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日本外国語専門学校・国際交流科

●●NGO研究授業レポート 第2回 「病院ボランティア」

5月29日の「NGO研究」には、日赤医療センターの小児科病棟で子供たちの学習指導や食事介助、話し相手、訪問看護などの活動に約30年間従事してきた「なすグループ」の奈須輝美代表にお越し頂きました。

「なすグループ」の活動の始まりは、奈須さんご自身が通院している時に「受診の長い待ち時間を利用して何か人のためにできることはないだろうか」と思ったのがきっかけ。早速日赤医療センターに働きかけ、わずか3人でスタートしました。重い病気と必死で戦っている子供たちのその一時を少しでも楽しくできたら、という気持ちで常に臨んできた、という奈須代表。現在はメンバーの数も増え、東京都済生会中央病院、都立広尾病院小児病棟でも活動を行っています。この間には、退院後に同じくボランティアを目指すようになった子や、今では立派なお父さんお母さんになっている子もいます。

「忙しいからボランティアは無理、と決めてしまう人がいますが、やろうという気持ちがあれば絶対に時間は作れます。そして何事も続けることが大切。多少の病気や不自由があっても、できることは必ずあるんです。」と奈須代表。現に「なすグループ」のメンバーには、高齢で引退した後に点字を習い始め、現在点字ボランティアに従事している方もいるそうです。