Q 翻訳を勉強してみたいと思ったきっかけは何ですか?
A 大学では西洋史を勉強していました。トピックスがマイナーだったり、研究が新しいと文献の訳が出ていないことが多いのですが、私が卒論で選んだテーマもマイナーだったので、自然と英語の文献を読むハメになったんです。笑) もともと英語は嫌いでした。受験英語ばかりで面白くないなあと思っていて。でも、自分で英会話スクールに通い出してみると、どんどん英語が面白くなってきたんです。翻訳の面白さを知ったのは、辞書片手になかなか訳の出ない海外ミステリーを読んだ時だと思います。英語を無理のない日本語にする作業が難しいけど面白いなあと思いましたね。
Q 大学を卒業後、当校の英語翻訳科に入学を決めた理由は何ですか?
A 翻訳をやりたいという気持ちが強くなってしまったし、‘このまま大学を卒業してもスキルがないし、きっと就職したい所には行けないだろう’と考えていたので、大学3年の初めには進学を考えていました。色々な翻訳スクールや専門学校から資料を取り寄せていたのですが、そのうちJCFLのパンフレットはカリキュラムが詳しく載っていて見やすかったので、何となく目に留まったんです。説明会に参加してみると、先生方の対応が丁寧で、親身になって色々な学習の選択肢を考えて下さった点に信頼が持てました。
Q 翻訳会社でのインターンシップに参加。どんな点でプラスになりましたか?
A エイブスという翻訳スクールで事務のインターンシップをしました。スタッフの方々から翻訳家として必要な資質についてお話を聞く機会もあり、技術系文書は特に、日本語力と英語力、そして専門知識が必要だということを改めて感じました。また、インターンシップを通して、アクセスというPCソフトウェアの使い方を覚えられたので、今後仕事にも役立つと思います。
Q 英語翻訳科で学んだことや身についたことで、就職活動に役立ったことは何ですか?
A 面接試験の時に、ビジネスマナーを学んでいたことが役立ちました。採用試験は、最初に履歴書の提出があったのですが、横山先生が事前に添削して下さっていたので、自信を持って履歴書を提出することができました。1年次に沢山の資格を取得していたことも、履歴書を書く際に自信につながりました。取得した資格は、漢字検定、サービス検定、秘書検定、ワープロ検定、翻訳検定、フランス語検定、TOEICなどです。スコアの伸びはまだまだですが、翻訳科で色々な文章の翻訳をやっていたので、TOEICの文章をパッと見てどこで区切ればいいか分かるようになりました。
Q 将来の夢を教えて下さい
A 最初は翻訳のサポート業務をさせて頂くことになるのですが、経験を積んでいつかフリーの翻訳者になることが夢です。生活のためにはビジネス系の翻訳になると思いますが、機会があればやはり文芸をやってみたいです。通信講座などで翻訳の勉強を続けていくつもりです。自分が普段、「この訳どうかな・・」と頭の中で校正しながら翻訳を読んでしまうタイプなので、理想は、読み手が違和感を感じないような翻訳です。
Q 英語翻訳科、翻訳の仕事に興味のある人へ
A JCFLは翻訳科に限らず、先生方が何でもサポートしようという姿勢があるので、就職活動をする際も心強いです。いい募集があれば、担任の先生が教えてくれますから。将来翻訳の仕事をしたいと思っている人は、本や新聞を沢山読んでおいた方がいいと思います。なるべく色々な文体を読んでおくと、‘盗める’というと言葉が悪いですけれど、自分の訳を考える上で使えるんですよ。翻訳というと英語力が重要と思うかもしれませんが、本当は日本語の力をつけておくことも大切です。あとは、何か趣味でも好きな事でもアピールできるものを持っておくと、意外な点から面接官の方と話が弾むことがあるので、少し考えておくといいと思います。