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更新日09.1.14
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■イギリスの大学で国際開発学を学ぶ先輩が来校
イギリスの大学で国際開発学を学ぶ先輩
ファウンデーションコースを経て、2006年からイーストアングリア大学で国際開発学を専攻
2005年3月 イギリス留学科卒業
長野県立長野吉田高校出身
 イギリスのイーストアングリア大学で国際開発学を専攻し、アフリカのウガンダで2ヶ月間の実習も経験したという卒業生が来校してくれました。高校の英語は赤点ばかりだったけれど、今は英語で苦労することはほとんどありません、という田村さんに留学までの道のりやキャンパスライフについてインタビューしました。
イギリスの大学で国際開発学を学ぶ先輩

Q どうして日本の大学ではなく、留学の道を選んだのですか? 

 小学生の時に長野オリンピックがあり、学校ごとに1つの国を応援する‘1校1国運動」というのがあったんです。私の学校はベラルーシというチェルノブイリ原発事故が起きた国を担当することになり、それがきっかけで原発事故で苦しむ人の存在を知り、‘もっと世界のことを知りたい’‘苦しんでいる人を助けたい’と思うようになりました。開発学は世界の事柄を扱うので、日本人ばかりの日本の大学で勉強するより海外の大学で勉強する方が絶対にいいと思いました。

Q イギリス留学科を選んだ理由を教えて下さい 

 アメリカにツアー旅行に行って1人じゃ何もできないという経験をしていたので、高校卒業してすぐに留学する気は無かったですね。アメリカが主流の留学機関ばかりだったのですが、JCFLはイギリスに特化した学科があったので一番しっかり準備できるかなと思いました。

Q 1年間、イギリス留学科で準備をしてみてどうでしたか?

 日本とイギリスでは、レポートのスタイルから授業の参加の仕方まで全く勉強方法が異なるのですが、これもJCFLに行っていなかったら向こうで戸惑っていたと思います。あとは一緒の目標を持った友達に会えたことですね。友達というより仲間、戦友という感じかな。留学1年目はみんなロンドンにいたので、辛い時に励まし合えたのは大きかったです。

Q 国際開発学ではどんな勉強をしたのですか?

 発展途上国の経済や社会基盤を分析し、経済発展するために何が必要なのかということを考えていきます。1年目は社会学や統計学の基礎など、開発学のセオリーを中心に学びました。2年目は南アジアでの実習を行い、ウガンダでは3ヶ月間のAIDSプロジェクトに参加。現地の学校で感染ルートや予防についてのレクチャーをしたり、AIDS患者の方にカウンセリングを行い食生活や衛生面の改善点をアドバイスしました。座学では見えなかった現実の厳しさを感じましたね。それまではNGOを援助するような仕事をしたいと思っていたのですが、実際に現場で活動してみて、自分がやりたい事と違うかなと気付くことができたのもこの経験があったからだと思います。

Q 留学をして良かったと思う点は何ですか?

 イギリスからはヨーロッパの他の国々に行きやすいので、授業で勉強した現場へ割と楽に行けるのがいいと思います。例えばバルカン半島を勉強した後、イースターホリデーを使って、ボスニア・クロアチア・セルビア・スロヴェニアなどの国々を訪ねたことがあるのですが、崩壊したままの建物や、弾痕が地面に花形状になって残った‘セルヴィアンローズ’に触れたりして、紛争の傷跡を肌身で感じることができました。
 日本にいた時は人の価値観や常識は大体一緒だと思っていたのですが、イギリスに来て色々な国の人と親しくなってみて、物事を色々な視点から多角的に見ることができるようになりました。自分がしっかりしていないとやっていけないという状況の中で、新しい環境に行っても怖いと思わずに挑戦できるようになったことも、留学で得られた大きな変化だと思います。

Q 将来の夢、今後の目標を教えて下さい

 最終学年なので、とりあえず将来院留学もできる成績を取って卒業するのが目標です。卒論ではタイにおける売買春を扱っているのですが、日本人として無関心でいられない問題だと思うので深く掘り下げていこうと思っています。海外に出て日本の良さが色々と見え、貢献したいという気持ちが生まれたので、卒業後は日本で仕事をしたいと考えています。

Q 留学に憧れている人へのメッセージ

 正直、英語は高校では赤点ばかり取っていたし、勉強は嫌いでしたね。でも今は英語で苦労することはほとんどありませんし、もう英語でしゃべっているという意識もしなくなりました。だから現時点での英語力は全然問題ではないと思います。それより、海外に行って何がやりたいのかという事を明確にしておくことが大切です。イギリス留学科は、英語を勉強する環境として良いのは当然のこととして、先生の距離が近く、支え会える友達が沢山できるという点でもお勧めできます。

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