留学してすぐに最終学年へ!
今年の3月にJCFLイギリス留学コースを卒業し、現在ポーツマス大学に在籍中の太田です。私が在籍しているコースは"English Studies"といい、第1言語が英語ではない、EUとinternationalの学生のみを対象とした少し特殊な学科です。私はJCFLに入学する以前に大学に2年間通っていたこともあり、最終学年に入ることができました。つまり(何も問題がなければ)来年には卒業ということになります。特殊なケースに思われるかもしれませんが、私の学科には同じく最終学年から始める人や、ERASMUSの学生がとても多いです。(ERASMUS - European Community Action Scheme for the Mobility of University Students)
私が前期に学んでいく授業には、イギリスの文化や歴史について学ぶ"Understanding Britain Today"、アカデミックライティングの書き方やそれに伴うリサーチの方法を学ぶ"English Language"、前期・後期を通して自分の選んだトピックに関して4,500-5,000wordsのレポートを書き上げていくIndependent Projectなどがあります。
これらは日本で言う必修科目と呼ばれるものですが、私はこれに加えて"Language & The Media"、"Multimedia Listening"、「ドイツ語」等を選択しました。ポーツマス大学は留学生の人数が多いことに加えて外国語への取り組みが盛んで、現在8ヶ国語のレッスンが用意されています。単位の一部としてはもちろんですが、授業外のオプションとしても受講することができるので、多くの学生が登録をし受講しています。
8ヶ国語の中には日本語も含まれていて、その他にフランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、中国語、ポルトガル語、ロシア語が用意されています。さらに大学の中にはlanguage exchange、お互いの言語を教えあうパートナーを見つけるための掲示板があり、英語を使ってさらなる言語を学びあう学生も多いようです。ちなみに私は英語のスピーキング力を伸ばしたいと思い、代わりに日本語を教えますというメモを貼っておいたところ、1日もしないうちに5〜6人から連絡が来ました。日本語と日本の文化はとても人気です^^
様々な国から来た留学生と学ぶ!
9月の終わりに授業が始まったばかりで、各授業の内容が実際に見えてくるのはこれからということもあり、今回のレポートでは私がイギリスへ渡航してきてからの約1ヶ月の間に体験した、語学学校での事前授業 (pre-sessional course)について書きたいと思います。
私が日本を出て約半日のフライトの末にヒースロー空港へ到着したのは現地時間で8月14日の午後3時頃。まず感じたこと、それは…寒い!!猛暑日が続く東京から渡航してきた私にとって、イギリスの空気の冷たさには本当に驚きました。実際の気温はそこまで低くはなかったかもしれませんが、その時点での日本の気温より10℃以上低かったのだと思います。あらかじめ予約をしていたため、空港から大学の寮までは車で送ってもらいました。
イギリス・ポーツマスへ到着してから2日後、早速pre-sessional courseが始まりました。このpre-sessional courseとは語学授業のようなもので、実際の授業が始まる前のウオーミングアップとして受講する人もいれば、大学から求められているIELTSのスコアに達していない人が、そのスコアを補うものとして受講する場合もあります。私の場合は、JCFLでIELTSのスコアはクリアしていたので前者のケース。私がpre-sessionalを開始したときには既に1〜2ヶ月前から参加している人達がいました。ちなみに私のクラスメイトの半数はタイから、その他はベトナム、インドネシア、ポーランド、とアジアからの学生がほとんどでした。
pre-sessional courseでは大学で経験していく課題のコアとなるアカデミックライティングを中心に、トピックの探し方と決め方、全体の構成やバランス、参考文献の書き方を学び、先生とやり取りを繰り返しながら書き進めていきました。pre-sessionallの最終課題のテーマは各自がこれから大学・大学院で学んでいく分野に関係あるものを考えることになり、私は‘The necessity of revising English education in Japan (日本の英語教育における改訂の必要性)‘というテーマについて書きました。
クラスメイトのテーマも様々で、テスコ(イギリス全土に広がる大きなスーパー。私は知りませんでしたが日本にもあるようです)の世界進出に関する利点と欠点、コンピューターソフトウェアに対する不備検査の必要性、金(gold)への投資が持つ可能性などなど…エッセイとともにプレゼンテーションも行いましたが、どれも興味深いものばかりで、クラスメイトの発表を聞くことは英語力の改善に繋がるだけでなく、自分の知らない分野の知識を得ることができました。
渡航して1ヶ月足らずでエッセイやプレゼンをするなんて、と不安に思ってしまうかもしれませんが、渡航前のJCでの学習を通して、英文を書くことやクラスメイトの前で英語でのプレゼンを行うことは経験していくので、極端に不安を感じることはありません。練習あるのみ!!
外から日本を見るということを学んだ日
1ヶ月が過ぎるのはあっという間で、pre-sessionalの最終日には修了証の授与と簡単なパーティが開かれました。渡航してきたばかりの頃は経験するすべてのことに戸惑い、事前授業でも元々いた彼らに混ざっていけるのかが不安でした。でも気がついたら私はちゃんとみんなの中にいて、時に日本語で「おはよう」と言われたり、日本に対してとても興味があると聞いて驚かされたりもしながら楽しい日々を過ごしていました。ポーツマスはあまり大きな街ではなく、大学関係の建物を中心に構成されたような街なので、今でも街中でよくクラスメイトに会うことがあり、そのときにはお互いのコースのことを話したりしています。
言い忘れていましたが、実は私は今まで海外旅行に行ったこともありませんでした。つまりこの留学が私にとっての海外初体験です。そのためイギリスに来てから経験するすべてのことがより新鮮で、不安や戸惑いもありますがいい意味でとても刺激的な日々を送っています。
そのせいもあり渡航してきた当初は、大学に慣れるまでポーツマスを離れて出かけることはないと思っていました。が、そんな私でもこの1ヶ月半の間にロンドン、そしてチチェスターへ行きました。チチェスターはポーツマスから電車で30分ほどで行ける街で、JCでのクラスメイトがチチェスター大学に在籍していることもあり、先週末に会いに行ってきました。ロンドン・リヴァプールへは9月中旬に行ってきたのですが、その目的は「Japan Matsuri」です。ぜひインターネットで検索してみてください。Japan Matsuriではたくさんの出店が並び、日本食や日本伝統の小物や浴衣なども販売されていました。ステージでは和太鼓や三味線など伝統芸能の紹介が行われたり、剣道・長刀・合気道なども披露されていました。出店しているのはほとんどが日本人で、お客さんは海外の方も多かったですす。驚いたのは国籍に関わらずとにかく大混雑だったこと。イギリスに来てから日本への関心の高さに驚かされてばかりです^^ 海外に行くことで日本が見えてくるというのはこういうことなのかもしれない、と最近実感しています。
このJapan Matsuriに参加している間、私はまるで日本にいる気分になりました。もちろん会場には大勢のBritishや他国籍の人々がいましたが、自分の周囲に日本語が溢れているという状況に(少し言い方はおかしいですが)とても動揺したのを覚えています。開催地がロンドンということもあり、私よりも先に渡航していたJCでのクラスメイトや、JCFLで私たちの授業を担当していたネイティブの先生にも会うことができて本当に楽しい1日を過ごしました。たこ焼き・天むすが美味しかった!!
様々な偶然が重なって、今年のポーツマス大学には例年より多くの日本人がいるようです(と言っても数えられる程度ですが…)在籍している学科は様々で、私のいるEnglish Studiesの他に、音楽技術、インテリアデザイン、国際関係学、会計学など・・・次回のレポートではみんなからも話を聞いて、よりvarietyに富んだ情報を含んでみたいと思います。