アメリカ留学現地レポート

REPORTER

佐賀県立佐賀西高校出身 
アメリカ・カナダ留学コース2009年卒

ニューヨーク市立大学(4年制) バルークカレッジ 人材管理学専攻

BACKNUMBER

2010年5月

 

専攻を変えて編入!

NYのバルークカレッジ

私は今ニューヨーク州立大学バルークカレッジでHuman Resource Management(人材管理学)を学んでいます。
 
今まではJCFLの提携校であるニューヨーク州立大学プラッツバーグ校でホテル経営学を学んでいましたが、今学期から専攻を人材管理学に変えるため提携外のこの学校に編入しました。心配していた単位移籍もスムーズにいき、さほど卒業が遅れることもなさそうなのでほっとしています。のどかな田舎町からいきなり眠らない街、ニューヨークシティに引っ越してきたため初めはおろおろするばかりでしたが、最近では都会での暮らしにも慣れて、学校外での活動にも力を入れられるようになってきました。吹奏楽団のリハーサルとボランティア活動に週1回ずつ参加しているので何かと忙しく日々が過ぎていきます。

寮を出て食生活が豊かに!

今住んでいる家

今住んでいるアパートはクイーンズという地区にあり、マンハッタンまでは電車で30分くらいです。ラテン系の人々が多く住む地域で、夜でもとても賑やかなので一人でも安心して歩けます(とはいえあまり夜は出歩かないようにしています)。
 
ルームメイトは日本人、アメリカ人、中国人で、皆楽しくていい人です。今までは寮生活で二人部屋だったため、やっと手に入れた一人部屋が嬉しくて仕方ありません!でもやはり一番嬉しいのは食生活が豊かになったことです。近くに中華系のスーパーがあるため、色々な食材が手に入り、日本食も安く簡単に作れます。
 
唯一の欠点は、通学に時間がかかること。今まではキャンパス内の寮に住んでいて、走れば5分で教室についたため授業が始まる30分前に起きても大丈夫だったのですが、今はそうはいきません。毎朝時間に追われています。

NYの大学の魅力

セントラルパークでピクニック

学校はマンハッタンのど真ん中にあります。今までの広々としたキャンパスとは違い、17階建てのビルですべての授業が行われます。
 
驚いたことにクラスは多くが15~20人程度の小規模で教授や他のクラスメートとの距離が近いためとても心地いいです。そのおかげで、気の合う友達もでき、よく授業の後に1時間も話し込んだり、一緒にご飯を食べたり、学校帰りに寄り道をしたりします。
 
先日はあまりに天気が良くて気持ちよかったので、友達と学校帰りにセントラルパークでピクニックをしてきました。最近まで枯れ木ばかりだったのに、いつの間にか木の葉の緑がきれいになっていました。このように友達と気軽に遊びに行けるところが沢山あるのもNYCの学校に通う魅力だと感じました。

2010年7月

 

まずは基礎の勉強!苦手な数学は・・?

カリフォルニアからJCFL時代の友達が遊びにきました

Baruch Collegeでの最初の学期が終了しました。毎日が新しく、忙しく、充実していてあっという間の1学期でした。来学期のクラス登録も無事に完了したので、安心して夏休みを迎えることができそうです。
 
Baruch Collegeではビジネスや数学、コンピュータ系の基礎のクラスをすべて取った後で初めてビジネススクールに入り自分の専門教科をとることができます。私は幸いJCFLで取った微積分の単位を移籍できたので、こちらで数学をとる必要はありません。数学はとても苦手なので本当に助かりました。
 
とはいえまだ取らなければいけないものは沢山あるので今学期に引き続き来学期も基礎のクラスばかりです。あまり興味のないクラスもとらなければいけないので、楽しめるか少し心配ですが、意外に面白いかもしれない、という期待を抱きつつ頑張りたいと思います。来学期が終わればあとは自分の専攻の勉強を中心にできるので楽しみです!

副専攻で「組織心理学」を学ぶ

コンサートで行った教会

Baruch Collegeでは必ず副専攻をつけなければいけません。私は「組織心理学」を副専攻にしています。実はこの学科のクラスが他の学校に比べて充実しているというのもこの学校を編入先に選んだ決め手でした。
 
人が組織の中で取る行動について学ぶ「組織行動学」や「インタビュースキル」のクラス、そして多様化した職場における公正な雇用について学ぶクラスなどがあり、どれもとても面白そうです。今学期は「モチベーション」のクラスをとり、何が人に行動を起こさせるのか、何が人の働く意欲を高めるのか、どうしたら目標に向かって努力をし続けられるのかなどを学びました。
 
来学期はこの副専攻の基礎のクラスで、雇用主と従業員の関係やインセンティブ、トレーニング、従業員のモラルについて学ぶ「組織心理学」をとる予定です。

地元の吹奏楽団に参加!教会で演奏しました♪

演奏会の様子

私は今ニューヨークの市民楽団であるマンハッタン吹奏楽団に所属してクラリネットを吹いています。60人くらいの大きなバンドですがアジア人は私だけなので団員のみなさんからも顔を覚えてもらいやすく、友達も増えてきました。
 
先日、入団して2回目のコンサートがセントラルパーク近くの美しい教会で行われました。少し音が響きすぎましたが、とてもいい演奏会になったと思います。夏はセントラルパークやブライアントパークなどのNYC内の大きな公園で野外演奏会をするらしいのですが私は一時帰国をするため参加できないので残念です。
 
ニューヨークの夏は野外での映画上映会や様々な演奏会があり楽しそうです。今回は早めにアメリカに戻ってくるので、夏休み後半はこちらでいろんなイベントに参加しようと思っています。

2010年9月

 

大学での勉強は少しずつ自分のフィールドに

仲良しのジャズの先生夫婦

長いようで短かった3カ月の夏休みが終わり、8月の終わりから秋学期が始まりました。今学期取る科目は、文学、統計学、コンピュータサイエンス、ビジネスロー(ビジネス法)、組織心理学の5つです。
 
一番面白そうなのは、やはり副専攻の組織心理学。教授は過去には世界的な大企業で組織心理学者として研究をしており、日本やイギリスにも駐在していたことのあるバックグラウンドの持ち主で、どんなことを彼女から学べるのか今から楽しみです。

ジャズバンドの演奏を聴いた
Burlingtonのオープンカフェ

また、クラスには私と同じ人材管理学専攻の生徒も何人かおり、やっと自分のフィールドに入り始めたなと感じています。
 
一番大変そうなのは文学の授業です。先生は優しそうな顔をして山のような宿題を学期が始まった1週目から平気で出します。
 
また、授業はその宿題や予習をしてくることを前提にしたディスカッションベースのものなので大変です。でもとてもやりがいがあって楽しくなりそうです。

ニューヨークでミュージカル!

ミュージカル"MEMPHIS"の主演俳優さんと

先日、高校時代の恩師がニューヨークに遊びにいらっしゃったので、一緒にミュージカル“MEMPHIS”を見に行きました。役者さんたちの多くがアフリカ系アメリカンだったので、とにかく歌もダンスもパワーがすごい!ストーリーと音楽は全く知らなかったのですが、とても面白くて、感動しました。でも会場中が笑っているのに、その笑いについていけない部分もあったことが悔しかったです。
 
英語が分からないときはもちろんですが、その国、その土地(この作品の場合アメリカ南部)の文化や慣習、その時代の社会を元にしたジョークは中々理解できず、「??」となりました。
 
ショーが終わった後シアターの外に出ると、役者さんたちがサインをしてくれていました。私も主役の俳優さんにサインをもらって、一緒に写真を撮ってもらいました♪歌もダンスもすてきだな~と思っていたので、緊張してペンを持つ手がぷるぷる震えていましたが… 笑
 
役者さんたちは疲れているだろうにとてもフレンドリーで、お客さんとジョークを言い合ったりもしていて、そういうところがすごくアメリカっぽくていいなと思いました。

なつかしのプラッツバーグへ!

プラッツバーグの広い芝生と、
そこでキャッチボールする友達

9月は何かとお休みが多く、第1週と第2週の週末は4連休でした。その休みを利用し、以前通っていたSUNYプラッツバーグ校へ遊びにいきました。
 
まだまだ夏服で過ごせるNYCとは違い、プラッツバーグは朝や夜はマフラーがいるほど肌寒くなっていました。週末の一日は、仲良しのジャズの先生とその奥さんと一緒にお隣のバーモント州のバーリントンという街に出かけました。その日はとても天気がよかったので、野外のジャズ演奏を聴きながらゆっくりランチをしたのが一番の思い出です。
 
プラッツバーグのみんなが温かく私を迎え入れてくれて、「よく戻ってきたね~!」と言ってハグしてくれると嬉しくてほっとして、なんだか泣きそうになりました。NYCでは学校でも街でも毎日新しい人と会うことが多いので楽しいけれど、やっぱりどこか緊張しているのかもしれませんね。
 
目まぐるしい都会の生活から少し離れ、広々とした芝生でゆっくりして、よく知った友達と楽しい時間を過ごせてとてもリラックスできたので、また今週から頑張れそうです!

2010年11月

 

日本人として意見を求められること

ニュージャージー州側からのマンハッタンの夜景

10月も終わりに近づき、NYはぐ~っと寒くなってきました。最近は中間考査が続き、毎学期のことながらちょっと大変です。特に今学期はエッセイ形式の試験が多いので、ちゃんとできるかどうかすごく心配です。
 
試験は大変だけれど、授業自体はとても楽しいです。特に文学の授業は、最初は課題の多さとディスカッションの多さに圧倒されてばかりでしたが、慣れてしまえばいろんな人の解釈が聞けて、また、自分の意見も言う機会が多いので刺激的でおもしろいです。
 
一度授業で日本文学を学んだのですが、その時はクラスで唯一の日本人として意見を求められ、武士道がどのように登場人物の行動規範となっているか、武士道が現代の日本にどのようにして残っていると思うかなどについて話しました。またその次にはイギリスのJohn Keatsという詩人の詩を学び、詩ってこんなに心に響くものなのか…と感動しました。文学でこんなに自分の人生について考えさせられたのは初めてでした。

ブーイングも楽しい!?野球観戦

ヤンキーススタジアムでヤンキース勝利直後の写真

先日、初めてメジャーリーグを観戦してきました!試合は、ポストシーズンの第3戦で、この試合に勝てばNYヤンキースが次のステージに進出できるという大切なものでした。
 
ヤンキースファンの友人たちと行ったので、ブリーチャ―シートという、スタジアムの中でも最も熱狂的なファンが集まって座る席で観戦しました。私自身はそこまで野球のファンではなかったのですが、周りの人の熱狂的な声援とヤジで気分が盛り上がって、最後には私まで大声で声援を送るようになっていました。成績が思わしくない選手には容赦なくブーイングが浴びせられ、何も知らない私はその選手が不憫でしょうがなかったのですが、愛情あってこそのブーイングだ、ということを友達から聞いた後は、よし、私も!と“Booooooo!!! ”と叫び、これがまた、中々楽しいものでした!(笑)
 
結果はヤンキースの大勝利で、勝利の直後には大量のポップコーンが宙を舞い、全く知らない人々とハイタッチをし、ハグをし、ヤンキースの勝利をお祝いしました。ニューヨーカーのヤンキースに対する愛情と情熱が感じられた、良い経験でした。

ニューヨークでミュージカル!

両親がNYに来た時、リバティー島で

今月の初めに、両親がはるばるNYに遊びに来てくれました。いつもは見ているだけだった2階建ての観光バスに乗ってマンハッタンを回ったり、いろんなところから夜景を見たり、コテコテの観光名所を回ったり、普段では絶対食べられないようなごちそうを食べたり…とすごく楽しかったです。また、一番良かったのは自分がお世話になっている人々、ルームメイトや大家さんに両親を紹介できたことと、普段生活している場所を見せられたことでした。
 
スカイプや電話で頻繁に連絡は取っていますが、やはり外国で生活しているので心配なことも多かったようなので、今回実際に自分たちの目で私がどんな所でどんな人と生活しているか、そしてそれがどんなに楽しいものなのかが分かり、ずいぶん安心できたようでした。

2010年12月

 

クリスマスモードの中の期末試験!

大手デパートのMacy'sのクリスマスイルミネーション

12月に入り、街は一気にクリスマスモードになってきました。どこに行ってもクリスマスソングがかかっており、駅のホームや路上でパフォーマンスをしているミュージシャンたちもこの時期はクリスマスソングを演奏しています。私の家でもクリスマスツリーを飾ったり、家の外には大家さんが綺麗なイルミネーションを施したりしてうきうき感があふれています。クリスマスにはルームメイトとパーティをする予定で、着々とツリーの下にはプレゼントが置かれていっています。しかし楽しいクリスマスの前には辛く苦しい期末試験が…。期末週間の図書館は大混雑で勉強する席を見つけるのも一苦労です。でも、友達と集まって助け合いながら勉強するのは中々楽しく、先日はカフェテリアの一角を陣取って今まで勉強した文学作品について5時間休みなしでクラスメイトとディスカッションをしました。長期休暇を夢見ながらみんなが一緒に切羽詰まって勉強しているこの学期末の雰囲気、実は結構好きです。

先輩に進路アドバイスがもらえるプログラム!

一番きれいだったころのセントラルパークの紅葉

今学期と来学期の1年間、私は学校主催のEOC( Executive On Campus)プログラムというものに参加しています。これはBaruch Collegeの卒業生で、企業の経営者、上級管理職として活躍している先輩(Mentor)と1対1でペアになり月に数回ミーティングをして進路や就職についてアドバイスをもらうというものです。応募する際には志望動機書と履歴書が必要だったので、初めて英語で履歴書を書きました。
 
大学生側の希望者が多かったためMentorを振り分けてもらえるか心配でしたが学校のキャリアセンターの履歴書添削サービスを利用してしっかり準備をしたおかげで幸運にも第1希望の先輩とペアにしてもらえました。

仲良しの友達とハロウィンパーティー

私のMentorは人事コンサルタントとして主に経営者の育成・教育、社員教育をしてきた経験があり、現在は人事分野で働く特に上級管理職の交流の場となっている組織をまとめている人です。先日はこのプログラムの参加者のために学期末カクテルパーティが行われました。自分のMentorだけではなく、他のMentor達とも話す機会があり、とても刺激的でした。
 
その道のプロたちから、実社会で活躍していくために必要なスキルや経験について直に話ができたことがとてもよかったです。また、フォーマルな場所で目上の人に対して丁寧な英語を話さなければいけなかったので、今までにない緊張感が新鮮でした。

学校外でも遊べる友達ができました!

みんなで我が家自慢のクリスマスツリーを囲んで

Baruch Collegeでの2学期目が終わろうとしていますが、今学期の最大の収穫は、学校外でも一緒に遊べる仲の良い友達ができたことです。単純に聞こえますが、実は私にとってこれは思いがけず難しいことでした。寮生活をする生徒が多く、アパート暮らしでもキャンパスの近くに住んでいる学生がほとんどだったSUNYプラッツバーグ校にいた時は、週末にバーに出かけたら(数が少ないこともあり 笑)必ず誰かと会うのでそこで一緒に楽しむことができました。しかしBaruch Collegeの学生たちはすでに結婚して家庭を持っていたり、学生の傍らフルタイムで働いていたり、そうでなくてもアルバイトで忙しかったり、住んでいるところが遠かったり、また年が違いすぎて生活スタイルが全く違ったり…など本当に様々なので、中々そういう訳にはいきません。
 
そんな中、今学期は同い年の韓国人と中国人の女の子ととても仲良くなりました。思いやりがあり、芯がしっかりしていて、とてもいい子たちです。同い年、そして同じアジア人ということもあり、すぐに意気投合して一緒に休日に映画を見に行ったり、パーティに繰り出したり、ブランチをしたり…と本当に楽しい時間を過ごすことができました。来学期は同じクラスは取りませんが、連絡を取り合ってまた仲良くできたらな、と思っています。そして、来学期はまたいろんな人に話しかけて、いろんな人と出会って、素敵な関係を築いていきたいです。