イギリス留学現地レポート2010年4月
芸術大学ではない大学で芸術を学ぶ!
大学のあるNew Crossという街はロンドンのサウスイーストに位置していて、人種の多様なロンドンの中でも、特に様々なバックグラウンドの人たちが住んでいる地域です。 Goldsmithsという大学は芸術専門の大学ではなく、London Universityに属する総合大学のひとつなのですが、その中でも芸術関連の学部が多い気がします。
日本語のレッスン風景またソサイエティと言われる、同好会のようなもの?の活動も盛んで、僕はジャパンソサイエティという、日本文化を紹介するソサイエティに所属しています。 そこでは毎週日本語のレッスンをしており、改めて日本語の奥深さを知り、自分自身学ぶところも多いです。 ロンドンのデザインスタジオで受けた刺激
グラフィックやファッションデザインの大学が専門に特化した教育を行うのとは対照的に、Goldsmithsではデザインに何ができるかという可能性を探るような教育をしています。
このプロジェクトでは、ロンドンにある彼らのスタジオを訪れてプレゼンテーションをしたのですが、実際にデザインスタジオの空気を肌で感じる事ができて、とてもいい刺激になりました。 目下はというと、うちのコースでは2年次に、6週間以上のインターンシップが必須なので、日本とロンドンでいくつかのデザインスタジオにコンタクトしている最中です。 では、今回はこのあたりで。 2010年6月
デザインコンペの授賞式
僕らはNOOKAというファッションブランドのメイン商品である、腕時計のパッケージデザイン部門で参加していたのですが、ロンドンからの参加はどうやら僕たちだけのようでした。
授賞式の結果はブロンズでしたが、現地のデザイナーの方々や、学生、チューター、また他国からの参加者とも話ができ、充実したセレモニーでした。もちろん少し長めに滞在して、NYの観光も楽しんできました。 ロンドンでインターン
このスタジオはSidekick Studiosという名前で、パブリックサービスのデザインを主に取り扱っています。最近ではNHS(National Health Service)と協同で、躁鬱病等の、長期的な心の病を持つ人たちのためのラジオのデザインに取り組んでいます。
このラジオにはムードダイアルというものがついており、自分の精神状態を5段階で評価し、インターネット上の各サイト(facebook, twiter等のSNSからNHSの電子カルテのサイトまで)に送るという機能がついています。そうすることによって、精神科医のみならず、友人、家族もリアルタイムで、ユーザーの精神状況を把握することができます。
では、今回はこの辺りで。 2010年9月
ロンドンでのインターンが終了
また、僕以外にもう一人、新しくインターンの方が入ってきたのですが、彼女はGlasgowの大学で、Physical Interactionという分野の教師をしていた人物だったので、彼女と仕事をするのはいろいろと学ぶことが多く、大変勉強にになりました。
日本でのインターンが開始
また、nendoは国際的にも有名なスタジオなので、日本人だけでなく、フランス、韓国、中国、イタリアといった国からインターンに来ている方もいます。日本語、英語、フランス語、イタリア語が飛び交うスタジオにいると、思わずここが日本であることを忘れそうになります(笑)。 現在はロンドンで開催するエキシビションの、空間演出で使用する仕切り?のようなものを手作業で大量に作っています。作業をしつつ、スタッフの方々の仕事ぶりを見ていると、なんとなくですが、日本のデザインスタジオの雰囲気をつかめたような気がします。 この夏休みはとにかく忙しく動き回り、あまり休暇といった感じはないのですが、ロンドンと東京というという二大都市でそれぞれインターンができたという貴重な経験は大きいので、満足しています。 では今回はこの辺で。 2010年11月
nendo、エキシビションの設営
ロンドンに9月の下旬に戻ってきたのですが、翌日すぐnendoがロンドンで開催しているエキシビションの設営を手伝いに行ってきました。会場はSaatchi GalleryとPhillips Galleryの2カ所あるのですが、僕はPhillips Galleryの方を手伝わせて頂きました。
後日Saatchiのエキシビションも拝見したのですが、僕らがnendoのスタジオで手作業で作った紙製のコンパートメントが実際に配置してあり、感無量でした。勿論nendoの新作も楽しみました。 100% Design
大学の友人がインターンをしていたRe-design というスタジオもプロジェクトを展示していたので参加してみました。指人形を作って、ミニチュアのキャットウォークを歩かせるというものだったのですが、小さい子がとても楽しそうに作っているのが印象的でした。 最終学年の始まり
基本的に最終の1年は、6月にあるDegree Showという3年生のエキシビションに向けての作品制作がメインなのですが、各自がテーマを定め、プロジェクトを進めていくのを助けるため、週の最初に課題を与えられ、木曜日にはプレゼンテーションをするというタフなカリキュラムになっています。まだまとまった写真が撮れていないので、それは次回お見せしたいと思います。 では、今回はこの辺で。 |