書きたいことは山ほどあるのに、ここ最近バタバタと忙しい日が続いてしまいました。それは、JCFLのHPで見てくれている方もいたと思いますが、フライトアテンダント・エアライン科のカンタス航空での研修があったから!それについては、後半に書かせてもらいます。まずは1月26日のオーストラリア・デーについて。
*************************************
去年もお伝えしましたが、オーストラリア・デーはこの国の祝日。建国記念日ですが、とにかく皆が「オーストラリア大好き!」ということを表現する日です。クリスマスが終わってしまうと楽しいイベント事がないので、この祝日の数週間前から雑貨屋さんのショーウィンドウはオーストラリアグッズで溢れかえります。小さな旗、帽子、国旗、ステッカー。当日外を出歩く人々は、必ずどこかしらにオーストラリアの国旗がついている感じでした。かくいう私も、今年は顔にはりつけるTatooに挑戦。他のオーストラリア人と一体感が得られましたし、「それ、どこで買ったの?」なんて聞いてくるオージーもいました。
きっとこの日何も知らずにシドニーを訪れた観光客は、なんでこんなに人々が国旗を身につけているのか、不思議に思ったでしょうね。オーストラリアで生まれ育った人はもちろん、やはり移民として、自らチョイスして自由を求めてこの国にやってきた人々は特に、「オーストラリア大好き!オーストラリア最高!」という気持ちが強いです。普段物価の高さや行政など細々したことに不満があったとしても、こういう日があることによって「やっぱり自分たちは恵まれているなぁ」と確認するこができるので、日本にも「日本サイコー!」って胸をはって言える日があってもいいかもしれませんね。
*************************************
さてさて、お次はオーストラリアのフラッグキャリア(flag-carrier 国の代表的航空会社の意)カンタス航空で研修を行ったフライトアテンダント・エアライン科の学生たちの話。先週の土曜日、約5週間の研修(3週間の語学研修+2週間のカンタス航空訓練所でのトレーニング)を終えて日本に帰っていきました。
私もこの研修の様子をのぞかせてもらって3年目になりますが、毎回この研修の充実さに驚かされます。最初はモックアップに入っただけで「涙が出そう・・」と言っていた学生がいたのですが、そこで何度も実習が行われるうちに、まるで普通のことになってしまいます。最初はホンモノのキャビンアテンダントやパイロットを見かけるだけで興奮したのに、それも日常の風景に。ファーストクラスの実習をしていると、隣りのビジネスクラスではホンモノのCAの卵たちが訓練をしている・・というあり得ないくらい刺激的な環境がそこにあります。
彼女たちにとっても、JCFLで勉強してきた日本らしい細やかなサービスと、オーストラリアらしいカンタスの「寛容で温かな」サービスと、違いや両方の良い点を学べて参考になったと思います。ここ何年か私も日本に帰国する際は日系ではなくカンタスで帰国していますが、あまり細かいことは気にしなくても、とにかく乗客が気分良くいられることを最優先していて、マニュアル通りではないフレンドリーなサービスをしてくれるのが気に入っています。また見ていて、CAたち自身が楽しみながら仕事をしているのが伝わって好きです。
*************************************
今回この研修に参加した25名の学生全員が、またオーストラリアとカンタスを大好きになって帰って行きました。最初はこの研修が目的で、オーストラリアという国に特にこだわりのなかった学生もたくさんいると思います。それでも、オーストラリアでたくさんの人たちのホスピタリティー精神に触れて、この国が大好きになってくれたこと、とても嬉しく思います。さっそく来年の卒業旅行でシドニーに戻ってくる計画を立てていた子もいましたし、またいつか再会できるのが楽しみです。
オーストラリアデー恒例の
船によるパレード。シドニーならでは!
カンタスでの実習風景。今回の研修は「趣味=食べること」という学生も多くて、食べ物が登場するたびに歓声でした!笑