イタリア留学現地レポート

REPORTER

アジア・ヨーロッパ言語科 英語+イタリア語専攻 2006年卒

Institute Europeo Le Arti Orafe
Jewellery School(2年制)

BACKNUMBER

2007年1月

 

休み中にローマへ!

クーポラから

こんにちは!2007年を無事に迎えることができました!振り返るとあっという間だった気がします。イタリアの生活にも慣れてきましたが、年が明けたということで初心に帰って新しい年も頑張りたいと思います。
 
12月23日から1月7日まで専門学校は冬休みでした。23日から26日までローマを旅行しました。バチカンのミサを見たかったからです!カトリックではないのですが、日本にいた時からずっと興味がありました。・・・が結局ミサは勘違いもあって見ることができませんでした。

サンピエトロ寺院

しかしローマを選んだのにはもう一つの理由がありました。それは『天使と悪魔』という小説の舞台だったからです!この小説は映画にもなった『ダヴィンチコード』よりも前の作品で、ダヴィンチコード同様、実在する建物や有名な絵が登場します。以前この小説を読んだ時から直接自分の目で見たいという気持ちがありました。

バチカンを見下ろした景色

物語にはベルニーニの造ったいくつかの彫刻が登場します。それらを自分の足で歩いて、見た時にはとても感動しました。なかなか体験できないことなのでいい思い出になりました。
 
他にはバチカン博物館を見学しました。朝早くに到着したのですが、すでに長蛇の列。30分ぐらい待って入ることができました。ここには数々の有名な作品があり、すべてを見てまわったら、5~6時間かかると言われています。ゆっくり見学したかったのですが、人混みは嫌いなので早や歩きで行動しました!見学していて思ったのが、カメラで写真を撮るより、ビデオカメラのほうがいいということです。建物全部、廊下や庭にも作品が並んでいるので一枚一枚撮るよりも効率的にいいと思います。
 
しかし!建物の奥にある『システィーナ礼拝堂』は写真もビデオも禁止されています。ここには『最後の審判』が壁一面に描かれており、禁止と知っていても写真など撮る人がたえません。その中に警備員の人がいて、「NO! FOTO! NO! FOTO!!(写真はダメよ!)」と言っているのですが、撮る人は後を絶ちません。写真を撮っている人の中には日本人もいて情けなくなりました。(しかし私も正直、撮りたかった~!)でもいけないことはいけません。マナーを守りましょう!!話は変わりますが、フィレンツェのドゥオーモに登った時、クーポラにたくさんの落書きがあり、そのなかには日本語もありました。世界遺産に落書きをしていることが分かっているのでしょうか?!マナーを守って楽しく見学しましょう。

大晦日のフィレンツェ

今回年越しをイタリアで迎えたのですが、こちらの大晦日は外に出るのが危ないと言われています。道端で花火をしたり、爆竹をならしたりしているからです。大晦日だけでなく、年末になると昼間でも爆竹の音が聞こえていました。「発砲事件か??」と驚くぐらいすごい音がしていました。日本ではちょっと考えられないかもしれません。イタリアではクリスマスにはほとんどのお店が休みますが、1月1日からは普通に営業していて、みんな働き者だな~と思いました。
 
今年から土曜日に洋彫りという伝統の技術を学ぶ授業が入ります。少し忙しくなると思いますが学べることはきちんと学んでいこうと思います!次回は学校のことや自分が作った作品などを紹介したいと思います!

2007年3月

 

留学をおすすめします

同じクラスのイバーノ君、イタリア人です。日本に興味があるらしく私に日本語を教えてくれとよく言います!

みなさん、こんにちは!!フィレンツェの天気は暖かい日が続いています。もっと寒くなると思っていましたが、それほど寒くはならず安心しています。今年は平均気温がかなり高いらしいです。
 
最近インターネットで見たのですが、ユーロが段々上がっていき、1EURO=165円にいくのではないかと書いてありました。ヨーロッパに留学を考えているけど、ユーロが高いから留学を悩んでいる、という人もいるかも知れません。でも留学は貴重な体験であり、人生にプラスになると私は思うので、ぜひ留学することをお勧めします。絶対に損をすることはありません。

大変ですが充実した日々をおくっています

授業風景。このクラスは私とイバーノ以外はみんな女の子です。イタリア、コロンビア、イスラエル、日本で構成されています

もうすぐフィレンツェに来て一年になりますが、今まで学校のことにあまり触れなかったので、今回は学校について紹介したいと思います。
 
現在通っているジュエリーの専門学校、アルティオラーフェはフィレンツェにあるジュエリー学校の中でもかなり大きいほうだと思います。小さい学校だとビザがおりなかったりしますが、この学校は心配いらないです。地元の人も良く知っていて、有名です。学校はフィレンツェの街のアルノ川を挟んだ南に位置しており、ここにはいろいろな分野の職人さん達が住んでいます。靴、鞄、絵画、家具、もちろんジュエリーの職人さん達も住んでいます。中心から離れていることもあって、静かに授業を受けられます。

自宅で彫金の練習

時間割はというと、月曜から金曜の9時~6時までほぼ毎日授業があります。宝石学、工学、歴史、デザイン、実技といった感じで、もちろん授業はすべてイタリア語です。講義は専門的な言葉が出てくるのでかなり苦労しています。歴史の授業になると辞書はあまり役には立ちません!!勉強しかありません・・・。
 
実技は今ブローチを作っています。今まで3つの課題をやってきました。指輪、ピアス、ネックレス、すべて自分で最初にデザインし、先生といろいろ相談して作っていきます。

作業台。道具が段々と増えてきて汚いですが気に入っています。勉強机よりもここに座っている時間がほとんどです。けっこう気に入っています

クラスの人数は多くないので、イタリア語がわからない私にも、時間をかけてきちんと教えてくれます。先生はみな職人さん達で教えるのもうまく、楽しい人たちです。もちろんみんなイタリア人。最初は分からないことだらけで道具の名前も覚えられませんでしたが、今では道具や機械の使い方も段々わかってきてものすごく楽しいです!!
 
家に帰ると自分の机で、家でできる作業をします。火を使うことはできないので、やすりがけなどをしています。休みの日は一日中課題に追われることもあります。時間ができた時には彫金の練習などをしています。大変ですが充実した毎日を送っています。

今一番はまっている彫金。日本の彫金とは道具も彫り方も違います。今はまだ平面での彫金ですが、これから指輪などにも彫っていきます。

今、作成途中の課題のSpilla(ブローチ)です。課題ごとに取り入れなければならない工程、技術などがあるので100%自分が気に入った作品とは言えないのですが、けっこう好きです。あとは細かいところのやすりがけが残っています。
あと4ヶ月で一年が終わります。ジュエリーのことを勉強してきて、もっと学びたい技術や自分のしたいことがはっきりしてきたように思えます。こちらでしか学べないことはたくさんあるので、暇な時間ができないくらい、いろいろなことを経験したいと思います。
 
納得できて後悔のない留学生活にしていきたいです!!!