英語翻訳科では、1年次後期に約2ヶ月間、翻訳会社でのインターンシップを実施しています。
このインターンシップは、未経験者にはハードルの高い翻訳業界の雰囲気や仕事の流れを知る絶好のチャンス。また、どの翻訳会社にも翻訳科の卒業生が経営者もしくは社員として在籍しているため、丁寧な指導を受けることもできます。学生たちは、この1年で培った翻訳の知識やビジネスマナーを実践しながら頑張っています。
今回は、IT系技術翻訳を手がける『テック・ステート』にご協力いただき、インターンシップ中の学生を取材しました。
【写真】テック・ステートでインターンシップ中の
社員として働く卒業生・鴇さんに指導を受ける インターンシップ中の小林さん(左) |
A IT系翻訳会社で研修をさせて頂いています。チェッカー(翻訳者から上がってきた原稿のチェックをする人)のトライアルやTRADOSという翻訳ツールを使った翻訳の体験をさせて頂くことが多いです。
A 社員の方が、翻訳やチェックの仕事をする際には必ずクエリシートを作成して下さいとおっしゃることです。クエリシートとは、自分がどういう理由でその訳をつけたのか、というコメントを書くシートです。シートを作らない会社もあるそうですが、クエリシートがある方が翻訳者とチェッカーとの意思疎通が図りやすいのだそうです。お互いを思いやる気持ちのある会社だな、と感じました。
A ビジネスマナーです。それでも敬語などは、授業で教わった時には出来たつもりになっていても、実際の場面になるとできなかったり、後で「こうすればよかった」と反省することがあるので、このインターンシップは実践の良い機会となっています。
A 今までは翻訳というと、翻訳者のイメージしか浮かばなかったのですが、実際にはスタイルや技術をチェックする方や、翻訳のスケジュールや連絡の調整をするコーディネーターの方など沢山の方が関わって、初めて訳された文章が世の中に出るのだと実感しました。また、英語だけ勉強するのではなく、一般常識や専門知識などを身につけないと良い訳はできないと感じました。
A インターンシップで学んだ年上の方との接し方や仕事への取り組み方など、基本的な事ですが、どの業界にも通じることなので大切にしていきたいです。まだ将来の夢は漠然としていますが、何か1つ自分の専門分野を持って、それに関することは日本語でも英語でもインプット・アウトプットが出来るようになれたらと考えています。