第2回 withやbyも使いこなそう!

With(〜と一緒に), by(〜によって)と覚えている人も多いでしょう。実は他にも、重要な用法があります。 「道具」や「手段」をあらわすときに使う前置詞withとbyです。的確に使えるように練習しましょう。



  (空欄補充)
                                       
(1) e-mailで連絡します。
    I will contact you (by, with) e-mail.

(2) 彼女は懸命に働いてどんどん出世した。
    She gained rapid promotion (by, with) working hard.

(3) それは顕微鏡でだけ見ることができる。
    You can only see it (by ,with) a microscope.

(4) 辞書を使って訳すのは簡単です。
    It is easy to translate (by, with) a dictionary.
(5) そんな小さな竿で大きな魚を釣ることはできない。     You can't catch a big fish (by, with) such a small rod. 








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(1) by…通信手段は通常byを用います。by phone「電話で」、by fax「ファックスで」なども必修表現。

(2) by…「何かをすることによって」と言いたいときには、by 〜ingです。He earns his living by writing.「彼は文筆活動で生計を立てている」

(3) with…「道具」を表すときは、withを使います。

(4) with…これも「道具のwith」です。We can see with our eyes.「私たちは目で見る」

(5) with…これも「道具のwith」です。
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次に、byやwithを使った熟語的な表現をいくつか見ていきましょう。知らなかった熟語はこの練習問題のセンテンスで覚えて、使いこなせるようになりましょう。




 (空欄補充)
(1) 欠点はあるけれども、やっぱり彼女が好きだ。
    (With, By) all her faults, I still love her. 
(2) どうしたのですか?     What's the matter (with, by) you?

(3) 口に食べ物をほおばったまま、しゃべってはいけません。     Don't speak (by, with) your mouth full.

(4) 香港経由でバンコクにいきます。     I am going to Bangkok (by, with) way of Hong Kong.

(5) 一般的に、語学の習得には時間がかかる。
    (By, With) and large, it takes much time to master a language.


(1) With…with allで「〜にもかかわらず」という意味の熟語です。in spite of〜も同じ意味です。

(2) with…「どうしたの?」「何があったんだ?」というニュアンスで使う表現です。センテンス単位で覚えてください。

(3) with…withには付帯状況(一つの動作とともに、もう一つの動作が同時進行している状態をいいます)を表す用法があります。ここでは、「しゃべる」のと、「口を食べ物でいっぱいにしている」状況が同時進行しています。

(4) by…「〜経由で」はby way of〜を使います。

(5) By…by and largeは「概して、一般的には」という意味の熟語です。