さて、動詞そのものを考えるときに気をつけなければならないのは、自動詞と他動詞の区別です。自動詞とは、その動詞だけで文法的には完結する動詞です。動詞の後に目的語などを要求しません。The dog ran.(その犬は走った)は、その後に修飾語がついてThe dog ran in the park.(その犬は公園で走った)になることはあります。しかし文法的にはThe dog ran.だけでも完全な文として成立しています。
これに対して他動詞は、例えばHe made.(彼は作った)のように、明らかに不完全な文です。この場合、「何を作ったのか」かが明示されて文法的にも完結した文になります。He made the cake.(彼はそのケーキを作った)で完全な文になります。言い方を変えれば「作る」という意味のmakeは、その後に「作る対象」を要求するわけです。