アメリカ西海岸、ロサンゼルスにあるアートセンターカレッジオブデザインという学校に通っています。アートセンターはとにかくハードです!膨大な分量の課題が毎週出され、みんな毎日学校に夜遅くまで残って作業しています。もともと厳しい環境に身を置きたかった自分にはとても合っていると思います。イギリス留学中の友人から話を聞く限り、イギリスとアメリカの美大は学ぶ内容が大きく違うように思います。アートセンターは特にそれが顕著ですが、カリキュラムがしっかりと組まれており、とにかく仕事で必要なスキルを身に付けるという意識がとても強いです。
僕はモーションデザインを専攻しているのですが、実際にある商品やサービスのCM映像をデザインしたりするなど、プロのデザイナーが行なう仕事に近い課題も多くあります。また、第一線で活躍するプロのデザイナー・アーティストが先生として教えていたり、企業が生徒とタイアップしてクラスを進めるスポンサードプロジェクトがあったりするのも特徴です。
学部過程ではアドバタイジング, エンターテインメントデザイン、 フィルム、ファインアート、グラフィック、イラストレーション、インタラクションデザイン、フォトグラフィー、プロダクト、トランスポーテーションのコースがあります。
カリフォルニアという土地柄、留学生の比率が非常に多く、世界各国から学生が集まっています。日本人はその中でもかなりの少数派ですが、それゆえに興味を持って接してもらえることも多いです。とにかくアートセンターに入学すると超濃密な留学生活になることは間違いありません!苦労することは多いですが、思う存分クリエイションに没頭できますし、教員や施設含め、世界トップクラスの環境が揃っていると思います。
JCFLでは英語とアート&デザインを猛勉強。
大変だったけど、自分に最適な進路が見えた。
海外の美術大学に進学するにあたっては、ポートフォリオ・IELTS/TOEFLなどの語学テスト、面接の準備が必須になってきます。また、これに加えて、各学校がどういう特色を持っているのか、そもそもどんな学校の選択肢があるのか、という情報収集も同じくらい大切です。JCFL海外芸術大学留学コースは、こういった留学準備の全てを短期間に、高密度でこなすことができるカリキュラムです。アート&デザインのバックグラウンドがなかった私も、デッサンやリサーチ、スケッチブックの作り方など、基本から学ぶことができましたし、同じ目標を持つクラスメートと切磋琢磨しながら、合格条件となる英語のスコアも短期間で取得することができました。
海外留学、とくに美術大学への進学は、自分で調べられる情報は限られてくるので、経験豊富な先生方や、様々な国、分野の卒業生のアドバイスを聞けたことも非常に大きかったです。留学という大きな決断をするにあたっては、後悔のないよう、日本での十分な準備をおすすめします。
【追記from U.S.A】アメリカで学ぶ今、
改めて感じる「JCFL海外芸術大学留学コース」の価値
アート・デザインのバックグラウンドがなかった自分にとって、留学準備期間をJCFLで過ごしたことはとても良い決断だったと思います。カリキュラムは今でもよく覚えていますが、いきなり地層で自分の人生を表現する絵を描いたり、家中のガラクタを集めてアクセサリーを作ったり、数々の”無茶振り”を経験できたことがとてもよかったと思っています。それまで全く使ったことなかった脳みそを使い、とても苦しみました。
また、英語と作品制作以外のクラスがとても充実していました。例えば、留学前に体系的に美術史を習えたことは、今でもとても役立っていると思いますし、英語でのプレゼンテーションもひたすら練習するので、クラスメート全員見違えるほど上達していました。
アート・デザインをする上で最も重要な能力の一つである「批判的思考」を1年間かけてしっかりと鍛えられたと思っています。自分が悩み抜いて作った作品に対して、しっかりと批判的にコメントしたくれる先生方がいること。また、自分が批判する側にまわり、どうやったらその作品を良くできるか考える機会があること。アートの世界に足を踏み入れるにあたり、何よりも重要な要素がある環境だったと思います。そういった意味でJCFLは、単に留学準備をするだけに留まらず、アーティスト・デザイナーとして長期的に必要なスキルというものを学べる環境だと思います。