服部 裕美子先生 担当学科 キャビンアテンダント・エアライン科 趣味:美術品鑑賞、料理、旅行

美術、工芸品を見るのが趣味

和洋を問わず、美術品や工芸品を見るのが好きです。絵画はもちろん、漆器や食器、アンティークの道具など、「贅沢な実用品」が好みです。

客室乗務員時代に海外にステイしていた時は、必ず美術館や博物館に通っていました。旅行もよくしますが、料理が好きなので、「このレストランに行きたい!」という目的を持って旅をすることも多いです。

秋田から上京してJALのスチュワーデスに

出身は秋田市です。小さい頃は自分がスチュワーデス(当時JALでは客室乗務員のことをそう呼んでいたそうです)という職業につくとは思ってもいませんでした。

テレビドラマの「アテンション・プリーズ」のオリジナルバージョンが放送されていた小学生の頃は、田んぼでカエル取ってましたね(笑)。(ここで服部先生は、ドラマの「アテンション・プリーズ」のようなことは、実際にはありえませんと強調されていました。パンクな格好で訓練所に登場など・・・。ちなみにJCFLのキャビンアテンダント・エアライン科は、常にスーツが基本です。)

それが、高校生の特に秋田から上京する際初めて飛行機に乗って(ちなみにANAでしたが・・・。)、客室乗務員として活き活きと働く方々を見て、「スチュワーデスになりたい!」と思ったんです。

そして地元の短大の英語科を出て、JALの客室乗務員として採用されました。

客室乗務員時代の様々な経験

私が入社した当時は、今のように最初は国内線、ということはなくて、訓練を受けた後すぐ国際線にOJT(On the Job Training、実地訓練のこと)で乗務しました。17日間の南回り欧州線(東京→バンコク→アブダビ→ローマ→ロンドンの往復)が最初のフライトでした。

今でも忘れられないのが、初めてのフライト(バンコク行き)での体験です。飛行中に“この飛行機に爆弾が仕掛けられている”という情報が入ったんです!客室乗務員には全員伝えられたのですが、もうショックで、“あぁ、私の人生もこれで終わってしまうのかなあ・・、と本当に悲しい気持になりました。

結局何事もなく無事バンコクに着陸したので良かったのですが、あの時のドキドキした気持ちは今でも決して忘れられませんね。そんな風に始まった客室乗務員生活でしたが、結局10年間、客室乗務員、その後アシスタントパーサーとして働きました。

世界中様々な場所に行くことができましたし、首相や皇室の専用機に乗務したり、色々な経験ができて楽しかったです。数えてみると、合計フライト時間は5929時間52分になります!余談ですが、職業病がしみついてしまっているみたいで、今でも飛行機に乗ると通路を歩くときに座席を見回してしまったり、トイレをきれいにしてきたりするんですよ(笑)。

客室乗務員としての乗務の他に広報的な仕事もしていました。JALのカレンダーのモデルになったり(左写真)、テレビのレポーターとしてハワイに取材に行ったり、旧ソ連の観光社の映画に出演し、ソ連中取材旅行で訪れたり・・。客室乗務員としての乗務以外でも楽しい仕事をさせてもらいました。

大学院で教育を学び、JCFLへ

客室乗務員、アシスタントパーサーとして10年働いて、お客様や先輩、同僚など世界中の色々な人と出会い、世界が広がりました。そして自分自身を振り返ってみると、自分はまだまだ勉強不足だと思い始めたんです。

実社会での経験は積んでいたけれど、机上の勉強がもっとしたいなあと。それで思い切って仕事をやめ、大学に行くことにしました。大学を出て大学院に進み、教育、特に生涯学習の勉強をしました。

育児などで少し時間がかかってしまいましたが無事に卒業し、自分の経験を活かして教育の世界で働きたいと思ってJCFLキャビンアテンダント・エアライン科の教員になりました。

エアライン科の学生からは

率直にものを言う、厳しい先生と思われているのではないでしょうか。単刀直入に、本当のことを言いますね。その方が学生のためになっていると思っています。一方で、「涙もろくておっちょこちょい」ということもバレてしまっているようです。

JCFLキャビンアテンダント・エアライン科のアピール

キャビンアテンダント・エアライン科の学生は、みんな“エアライン業界に入りたい!”という熱い気持ちを持っています。自分が客室乗務員になりたかった頃を思い出し、夢を叶えてあげたいとつい私も熱が入ってしまいます。

私たちの仕事は、制服の似合うエレガントな女性を育てること。学生たちが、見かけだけではなく中身も備えた、客室乗務員やグランドスタッフにふさわしい人になれるよう全力でサポートしています。学生たちはキャビンアテンダント・エアライン科の授業を通して外面も内面も磨かれて、入学してから一年たつと見違える程美しくなっています。

また、エアライン業界に就職するためのスキルはもちろん、英語力やビジネスの世界で通用するマナーがしっかり身につくのがJCFLキャビンアテンダント・エアライン科の特長ですね。

客室乗務員、グランドスタッフなどエアライン業界を目指す人にメッセージを 

エアライン業界は、一人の女性として成長できる素晴らしい業界だと思います。私も先輩や同僚、お客様などから多くのことを吸収し、様々なことを学び、成長することができました。

でも、エアライン業界に入れるのは特別な人たち、というわけでは決してありません。実は、挨拶がきちんとできる、人の目を見て話ができる、ごめんなさいと言える、など“普通のことが普通にできる”ことがとても大切なのです。

エアライン業界が求めているのは、そんな良識と、社会性を持った自立した女性です。ですから今しっかりやっておいて欲しいのは、日々の生活をきちんとしていくこと。きちんと通学し、勉強をし、先生やご両親に感謝の気持ちを持ち、友達をたくさん作ってください。

こういったことが何より大事です。マナーや英語力は、日本外国語専門学校に入ってからしっかり身につけることができます。エアラインに興味のあるみなさん、ぜひ一度オープンキャンパスなどのイベントにいらしてください。エアライン業界への就職のこと、客室乗務員やグランドスタッフの仕事のこと、詳しくお話しします!

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