キャビンアテンダント・
エアライン科

Ｑ　キャビンアテンダント(CA)に憧れるようになったきっかけは？　

Ａ　「制服が着たい！」単純ですが、それが始まりでした(笑）。でも真剣にエアライン業界で働きたいと考えるようになったのは、語学という自分が得意な分野を最も活かせる場だと直感したからです。


中国語が少し話せましたし、英語も好きだったので。もちろん語学の能力を活かせる仕事は、通訳だとか翻訳だとか他にもあると思うのですが、私は高校１年の時から接客のバイトを続けていて、「自分には接客しかないな」という思いがありました。


好きな仕事でないと頑張り続けられないと思っていましたし、将来自立できる仕事に就きたいという願望が強かったので、エアライン業界への想いは大きかったですね。


華やかな世界で自分の力を試したい、自分を磨きたいとも考えていました。

Ｑ　キャビンアテンダント・エアライン科を選んだ理由は？　

Ａ　見学に来た時の先生方の対応ですね。熱意がとても伝わってきました。


「私のことを考えて対応してくれているな」と感じたので、ここで頑張っていこうと決めました。


何事も直感派なんです（笑）。

Ｑ　キャビンアテンダントになるまでの流れを教えて

Ａ　在学中はチャイナエアラインのキャビンアテンダントを目標としていたのですが、就職活動を進めるうちに「エアラインの世界が好きなら社名にこだわることはない。


それよりも早く経験を積み始めたい」と思うようになりました。


裏方的な仕事も見てみたい、という思いもあり、グランドスタッフとしてラウンジで働き始めました。


実際に仕事を始めてみて、「この仕事好きだな」と心から思えました。


ラウンジに来るお客様の中には、心細そうな方もいれば大切な人と別れたばかりで泣いて入ってくる方もいて、本当に色々なドラマがあるんですよ。


そのお客様がどんな気持ちでいるのかを感じとって、カウンセラー役になったり世間話をしたり。コミュニケーションを通してお客様を喜ばせたり慰めたりできる、本当にやりがいのある仕事でした。


ただ、キャビンアテンダントになることは夢でもあり年齢的な制限もあったので、勤めながら採用試験に再び挑戦したところ、チャイナエアラインのキャビンアテンダントとして採用して頂けました。

Ｑ　キャビンアテンダントの仕事について教えて

Ａ　フライトには２種類あり、ロングフライトと呼ばれるヨーロッパやアメリカ方面へのものと、その合間にアジア方面の往復をするフライトです。


どちらのフライトも出発の２時間２０分前に、各便ごとにコックピット（キャプテン）を除く全クルーが集まってブリーフィングとよばれる２０分程度のミーティングを行い、緊急事態を想定して作業の流れやセキュリティの確認を行ったりします。


安全を預かる仕事だけに物凄い張り詰めた空気が漂って、ベテランのクルーですら緊張する時間です。


搭乗直前に再度コックピットを含めたブリーフィングがあり、飛行経路や乱気流の発生場所についての注意事項などを打ち合わせます。機内ではお客様に食事をお出しするのがメインとなりますね。

Ｑ　仕事のやりがいは？

Ａ　沢山あるのですが、お客様が機内という密室空間で気持ち良く過ごせたことが感じられた時はキャビンアテンダントとして「ああ良かった」と思いますね。


例えば、体に不自由のある年配のお客様、特に男性に多いのですが、飛行機に乗ることに不安があるのにこちらからの呼びかけに全く応じてくれないことがあるんです。

でも、どんなに無視されても、手を振り払われても、敬意と尊重の心を持ってケアをしていると、その方が飛行機から降りる際に手を振ると、それまで無反応だった方が両手で大きくバイバイして下さったり、手を握って「ありがとう」と言ってくださったりするんですよ。


そんな時は「ちゃんと気持ちは通じていたんだ。」と、泣きそうなくらい嬉しくなりますね。

Ｑ　仕事で大変なことは？

Ａ　お客様が困った時、不満がある時、要望がある時、第一に聞いてくるのがキャビンアテンダントなので、全てのシチュエーションに対して、正確な判断を持って対応しなくてはいけないということですね。


この仕事は色々な面を兼ね備えていて、求めに応じてウェイトレスになったり、通訳になったり、保育士になったり、看護士になったり、警備員になったり、とその場に合った役割を果たさなければなりませんが、それが同時にやりがいでもあります。

Ｑ　エアライン科で学んだことで、今の仕事に役立っていることは？

Ａ　１に礼儀、２に礼儀・・と、徹底的に礼儀作法について教え込まれたことですね。


最初はそこまでする意味がわかりませんでしたし、面倒くさくて嫌だなという思いしかありませんでした。


ただ、だんだんと正しい日本語の使い方やお辞儀の仕方、身だしなみなどが身についていくうちに、「こっちの方がカッコイイし、みんな気持ちよく過ごせるんだ」と感じるようになりました。


JCFLで外見的にも内面的にも磨かれたことは、採用試験でも役に立ちましたし、今仕事をする上でもとても役立っています。

Ｑ　将来の夢や今後の目標は？

Ａ　今とは全く分野が違うのですが、教師になりたいと思っています。


職場で色々な人を見てきたので、子供のうちからマナーを含めて道徳や国語を教えられればと思っています。


心無い接客をしている人がいると、友達が止めてもその場でその人に語ってしまうくらい熱くなりやすい性格なので、そんな自分の性格を活かせたらいいですね。

Ｑ　キャビンアテンダントを目指す人へのメッセージ

Ａ　好きな事を１つでも見つけて、それを架け橋にして色々な目標が見えてくると思います。


長所を伸ばしていく方法は人それぞれですが、自分の能力を信じて努力し続けてください。


いつでも、自分の能力を精一杯発揮して、できないところは伸ばそう！という気持ちが大切だと思います。