地レポート

REPORTER

大原情報ビジネス専門学校出身 
アジア・ヨーロッパ言語科 英語+イタリア語専攻 2007年卒

ペルージャ外国人大学(1年制)

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2008年1月

 

ディプロマ試験に合格

12月25日のcentroの様子です。噴水が緑色になり、車が沢山ありました。皆教会に行っていたようです。

Buon Natale!!!イタリア語でメリークリスマスという意味です。
 
今は街中がクリスマスの雰囲気でいっぱいです。町を歩いていると、電飾で模様された綺麗な景色が見ることが出来ます。とても綺麗だなぁと思っていたのですが、噂によると今年は良くない方らしいです。それが残念ですが。クリスマス当日に教会に行ってみると、沢山の人が居てびっくりしました。やはりキリスト教の国なんだなと改めて実感しました。
 
先週diplomaの試験があり、今までの授業が難しく感じていたので、とても不安のまま試験を受けにいったのですが、その試験も何とか合格する事ができました。筆記試験と会話試験、両方共合格点に達していないと合格できないのですが、両方共達していたので、物凄くうれしかったです。これもクラスメートに恵まれたおかげだと思います。

アジア人留学生との交流

PERUGIAの街並みです。ここではこのような飾り付けが行なわれています。

10月から一緒に勉強していたクラスメートはとてもいい人達ばかりで、毎日の様に一緒に夕飯を食べたり、一緒に出掛けたりしていました。PERUGIAで行なわれていたfiera(商品市)に行ったり、OLIVIETOやGUBBIOを訪れたりしました。
 
日本食パーティ、カツ丼を作ったりもしましたし、私の家でクラスメート数人を呼んでパーティをしたりもしました。韓国料理もたくさん作ってもらい、韓国料理の美味しさに驚かされもしました。
 
ペルージャ外国人大学には色々な国から本当に沢山の人がイタリア語を勉強しに来ているのですが、今回のクラスはその中でも日本や韓国、台湾などアジアの人が多くいました。それぞれの国の事を話したり比較したりして楽しんでいました。日本語と韓国語が近いという事も始めて知り、同じ言葉で同じ意味を持つ単語をお互い発見したりして、お互い驚いたりもしました。また、韓国と台湾の人達は日本語を勉強していたり、または知っている人が多いという事に気付きました。

日本食パーティの時に作ったカツ丼です。私は残念ながら作っていませんが。

特に韓国では高校で第2外国語として日本語を選択する人が多いらしく、日本語を話せる人がPERUGIAにも結構居ます。全部日本語で会話していても理解できる人もいて、今でもその人とは「日本語」でメールをやり取りする程です。最近良く思うのですが、母国語を話せる、例えば私だったら日本語を話せる外国の方には、とても親近感が沸くものではないでしょうか。
 
考えてみると、日本にいる時もそういう人には親近感を感じましたし、まして、イタリアという異国の地で母国語を喋れるうれしさは大きいものです。これは、イタリア人にも当てはまるのではないかと思います。イタリア語を話す外国人には、より親しみを感じてくれるのではないでしょうか。

初めての引越し

クラスメートと一緒に。このクラスは皆仲が良く、とてもいいクラスでした。

12月になり、ここに来て初めて引越しをしました。今までの家は毎月家賃が高くなってしまい、それならもっと安い家に住もうという事で引越しを決意しました。PERUGIAではいたる所に掲示板があるので、そこで空き家情報を見たりして色々家を探しました。空き家情報が載っている新聞も売っていて、名前は「CERCO&TROVO」と言います。毎週水曜日に発売されていて、色々な人が見ているのでいい物件はすぐに無くなってしまいます。私は幸運な事に、探し始めて2週間程で決まり、今の家は沢山の応募者がいる中、私が選ばれました。
 
今の同居人、イタリア人2人は日本が好きで、特に漫画やアニメがとても好きで私よりも詳しいです。それが功を奏し、住める様になったと思います。彼らはとても親切なので本当によかったです。また、この家は家賃も前の家よりだいぶ安く、しかもインターネットが出来ます。イタリアの家はインターネットが出来る所が少ないので、この家に住めて本当に良かったです。

イタリア語も上達!

最初で最後、雪の中、極寒の中、18人集まってやったサッカーの時の写真です。とても面白かった。

イタリア人と住んでいるので、家の中は常にイタリア語。彼らは南出身の人達でとても明るく、常に話しかけてきます。話している内容が難しい時もあるのですが、段々解るようになってきました。そういう事もあり、留学前と比較するとイタリア語が大分話せるようになった、理解できるようになったと、最近ひしひしと実感しています。
 
去年は留学をしている事もあって、とても充実した、とても素晴らしい一年でした。この一年間は絶対忘れられない一年になりました。今年もそのような一年になりますように。

2008年2月

 

Perugiaの風景です。とても空が綺麗で、散歩には丁度いい日でした。

2008年になり、早くもいろいろな事に挑戦しています。 初めてイタリア国外にも進出して、計5カ国5都市周ってきました。
 
この旅を通して、色々なイタリアのいい面、悪い面、日本のいい面、悪い面が見えた気がします。とてもハードな日程だったので、風邪を引いてしまいましたが。

帰国が決まりました

夜の風景のAssisiです。昼に行くのもいいですが、夜も綺麗です。

去年の4月25日に日本を出てから、早10ヶ月が経とうとしています。今まで本当に色々な事がありました。楽しかった事や辛かった事、本当にたくさんありました。そして、とうとう帰国の日が決まりました。1年にはあと1ヶ月足りませんが、学校の学期も3月末に終わるので、3月末に帰ることを決めました。
 
振り返ってみると本当に色々な事がありました。 不安をたくさん抱えながら始まったPerugia生活。最初はどこに何があるのかも分からず、毎日の様に散歩しながら街を探索していました。今はもうどこに何があるというのは殆ど分かって、近所だけではちょっと物足りないので、ちょっと遠くまで足を運ぶようになりました。こっちに来る前までは全然出来なかった料理も、今では少しずつできるようになってきました。

イタリア語の勉強

FirenzeのPiazzale Michelangeloから見えるFirenzeの夜の風景です。とても綺麗な街で、イタリアの中でFirenzeが一番好きな街です。

日本語以外での授業。初め、先生の言っている事が良く解らなくてなんだろうって思っていた事も、今思えば簡単な事の様に思えます。学校のシステムが良くできていて、1つレベルが違うだけで結構やっている事のレベルが変わるので、モチベーションが変わらず、更に勉強しなくてはという気にさせてくれました。今私はC1というレベルのクラスに通っているのですが、文法は殆どやりません。新聞記事や雑誌の記事を先生が切り抜いてきて、それについて皆で議論するというような授業が主流です。この前は、Perugiaに出来た、イタリアでは初めてのMini Metroについて、あなた達はどう思うか、という議論をしました。本当に議論が好きみたいです。
 
そして、自分にとっては今のクラスは特に大変です。先生が話している内容も、クラスメートが話している内容もとても難しく、ついていくのにやっと、というような感じです。ですが後残り1ヶ月、必死に頑張ろうと思います。

人間的な成長

veneziaの風景です。ここもまた独特の景色があるので、とてもいい町です。ちょっと物価が高いのがなんですが。

自分自身変わったと思います。イタリアに来る前には考えもしなかった様な事を、今では考える事があります。ここでは子供でもお金を貰う為に路上で何かしらしています。色々な事情があるにせよこの様な光景を見るのは悲しい事だと思いました。世界中にはこの様な子供達がまだまだ居るのではないかと、お金に本当に困っている人達がいるのではないかと思うので、その様な人達を、些細な事しか出来ませんが、手助けして行けたらなぁと思うようになりました。
 
また、本当にかけがいのない友人が出来たと思います。韓国人の友達もたくさん出来、これからは韓国語も勉強してみようと思います。

これからの目標

イタリアで初めてサッカーを見ました。とてもいい席で、有名な選手を間近で見られてとても面白かったです。

イタリアに来て、日本の凄さを感じました。日本は、日本の人々は凄いと思います。イタリアや他の国と比べても非常に物は豊かだし、人々も優しいです。また、日本のホスピタリティーも非常に優れているのではないかと思います。ここでは、いい所はいいですが悪い所は本当に悪いと差が激しいです。日本の漫画や車、日本というイメージで悪いという事は聞いた事がありません。外に出て初めて気付くことが沢山ありました。本当に良かったです。
 
これからは日本に帰って就職をし、毎日充実した生活を送りたいと思います。イタリアで学んだ事や、楽しかった事を忘れず、辛い事に遭遇したら、イタリアで過ごした日々を思い出して、それを原点として、活力として、また更に前進して行こうと思います。
 
1年間ありがとうございました。文章能力が無く、つまらない文章になってしまったと思いますが、読んで下さってありがとうございました。今までの1年間で私の書いていた事が少しでも役に立った事を願います。