就職指導室の先生

就職指導室 小笠原俊一先生

小笠原俊一先生  趣味:読書・映画鑑賞・散歩

先生はどんな人?

趣味は映画と読書。最近見た映画で面白かったのは「チャーリーとチョコレート工場」。最初の方の場面でディズニーのようなおとぎ話の人形が燃えていく場面。そんな夢みたいなことはありえないと、初めから小馬鹿にしたようなブラックユーモアに、最近の映画にはない毒があって、なかなか面白いと思いました。この映画は子供向けではなく、完全に大人向けの話ですね。映画は妻と一緒に行きます。1人で行くのは嫌ですね。映画が終わった後、その余韻を誰かと一緒に共有するのが良いんですよ。実は寂しがりやなんです(笑)。好きな映画ベスト3は、1位「2001年宇宙の旅」、2位「アメリカン・グラフィティ」、3位「冒険者たち」です。読書のほうは、学校までの行き帰りの電車で読むのがほとんどです。昨年は村上春樹にハマって、家には50〜60冊ありますよ。小説やノンフィクション、様々な本を読みますが、これまでのベストはノンフィクションの「パリは燃えているか」です。(その後熱烈にこの本をアピール・・。)

建築業界から教育業界へ

大学で建築を学び、建設会社の設計の部署に就職しました。設計に興味を持ったのは、高校時代に村野藤吾という人の作品を見て感動したことから。理系に進むことは決めていましたが、数学的なことではなくて文化的なことを勉強してみたかったというのもあって、建築を専攻することにしました。これまでに設計したのは、70〜80箇所あります。代表的なのは、「桐ヶ谷斎場」や香川県の「金陵の郷」です。四国での生活が長かったので、実は四国に作品が多いんです。老後は四国八十八ヶ所の霊場を回りながら、自分の作品を見て回るのが密かな楽しみです。 
当校JCFLの新館も私の作品です(!)。東京に戻ってきて最初の仕事でした。明るく、丈夫で安全であることをテーマに作りました。こだわりの場所は和室です。実は茶室が得意なんです。 設計の仕事というのは、設計士だけで勝手に作るものではなく、基本的にお客さんと二人三脚で作り上げていきます。JCFLの方とは考え方や波長が合いまして、お互いが納得のいくものができました。建物が完成してからも、いろいろとお付き合いしていく中で、「設計の仕事も面白いだろうけど、教育はもっと面白いよ」と言われたんです。教育の仕事に携わるなんて、全く思ってもみなかったのですが、それがきっかけとなって当校にお世話になることになりました。今、就職センターの仕事をしていますが。これまで設計という仕事を通して、ホテル、百貨店、学校、工場、文化施設など様々な作品を作り様々な業界の人と接点を持ってきたことが、生かされているように思います。

 

就職センター

就職センターの主な役割は3つです。まず第一は、就職に向けてステップを踏んだ指導をすること。全学生に対して、7月の適性検査からはじまって、3月の就職活動がスタートするまで、企業セミナー、就職特別講座などを順次行い、就職活動に勝てる実力を身に付けるように指導します。第二は、就職指導室における、個々への指導です。皆さん、よく相談に来ますね。それぞれの事情や個性に合ったアドバイスを心がけています。そして第三が、就職情報の取得です。真面目に真剣に取り組んでくれる学生が多いことが当校の自慢です。大学に行かずに専門学校に来ているということで、2年でしっかりと成長して就職しようという目的意識をきちんと持っていると思います。

就職指導の中で印象に残っているエピソードは?

一昨年になりますが、11月上旬ごろ、TOEICを既に915点取って内定を獲得していた学生が、内定先に納得がいかずに相談に来たんです。その相談を受けている最中に電話が鳴って、「英語が使える人はいませんか?」と。それは、有名な建築家丹下健三の丹下設計事務所だったんです!丹下健三といったら建築界の巨匠。私が大学で習った設計の教授なんかは、みんな丹下先生の門下生で、直接お会いしたことこそありませんが、私も孫弟子のつもりでいます。その丹下設計事務所から!しかも、自分の隣りにすぐ紹介できるような学生がいた。その場ですぐに学生にその話をして、結局彼女は1週間ぐらいで内定が決まりました。その学生もとても喜んでいましたが、何よりもお母さんが一番喜んでいました。

学校のアピールをお願いします

就職率を上げるために、できるだけ多くの企業の方に学校に来ていただくようにしています。学生たちのナマの生活を見ていただくことで、信頼感、安心感を感じていただけていると思います。逆に言えば、学校の中がいつ見ていただいても恥ずかしくない状態になっているということです。学生たちも廊下で会えば、きちんと挨拶してくれます。自信を持って見せられますね。企業セミナーに参加した方も、学生たちの礼儀正しさと熱意を評価してくださいます。大学などに説明にいくと、なかなか学生たちから質問の手が挙がらないようですが、JCFLでは、たくさんの手が挙がりますからね。去年、エアライン系のある会社の社長さんがいらした時に、学生たちを見て「大変素晴らしい」と褒めて頂き、「この学校から全て採用したい」と言っていただいたほどです。

高校生にメッセージを 

是非、安心して入学してきてもらいたいと思いますね。支援は充分にします!一緒に頑張りましょう。

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