■特許翻訳者として活躍する卒業生が来校!


特許事務所
英語上級専科 通訳・翻訳専攻 2000年卒業
神奈川県立大磯高校出身(獨協大学外国語学部4年次中退)

特許事務所で特許翻訳や特許申請の調査に携わる英語上級専科 通訳・翻訳専攻の先輩が来校しました!英語を使って最新技術に触れられるのが楽しい、という萩原さんにプロの目から見た英語上級専科 通訳・翻訳専攻の魅力や現在のお仕事についてインタビューしました!
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特許事務所で働く卒業生

Q どうして英語上級専科 通訳・翻訳専攻を選んだのですか?

A 大学で比較言語・文化のゼミにいたのですが、とても課題の多いゼミで、その時期にちょうど日本語教師の資格や教職も取っていたのでハード過ぎて体を壊して大学を辞めることになってしまったんです。空白期間は作らないほうがいいという親の勧めで、今までやってきたことの延長線上にもなる翻訳の学校に行くことにしました。幾つか学校を見に行って、専科は高卒ではなく大学生や社会人対象だったこと、担任がつくという点で選びました。使える英語を伸ばしたいと思っていたので、ネイティブの英会話の授業があることも目的に合っていました。

Q 今はどんなお仕事をしているんですか?

A 特許事務所で特許翻訳をしたり、特許申請の際に必要な調査をしています。特許権というのは日本で取得をしても輸出をする場合はまた別に出願書類を提出しなくてはならないので、その場合の英語訳をしたり和訳をしたりします。調査というのは、特許を特許庁に申請する前に前例が無いかを調べたりします。他には、新製品を開発した段階で他の商品に対して特許侵害を犯さないかどうか調査をしたり、商社がある商品を輸入する時に国内の同じような商品と形や部品で競合しないか調べたり、と色々な調査があります。国内、海外とデータベースを使って調べるので、調査であっても一定の英語力は求められます。

Q 仕事のやりがいは何ですか?

A 特殊な英語を使いこなすところでしょうか。特許申請書類には商品の製造の過程など権利範囲を表す文章をつけるのですが、どんなに長くなっても一文で表さなければいけないという決まりがあるんですよ。だから1ページくらいある文章がすべて1センテンスということもあります。文学では出会えない「これが英語!?」と思うような英語に出会った時に、それをどう訳していくか考えるのが楽しいです。
 それと、最新の技術やアイディアをひと足先に知ることができるという喜びもあります。私は文系ですが、特許翻訳となると技術的なことも自分の頭で理解していなくてはきちんと訳せないので、先輩にお聞きしたり専門書を立ち読みしたりして何とか理解しています。例えば、ボールペンの内部がどんな仕組みになっているか、ということなどこの仕事についていなければずっと知らなかったと思います。笑)

Q 英語上級専科 通訳・翻訳専攻で学んだことで、今の仕事に役立っていることはありますか?

A 『ビジネス文書翻訳』で習った英文契約書の翻訳のノウハウは役立っています。今でもオフィスに先生が授業で配って下さったプリントを置いているんですよ。英語だけではなく、その授業では知財に関する基礎的な知識も得られたので良かったと思います。あとは『時事・新聞翻訳』の授業を通して得た知識は、お客様と話す時のコミュニケーションのネタとして役立つこともあります。場合によっては海外のお客様の対応をすることもありますので。

Q 今後の目標、将来の夢は?

A 翻訳のスピードを上げることと、あとは社会人大学へ通って理系、特に移動通信系の修士号を取れればと考えています。他の分野は専門でやってらっしゃる方がいらっしゃって入り込む余地がなかなかないのですが、パソコンや携帯、ゲーム系の仕事は私に回ってくることが多いので、専門知識をつけておけば有利かなと。発展の余地がありますし、訳していても面白いんですよ。

Q 将来は翻訳の仕事に就きたいと考えている人へ

A 英語はあくまでも手段なので、最終目標は英語ではなく、‘英語を使って何をするか’だと思います。翻訳と一口に言っても、文芸があり、社内翻訳があり、特許翻訳があり・・と色々ありますよね。自分がどんな翻訳に興味があるのか探すには、英語上級専科 通訳・翻訳専攻は適していると思います。ニュース翻訳があり、実務翻訳があり、通訳の授業もあり、色々な物を用意してくれていたと思います。どれが自分の進路に結びつくかわからなくても、必ずいい経験になりますので、まずは色々なものに興味を持って挑戦してみて下さい。

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