1 雲の上の話だと思っていた「海外大学で音楽を学ぶ」ということ。
調べてみると、国内大学の学費と大差はなかった!
大学進学に関する情報を集めていた頃に、海外大学への進学を薦める広告を見たのが留学を考え始めたきっかけです。雲の上の話と思いつつ調べてみると、高いと思っていた学費は、国内の大学と差がないことが分かりました。「似たような額を払うなら、興味のある音楽と英語を両方学べる海外大学に行きたい!」と留学を決意。とはいえ、留学の知識も英語力もなかったのでサポート機関を探していたところ、高校の先生がJCFLを教えてくれました。
JCFLの「イギリス留学コース」は、現地の大学進学に必要な「IELTS対策」と、大学での学びに必要な「Academic English」に力を入れている点が他にはない魅力でした。多くの卒業生をイギリスに送り出している実績も決め手となり、準備期間をJCFLで過ごすことに決めました。
2 苦手意識の強かった英語は、JCFLで基礎からスタート!
ネイティブの先生の授業も多く、欧米大学型の授業に慣れることができた。
英語は苦手意識が強く、IELTS 4.5というスコアからスタートしました。初めは、英単語からエッセイの書き方、リーディングのコツにリスニングの練習法まで、習ったことをひたすらインプットしていく毎日。授業では現地の授業で役立つ英語表現や知識をはじめ、先生方の留学中の体験談などのこぼれ話が面白くためになりました。ネイティブの先生の授業は、言語の面だけでなく、授業の構成や進め方に慣れること自体に価値があったと思います。話題にのぼるトピックについても学ぶことで知識を増やし、リサーチの習慣をつける良い訓練となりました。
3 クラシックからミュージカル、声楽、ギター、作曲etc
さまざまな志向の学生が集う「サルフォード大学」へ音楽留学!
サルフォード大学は、イギリス第二の大都市「マンチェスター」にあります。「手に職」の実技系教育に優れ、先生と学生の距離がとても近く、フレンドリーな雰囲気が特徴の大学です。サルフォード大学の音楽学部は、イギリスで初めてブラスバンドを学ぶ学生に学位の扉を開いたことから、「ブラスバンド専攻」の学生が多く集まり、日本人を含む留学生も目立ちます。また、キャンパス地下のレコーディングスタジオの評判も良く、「ポピュラーミュージック専攻」や「テクノロジー専攻」の学生も多いです。このようにさまざまな目的の学生が集まるため、サルフォード大学の音楽学部は「クラシック」から「ポップス」「ミュージカルシアター」、「声楽」から「エレクトリックギター」、「レコーディング」から「作曲」まで、学生のニーズに対応した多彩なオプションを用意しています。
4 音楽理論から作曲、演奏まで実践的に学べる授業が盛りだくさん!
1年目は「音楽史」や「音楽理論」「楽譜ソフトの使い方」「パフォーマンス」など、どの専攻もほぼ同じ授業を受けますが、2・3年目はそれぞれの選択した科目によって時間割が組まれます。私の場合は、2年次に「近代音楽史」「ミュージックテクノロジー」「レコーディング」、コード譜や楽器の特性についての「jazz and popアレンジメント」、「パフォーマンス」「合唱」と広く浅く自分の興味ある科目を学びました。3年次には「作曲」と「レコーディング」を軸にして授業を選択。作曲は3曲15分以上の、レコーディングは5曲25分以上の卒業制作が課せられ、それぞれ担当の先生と話し合いながら進めます。また学生同士協力しないと完成できない仕組みになっていて、特に「レコーディング」は、体力・精神力・語学力的に相当タフで根性が磨かれる課題でした(笑)
5 演奏者たちへの配慮や連携の大切さを学んだ「レコーディング」。
苦労も多かったが、最優秀の成績で卒業できた!
「レコーディング」の手順としては、まず演奏者とサポートしてくれる仲間を探し、彼らのスケジュールに合わせてスタジオを予約。当日は早めにスタジオへ向かって機材の準備をします。スタジオの使用時間に制限がある上、遅刻やドタキャンをする演奏者もいるので、曲の構成・機材のセッティングを頭に入れると同時に、演奏者への配慮と密な連携も重要なポイントです。曲の質と編集の関係上、1回のレコーディングで1つか2つの楽器しか録音できないため、数回のレコーディングを通して「ドラム」「ベースギター」から「ボーカル」までを録音。その後「編集」→「ミキシング(曲のバランス調整)」→「マスタリング(リスナーが聞きやすいようにする最後の微調整)」→「CDに焼く」となります。一連の作業×5曲は、果てしなく長いプロセスでした…。
昨年の生活リズムは「家」→「大学」→「スーパーマーケット」の三角形をぐるぐる回る、ある意味で理想的な学生生活(笑)。結果として、first class(一番良いレベルの成績)で卒業でき、本当に嬉しいです!日本にいる家族を始め、大学の先生や友達のサポートに心から感謝しています。
6 気軽にヨーロッパにアクセスできることもイギリス留学のメリット!
イギリスは気軽にヨーロッパにアクセスできるので、長期の休みには旅行することが多いです。最近訪れたのは「プラハ」ですが、特に印象に残っているのは、「ローマ&ベネツィア」。歴史あるコロッセオを見学し、イタリア料理に舌鼓を打ち、バチカンのぼったくりカフェに舌打ちをし、水の都の美しさに感激する一方、スリ被害未遂やストライキによるフライトキャンセルのハプニングもあり…と盛りだくさんな旅行でした(笑)。ヨーロッパには格安航空会社も多いので、リーズナブルな旅を実現できるところが学生には嬉しいです。
気になる留学費用についてですが…、大学や学部によって学費は異なりますが、私の場合学部で年間£6000~8500(約76~108万円/1£=127円換算)。そして大学院は£9700(約123万円)でしたがサルフォードの卒業生割引で£8000(約102万円)で済みました。学生寮にいたころは、キッチンとバスルームを2人のフラットメイトとシェア+光熱費・インターネット代込みで月に£320(約4万円)。生活費の内訳は主に「食費」「交際費」「交通費」で、月に£150~350(約2~4万円)ぐらい。地方都市なのでロンドンと比べると物価は安いです。
7 今秋から大学院進学!映像音楽をテーマに作曲を学ぶ。
昨年専攻した「作曲」の担当教授と、プライベートで習っている声楽の先生に恵まれ、この2人からもう少し学びたいという思いで大学院進学を考えました。現在は、引き続き同じ担当教授の下で作曲を専門に勉強中!研究科のため本来は、授業はなく定期的な面談のみですが、教授のご好意で他コースの講義をいくつか聴講しています。映像音楽をテーマに深く掘り下げていきたいと考えています。
8 「留学」という経験が人生のスパイスになる!
留学は、言い換えればお金を出して苦労を買いに行くようなもの。自分の辞書になかった斜め45度からの体験をスコーンと何度も投げられます。しかし心が柔軟でどんな変化球も受けとれる若い時だからこそ、さまざまな体験をしてほしいと思います。涙する日もありますが、試練なくして成長がないように、快適な環境から出る勇気を持てば、親からの自立と自分自身に向き合う一歩につながります。人生の困難はなくならないけど、それに対応できるタフな精神力が身につくはずです。そして言葉だけでなく、見知らぬ土地で出会う人々、見たこともない雄大な景色、初めて触れる異文化が、積み重なってみなさんの人生を刺激するスパイスになれば、世界の見え方が今までと違ってくるかもしれません。もし留学への思いがあるのなら、ぜひ「行動」という種をまいてみてください。忍耐の時を経て、刈り取る時期に大きな実を結ぶと思います!
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イギリス留学コース 08年卒
クラーク記念国際高校出身
イギリス・サルフォード大学 音楽学部 作曲・レコーディング専攻 2012年6月卒業
同大学院作曲専攻在学
★イギリスの大学に音楽留学!最優秀で学位取得、今秋からは大学院へ進学します!