東日本旅客鉄道(JR東日本)勤務

キャビンアテンダント・エアライン科卒
岩手県立盛岡商業高校出身

毎日いろいろな人と出会える仕事

Q:JR東日本での仕事について教えて下さい

入社して1年半は上野駅で新幹線の改札業務をしていました。切符の販売やお客様のご案内、構内放送、Suicaの処理等が主な業務でした。その後は3年間、みどりの窓口で切符の販売業務を行っていました。今回車掌試験に合格したので、1ヵ月半の見習い車掌期間を過ごして、今月末独り立ちします。山手線の車掌をしているのですが、お客様を安全に目的地へ運ぶために必要なこと、例えば空調の管理やドアの開閉、車内での案内放送、秩序の維持などは全て車掌の仕事です。

Q:仕事のやりがいは何ですか?

多くの人と出会えることですね。特に印象に残っているのは、新幹線の改札業務をしていた時のことです。外国のご家族で、お子様1人がはぐれてしまった方がいらっしゃったんです。他に英語ができるものがいなかったので私が対応することになり、お母様からお子様の特徴を聞き出したりして、駅構内はもちろん、他の駅とも連絡を取り合って探しました。見つかった時にはすごく喜んで頂けて、私も嬉しかったですね。やはり「ありがとう」と言っていただけるのが仕事をしていて嬉しい瞬間です。

Q:仕事をする上で、JCFLで学んだことはどのように役立っていますか?

海外からのお客様が多い職場なので、英語が役立っています。JCFLではネイティブの先生と話す機会が多かったので、今でも物怖じをせず対応できるんですね。英語は必須なので、今でも発音練習や通信教育で勉強を続けています。あとは何と言ってもビジネスマナーです。ビジネスマナーが身についていることは、特にこの会社では大きいですね。クレームを受けている時には、言葉や態度でお客様をそれ以上ご不快にさせないよう特に気を遣います。JR東日本という名前が知られている分、お客様の目も厳しいですから。

Q:鉄道業界へ就職するまでの流れを教えて下さい

エアライン業界への憧れがあったので、就職実績の良かったJCFLに入学しました。でも就職活動を始める時期の直前に911が起こってしまい、エアライン業界の採用が厳しくなってしまったんです。そこで、本当は何がしたいのかもう一度考えてみた時に、海外のお客様とつながりたいという気持ちはもちろんですが、何よりお客様の旅のお手伝いをしたいという気持ちが強いことに気付きました。だったら鉄道業界もエアライン業界も同じじゃないかな、と。エアライン業界はグランドスタッフはグランドスタッフ、キャビンアテンダントはキャビンアテンダント、と仕事が完全に分かれていますが、JR東日本は駅での営業→車掌→運転士と様々な仕事を経験できるので、仕事の幅を広げられるし、常に新しいものにチャレンジして自分自身を高めていけるだろうと思ったんです。

Q:どんな鉄道スタッフになりたいですか?

お客様からも社員からも信頼してもらえるスタッフになりたいです。まずは車掌業務を1人でこなせるように頑張りたいと思いますが、いずれは運転士を目指していきたいと思います。もっと力がついて新しい仕事を任せてもらえるのであれば、色々な事に挑戦していきたいですね。

Q:鉄道の仕事、JCFLに興味のある人へ

JCFLは学科に関係なく、先生と学生の仲がいいと思います。担任の先生だけでなく、ネイティブ教員や他学科の先生方ともコミュニケーションが取れるので色々なアドバイスをもらえると思いますし、就職活動が始まる時期に何でも相談できるような環境が整っていることはとても心強いことだと思います。また、周りに同じ目標を持っている友達がいっぱいいるので、お互いに高めあいながら成長できる良い環境でもあります。
鉄道の仕事を考えている人は、時間管理ができることが重要です。私達は時間を軸に仕事をしていますので。それから、コミュニケーション能力ですね。JR東日本には、年齢も性別も異なる色々な人がいるので、仕事をする上ではコミュニケーションを取れること、取ろうとする気持ちが大切になってきます。相手の出方を待つのではなく、自分を出していけるように今からちょっと気をつけてみるといいと思います。