今回は、TOEFLのリーディング対策です。リーディングの力は、「英文を読み込んでいる量」に比例します。多くの英文(特に自分の実力以上に難易度の高い英文)に挑戦していく中で、ゆるぎない読解力が培われます。
ただこの作業を毎日少しずつ着実にやっていても、なかなかTOEFLのスコアアップには至りません。これはTOEFLに限った話ではありませんが、短期集中で大量の英文を徹底的に読み込んでいくのが、スコアアップへの最も効率的なアプローチです。
まずは、頭の中にストックするリーディング問題を100題用意して、暗唱レベルになるまで読み込んでください。「暗誦レベル」というのが重要です。出てくる単語・熟語・表現をすべて暗記するまで何百回でも繰り返し読み返します。素早く上級レベルに到達したいなら、「1週間100題暗唱」ぐらいの意気込みで、長時間集中勉強をしていきましょう。
まずはこの最初の100題を完全に暗誦レベルまで読み込めば、自分でも認識できるぐらい英語力が一段アップしているはずです。そして次の新たな「100題暗誦」の作業に取りかかればいいのです。それでは以下のリーディング問題も100題中の1題に加えてください。
★Exercise 下線部のパラフレーズ(言い換え)として適切なものを選びなさい。 In this scientific age of ours, people no longer believe in dragons. They believe in dinosaurs instead. Yet there do exist dragons of the mind, which @fill us with no less fear than the dragons of ancient legends. In the latter, we often find dragons Awatching over a valuable treasure or a beautiful garden. In modern life, too, we find dragons of the mind watching over treasures or gardens of the mind. One such treasure or garden is the literature and culture of our own country. And the dragon watching over it is −our own language. @ (a)we experience strongly A (a)stealing |
(解答・解説)
@ - (a)
fill A with Bで「AをBで満たす」という意味。特にAが人で、Bが何かの感情や心理状態になっていて「人をある感情(心理状態)で満たす」つまり「強くある感情(心理状態)を経験する」という意味になります。
A - (c)
watch overの意味を知らなくても、「竜が貴重な宝物や美しい庭園をどうするのか?」と考えて、「見張っている」というニュアンスが推測できるはず。選択肢の中ではpaying attention toが意味的に最も近い。
(全訳)
この科学の時代において人々はもはや竜の存在を信じていない。その代わりに恐竜の存在を信じている。しかし、私たちの心の中には「精神的な竜」といったものが存在している。そしてそれは、古代の伝説における竜ほど我々を恐怖に陥れるものではない。古代の伝説においては、竜は貴重な財宝や美しい庭園を守護する存在であることを私たちは知っている。現代においても、「精神的な竜」が「精神的な宝物や美しい庭園」を見張っていることに私たちは気付いているのである。そのような「精神的な宝物」のひとつが、自国の文学であり文化なのだ。そしてそれを守っている「竜」とは、すなわち母国語である。
この文章をヒントに、「言語とは何か?」「言葉を学ぶとはどういうことなのか?」を深く考察してください。
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