日本外国語専門学校 事前学習

第2回 どんな時にbeが出てくるの?

第1回では、be動詞が実際にどのような文で、is, am, areの形で働くかを学びました。今回は、beそのものが現れるパターンを考えてみましょう。やはり基本中の基本ですが、知識の確認だと思って取り組んでください。英語では助動詞の後では動詞の原形を使います。ですから、助動詞の後でbe動詞を使う場面では当然beを用います。命令文は通常動詞の原形からはじまりますが、ここでもbe動詞を使うならばBeそのものがあらわれてくることになります。まずは例題を考えてみてください。



(適語選択)

(1)理恵と隆は、6月に結婚する予定です。
   Rie and Takashi are to (be, is) married in June.

(2)すぐに彼に会います。
    I'll (be, am) seeing him soon.

(3)この問題についてどういったことがなされる予定ですか?
   What is to (be, is) done about this problem?

(4)生命が存在するためには、空気と水がなければならない。
   For there to (be, are) life, there must (be, are) air and water.

(5)かっこをつけることはない。自分らしくしていなさい。
   Don't act sophisticated. Just (be, is) yourself.

 




.

(1)be…beそのものが現れるのは、助動詞の後です。この場合「予定を表すbe to」という助動詞扱いの表現の後で「結婚する」のbe marriedを使っています。

(2)be…この場合もwillという助動詞の後で、進行形のbe + 〜ingを使っているため、beが現れます。

(3)be…(1)と同じく、be toの後で受動態be doneを使っているため、beが現れます。

(4)be, be…最初のbeは、to不定詞の後でbe動詞を使っているため形はbeになります。to不定詞の後は必ず動詞の原形です。後ろのbeは、やはり助動詞mustの後でbe動詞を使いたいので、beになります。

 


  続いて、be動詞の過去分詞形beenを使う形を考えてみましょう。基本的には完了形で出てきます。現在完了形はhave(has)+過去分詞の形で、現在までの「完了・継続・経験・結果」を表します。過去完了形はhad+過去分詞の形で、過去のある時点までの「完了・継続・経験」をあらわします。未来完了形はwill have+過去分詞で、未来のある時点までの「完了・継続・経験」です。以上3つの時制には、それぞれ進行形があって「継続」をあらわすときに用います。ただし英語の動詞の中には進行形にできない動詞もあるので、その場合は「継続」を意味する場合であっても通常の完了形で表現します。  



  (適語選択)
  

(1) 彼は1週間前から病気です。
     He has (be, been) ill for a week.

(2) 今朝からずっと雨が降っている。
     It has (be, been) raining since this morning.

(3) 私は来年の3月で丸10年この学校で教えていたことになる。
     I shall have (be, been) teaching at this school for full ten years.

(4) もう一度渡米すれば5回行ったことになる。
     If I go to America once more, I will have (be,been) there five times.

(5) 京都には昨年までで5年も住んでいました。
     I had (be, been) living in Kyoto for five years till last year.



(1)been…現在完了形の基本パターンです。「継続」を表しています。

(2)been…現在完了進行形のパターンです。動作の「継続」を表しています。

(3)been…未来のある時点までの「継続」を表す未来完了進行形です。

(4)been…未来のある時点までの「経験」を表す未来完了形です。

(5)been…過去のある時点までの「継続」を表す過去完了進行形です。