イギリス留学現地レポート

REPORTER

慶應義塾大学 人文社会文学部 美学美術史専攻修了 
海外芸術大学留学コース2010年卒

スレード・スクール・オブ・ファインアート~ロンドン大学~

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2014年4月

 

卒業展示会とその後

卒業展示

こんにちは、石橋です。昨年の卒業展示会からちょうど1年が経ちました。卒業からだいぶ時間は経ってしまいましたが、今回は去年の展示会を振り返り、また卒業後の活動を紹介してこのレポートを締めくくろうと思います。

卒業作品が賞を取り、首席として卒業できました!

昨年5月に行われた「スレード(スレードスクールオブファインアート)卒業展」は、友人やチューターの手伝いやアドバイスを受けてスムーズに準備ができ、オープニングから展示最終日までの開催期間中たくさんの方にお越しいただきました。
 
いろいろな方から作品や展示に関するさまざまな意見をいただける良い機会となり、また幸いなことに、毎年全展示作品中から一作品に与えられる「William Coldstream Memorial Prize」という賞をいただくことができました。また、展示作品中の1つが「UCL Art Museum」に収蔵されることになったりと、スレードで過ごした3年間のとても良い締めくくりとなりました。
 
さらに嬉しいことに、「ファースト(首席)」で卒業することができました!「UCL(ロンドン大学)・スレード」で過ごした3年間を改めて振り返ると、素晴らしい友人やチューターに囲まれ、多くのことを学び、とても充実していたと感じています。

大学院へ進学

卒業後、2013年の9月から「ロイヤルカレッジオブアート(RCA)」という大学院で修士課程に在籍しています。総合大学である「UCL」と比べて、「RCA」は「アート&デザイン」のみを扱う大学院です。「ファインアート」は、「ペインティング」「スカルプチャー(彫刻)」「プリントメイキング(版画等)」「フォトグラフィー」に分かれています。私は「ペインティング」に所属しており、博士課程の人数も合わせて80人ほどの学生と同じスタジオで制作しています。
 
「スレード」の時と同様、インターナショナルな雰囲気の中、年齢層も幅広くなり、優れた学生とチューターに囲まれた素晴らしい環境の中、あれこれと自分なりに試行錯誤しながら制作を進めています。今年は学内の友人と共同制作に取り組んだり、別の友人とのプロジェクトに参加して四国お遍路ををしたり、とある紳士服ブランドのためにスカーフをデザインしたり、と少しずつ新しい経験も増え始めました。

学年末の学内試験を終え、10月に提出する修士論文への準備を始めたり、修士課程の卒展のために学内を片付け始めたりとスタジオで過ごす時間は減っていますが、長い夏季休暇を目前にしながら日々充実した時間を過ごしています。夏休みを終え、論文を提出した後は、さらに集中的に作品を制作する予定です。
 
レポートは今回で終わりとなりますが、新しい作品は自分のウェブサイトなどで更新していますので、ご興味のある方はそちらでご覧になっていただけたらと思います。
 
今まで読んでくださった皆さま、どうもありがとうございました。それでは。