ネイティブ教員

Julian Woolhouse先生

幼少の頃に異文化体験

ロンドンで生まれ、ドーバー海峡で有名なドーバーで育ちました。5歳〜8歳の時にはアフリカのナイジェリアに住んでいました。そこでは51人のクラスのうち50人が黒人で、私だけが白人という環境でしたが、辛い思いをしたことは全くなく、楽しい思い出ばかりでした。ロンドンに戻って高校卒業後、大学進学のためにドーバーからケンブリッジに移りました。

訪れた国は世界65カ国!

いちばんの趣味は旅行ですね。この間数えてみたら、今まで行った国は72カ国ありました。ヨーロッパは年をとってからでも行けるので、今はスリルのある旅を楽しんでいます。最近はウズベキスタン、キルギスタン、チベットなどに行きました。ウズベキスタンでは、警察にお金を盗まれてしまいました。今までで一番良かったのは、20年前に行ったネパールかな。のんびりしていて人々はみんなフレンドリーで、山々も素晴らしかった!登山も趣味の一つで、旅行にはよく登山道具を持っていきその国で一番高い山に登ります。今まで登った中で一番高いのは、7年前に登った中国のムスターグアタ峰で、標高7500メートルでした。夢は、世界に14しかない8000メート英語教員紹介ル以上の山に登ること!山も好きですが砂漠も好きで、サハラ砂漠をヒッチハイクで横断したこともあります。ラッキーなことに、パリダカに向けて練習しているフランス人に会い、予備の燃料でいっぱいの車内の隙間に無理に乗せてもらいました。通常車で7日かかるところを、51時間で到達しましたよ(ものすごい揺れでしたが・・・)!登山をしない時には家族で旅行するときもありますが、登山があると息子や妻は連れていきません。新婚旅行はメキシコだったのですが、妻と私と私の父の3人で行ったんです。父と私は山登りをしたかったので(笑)。 旅行の魅力は、毎日新しいことに出会えるということ。日常では、毎日同じ電車に乗って、同じ人に会って、仕事をして、という決まったサイクルで生活をしていて、時間はとても早く過ぎていきます。でも旅行すると、毎日新しいことが起きて、新しい出会いがあって時間はゆっくりと過ぎていきます。
他には、読書や物を書くことが好きですね。本は常に読んでいます。道を歩いている時も、学校のトイレでもね(笑)。月に15冊は読むかな。家の書斎には3000冊以上あります。書き物もしていて、いつか旅行記を出版したいと思っています。詩もよく書きますね。

新しい経験を求めて日本へ

イギリスのケンブリッジ大学で数学、哲学、心理学を学びました。大学での勉強は本当に楽しかったですね。卒業後、コンピュータプログラマーとして就職しましたが環境が合わなくて辞め、フランスへ行きました。ボルドー地方で葡萄の収穫のアルバイトを3週間。そこから"Magic Bus"(今はもうないかも知れませんが)という、片道2000円(!)のバスでギリシャのアテネとクレタ島に行き、クレタ島では洞窟に暮らすという経験もしましたよ(笑)。ギリシャの人々は家族をとても大切にして、そんなライフスタイルがとても気に入り、結局英語を教えながらギリシャに3年住みました。そこで教えることの楽しさを知り、ロンドンに帰って教員資格を取り、アルジェリアなどで教えました。イギリスでの化学、数学、物理の教員免許を持っていて、イギリスの中学校で教鞭を取ったこともあります。そしていくつかオファーがあった中から、まったく新しい経験ができそうな日本を選び、1985年に日本に来ました。

日本についてはまったく知識はなかったのですが、最初に日本に来て驚いたのは、欧米のファーストフードがあちこちにあったこと。もっと独特の、エキゾチックな雰囲気を想像していました。でも話に聞いた通り治安が良く、人々も親切でしたね。2年くらい日本の文化を経験しようと思っていたのですが、もう22年経ちました(笑)。

英字新聞で毎日教材作り

英語教員紹介授業はTOEICや国際関係論、哲学、心理学、通訳、翻訳などを受け持っています。特に国際関係などの科目は、最新の時事ニュースを使って学生に教えたいので、毎日、新聞を3紙読んで、切り貼りして教材を作っています。翻訳の授業では新聞の社説を使って学生に訳を作らせたりします。 私は日本語も分かりますが(先生は英語のほかに日本語、フランス語、ギリシャ語が堪能!)、翻訳の授業や、よほどの時以外は日本語を使いません。英語を学びに学費を払って来ているのだから、日本語は話さないと学生には最初に伝えます。1年経つと、通訳・翻訳などのスキルはもちろん、学生のコミュニケーション能力はかなり伸びますね。 学生はみんな意欲的で、教え甲斐があります。学生が成長していく姿を見ると本当に嬉しいです。大学で英語を教えている友人もいますが、たくさんの学生に向けての大講義で、しかも学生のやる気が感じられないと言っています。それに比べてJCFLの学生は本当にみんな一生懸命ですね。教えることはエネルギーのサイクルのようで、私は学生からエネルギーをもらって、私も学生にエネルギーを与えます。私はここで教えることが大好きです。

JCFLの学生は?

みんな、英語を学びたいという高いモチベーションを持っています。教師の役割は、学生のやる気を引き出すことだと思っているので、自分の人間性、知識を学生に示して、学生との関係を築き、学生が自ら学ぶように導いていきます。学期の合間に特別授業も開講しますが、多くの学生が積極的に受講してさらにレベルアップしています。


英語を学びたい人へ

もし自分を成長させたいのなら、勉強したいと思う強い気持ちや、物事に対する好奇心を持ってください。テストのためではなく、学ぶということ自体に興味を持つことが大切です。JCFLの学生はみんなモチベーションが高く、本当に一生懸命勉強するので、英語力が大きく伸びます。一緒に学んで、視野を広げましょう。