オーストラリア留学現地レポートREPORTER
神奈川県立横浜国際高校出身 グリフィス大学 ツーリズム/ホテルマネジメント専攻(3年制) 2012年3月
半年で英語力もアップ
Stradbroke Islandでの写真です。 私は今学期、「Management(管理)」、 「Accounting(会計)」、 「Rooms Division(宿泊部)」、「Food & Beverage(料飲部)」という4つの科目を履修していて、先学期より勉強の難易度が一段と上がり毎日奮闘しています。休暇も12月24日から1月2日までの10日間程しかなく、さらに休み明けの1月3日と4日に連続でレポートの提出日という信じられない日程で、クリスマスもNew Yearも全く楽しめませんでした… 世界で2番目に多きな砂の島
こちらもStradbroke Islandでの写真。 Stradbroke Islandは、島全体が砂でできており、世界で2番目に大きな砂の島と言われています。現地のオーストラリア人にも人気のスポットで、バーベキューをしたり海で泳いだりと、とても有意義な大晦日を過ごすことができました。海ではイルカの群れも見ることができましたが、ジャンプをしてくれなかったので残念です(笑) オーストラリアでの生活費現在お世話になっているホストファミリーとの写真です。私の左隣にいるのは、同じ家にホームステイしている中国出身の留学生です。彼女とは同じ大学で、私より前からオーストラリアにいるので、勉強のことや困ったことなどよく相談しています。 そんな私のオーストラリア生活ですが、今回は少し留学にかかる費用についてお伝えしたいと思います。まず、オーストラリアの大学の学費は学部によって異なりますが、大体1年間130万円から200万円程です。私の通っているグリフィス大学の学費は1年間$ 17,440 (約138万円)です。($はすべてオーストラリアドル)また、学費以外の生活費に関しては、「ホームステイ」の場合月々$ 960 (約7万5千円) で、電気・水道・食費すべて込みです。私のホームステイ先の場合インターネット代も$960に含まれていますが、別途で月々$40 (約3千円)支払わなければいけない家庭もあるそうです。「学生寮」の場合、月々$1,400 (約11万円) でこちらも電気・水道・食費すべて込みです。しかし、インターネット代は含まれていないので、寮に住んでいる学生はさらに月々$40のインターネット料金を支払わなければいけません。ただ、寮から大学までバスなどの交通費がかからないのでその分お金は浮きますが、交通費はだいたい月々$50~$60 (約4千円~5千円)程なので、それを考慮してもやはりホームステイの方が安いです。 その他にも「シェアハウス」という友達や学生、また働いている人と一緒に1つの家に住むというスタイルがありますが、こちらは住居費が月々$500~$600 (約4万円~5万円) で電気・水道、そしてほとんどの家の場合インターネット代も込みです。しかし、シェアハウスの場合自分で炊事をしなければいけないので、月々の食費でだいたい$200~$300 (約2万円)かかります。 その他にかかる費用として、生活必需品であるシャンプーや文房具、また洋服などの費用がだいたい$50 (約4千円)と携帯の料金$30~$50 (約2千円~4千円)がかかってきます。様々な生活スタイルがありますが、私は今お世話になっているホームステイ先が合っているので、オーストラリアに来てから今までずっとこのお家に住んでいます。それぞれのかかる費用と良い点・悪い点をまとめてみたので、参考にしてみて下さい。
1オーストラリアドル 79円(2012年1月時点) 2012年5月
2年生に無事進級!同じJCFLオーストラリア留学コースの友人達と。Brisbane Cityの近くにある公園でバーベキューをしました。 2月の上旬に1年生最後の期末テストがあり、良い成績を修めることができたので無事に2月27日から大学2年生に進級することができました。2年生からはクラスの大半がオーストラリア人なので、いよいよ本格的な大学生活がスタートしたという感じです。キャンパスも1年生の時に通っていたキャンパスとは違い、大きくて最新の設備が整っています。 まだ2年生が始まったばかりでこれからどんなことが起きるかわかりませんが、今年から私はバトミントンクラブ、ジャパンクラブ、国際交流クラブ(通称ICC)に所属したので、それらの活動の様子も今後お伝えしていきたいと思います。 私のオーストラリア留学の原点Stanthropeへ小学生に折り紙を教えている様子。折り紙で風船を作っています。 さて、先ほど述べたように2月の初旬に期末テストが終わり、2月27日に2年生の授業が始まるまで3週間ほどの休みがあったので、この休みの間に日本から母がオーストラリアに1週間遊びに来てくれました。母が今回オーストラリアに来たのはもちろん私のこちらでの生活の様子を見に来るためでもあったのですが、二人で14年前に訪れた「Stanthrope」という町に再び行くためでもありました。 「Stanthrope」という町はブリスベンから車で3時間ほど離れた田舎町で、私は小学1年生のときに母と兄と三人でこのStanthropeにある「カトナバールスクール」という小さな小学校に夏休みの1ヵ月間通いました。このカトナバールスクールに通った経験が忘れられず、私はオーストラリアの大学に進学しようと決意したので、いわば私の原点でもあります。
右にいるのがデビー。今回、私と私の母を家に泊めてくれた方です。私の左隣にいるのがセスとセスのお母さんのサピーナ。一番左にいるのが14年前に一緒に遊んでくれたナターシャ。ナターシャは現在2人の子供がいます。みんな久しぶりの再開。 Stanthropeでは14年ぶりに先生や友達と再会して14年前のことを話したり、今回私と母を家に泊めてくれた知人のデビーが小学校の先生をしているので、その小学校に訪れて小学生に折り紙を教えたり日本の歌を教えました。残念ながら、カトナバールスクールは廃校となってしまったのですが、学校の建物だけはそのまま隣の高校に移されていたので昔のことを思い出すことができ、母ととても楽しい1週間の休暇を過ごすことができました。次へのエネルギーを蓄えるホリデー生まれて初めてのコアラ抱っこに挑戦。コアラは意外にずっしり重くて、爪が痛かったです。 残りの2週間は、高校の時にとても仲の良かった友達がブリスベンに来ていたので、一緒にブリスベンにある「ローンパイン・コアラサンクチュアリー」というコアラがたくさんいる動物園に行ってコアラを抱っこしてきたり、JCFLで同じオーストラリア留学コースだった仲間数人と公園でバーベキューを楽しんだりしました。この3週間の休暇はとても有意義で、たっぷりエネルギーを蓄えられました。それをバネにこれから本格的に始まる2年生の授業も頑張っていきたいです。 2012年7月
大学の授業と課題など大学の中庭の様子。たまに、ミュージシャンが来て歌をうたったり、バーベキューをして、学生にふるまったりと色々なアクティビティを提供してくれます。 日ざしの照りつける暑い夏も終わり、オーストラリアはだんだんと冬に近づいてきて肌寒くなってきました。日中は太陽が出ていて暖かいのですが、朝晩はぐっと冷え込むので気温の差についていくのが大変です。さて、2年生の前期の授業も終盤に入り、あとは1週間後に期末テストを控えているだけです。私は今学期 「Employment Relations」「Introduction to Research」「Language and Communication for Business and Commerce」「Foundation Studies」という4つの科目を履修しています。 「Employment Relations」とはオーストラリアの雇用関係について学ぶ科目で、課題として男女の給料格差の原因について1,200字のエッセイを提出しました。いわば、男女雇用機会均等法を論ずるエッセイです。 「Introduction to Research」は、実際に集められたデータをもとにして、そのデータを分析します。また、「Language and Communication for Business and Commerce」は、留学生が必ず履修しなければいけない科目で、上手なエッセイの書き方やプレゼンテーションの仕方などを学びます。 英語力も磨かれたオージーと一緒のグループワーク広い講義室。このような感じで普段2時間の講義(Lecture)を聴いてます。 「Foundation Studies」は、私の現在専攻している「国際観光・ホテル経営」の基礎的なこと、例えば “tourist”と”traveller”の違いとは何かや、”tourism”の定義、人々にとって「レジャー(娯楽時間)」はどのような影響を与えるかなどを学びます。この「Foundation Studies」の授業では、5人でプレゼンテーションをするグループワークが求められたのですが、それぞれ国、年齢が違う学生と足並をそろえて課題に取り組むのは大変でした。私のグループメイト。レジャーとして、みんなで映画館に行きました。 私のグループはオーストラリア人の女の子2人とアボリジニ(オーストラリアの先住民族)の男性1人、そして私と私よりひとつ年上の日本人女性の5人でした。課題としては、自分たちで1つレジャーを選び、「そのレジャーが社会にどう影響を与えるか」「なぜ人々はそのレジャーに参加するのか」などを20分間クラスで発表します。私たちのグループはレジャーとして映画を選び、映画館の人々の様子について観察することにしました。 グループメイトは明るくて優しい人たちだったので良かったのですが、やはり現地の人は話すのが早い。。。簡単な会話でも辞書に載っていないような若者言葉で話すので、最初は理解することがとても難しかったです。 しかも会話のスピードが早いので、なかなかタイミングをつかめず自分の意見をはっきり述べることができませんでした。しかし、何回もミーティングを重ねお互いのことを話していくうちに、互いに分かり合い徐々に早いスピードの会話にも慣れてきました。現地の学生とグループを組むことは大変でしたが、この課題をこなすことによって知識を得るだけではなく、国・年齢が違う相手と協力して問題に取り込む「チームワーク」や「スピーキング能力」も身についたと思います。 Diplomaコースの卒業式卒業式での写真。一緒に写っているのが、私が専攻しているInternational Tourism and Hotel Managementの学部長さんです。 それから、4月の初めに「Diplomaコース(留学生などが集まって大学1年次の学習をするコース)」の卒業式が行われました。いわば、「1年生の修了式」ですね。黒いアカデミックガウンとキャップを身に着けたときは8ヵ月間の勉強を終えた達成感でいっぱいでした。これからも初心を忘れず、残りの1年半の学生生活も全力投球で頑張っていきたいと思います。2012年9月
冬休み!シドニーへ初めての1人旅シドニーのオペラハウスとハーバーブリッジの前で。3日間とも天気に恵まれよかったです。 前期に履修していた4科目を無事にパスし、約一ヶ月間の冬休みを経て7月23日から2年生の後期の授業が始まりました。オーストラリアの大学は3年制なので、今ちょうど折り返し地点に辿り着いたという感じです。この一年間で一年半分の勉強をしたので、かなり押し詰めた勉強を強いられ苦しい時期もありましたが、やっと半分まで辿り着いた自分を褒めてあげたいと思います。さて一ヶ月間あった冬休みですが、同じ大学に通っている日本人の学生はほとんど日本に一時帰国をして休暇を過ごしているようでしたが、私はせっかくオーストラリアにいるのだからブリスベン以外のところに行ってみたいと思い、思い切って今まで訪れたことのなかったシドニーへ2泊3日の一人旅をしてきました。 一人旅は今回が私にとって初めてで旅行へ行く前はちゃんと無事に3日間過ごせるかなと不安な部分もありましたが、一人でマイペースにシドニーを散策することができて、冬休みの良い思い出になりました。シドニーでは有名なオペラハウスの中を見学したり、フェリーに乗船したり、世界遺産のブルーマウンテンズ国立公園にあるスリーシスターズという岩山が自然に3つ連なってできた場所を訪れたりと充実した3日間を過ごすことができました。シドニーは海に面した港町で風が強くブリスベンに比べてとても寒かったですが、私の出身地である横浜も港町なのでどことなく雰囲気が似ているかなという印象を受けました。来年も一ヶ月の冬休みを利用して、どこかオーストラリア国内旅行(メルボルンやエアーズロック)に行きたいなと検討中です(笑)。 小学校で日本語教師アシスタント!日本語の勉強は小学生に人気。世界遺産のブルーマウンテンズとスリーシスターズ また、残りの冬休みの日々はブリスベン市内にある日本食レストランでのアルバイトに励んだり、現地の小学校で日本語教師のアシスタントスタッフとして週に2回ボランティアを行ったりとそれなりに忙しい日々を送っていました。オーストラリアの小学校では、Year6(日本でいう小学6年生)になると外国語を学ぶ授業が始まります。学ぶ言語は小学校によって中国語であったりフランス語であったりと違うのですが、その中でも日本語を学びたいという小学生は多く日本語は大人気です。 理由として、オーストラリアでは日本のアニメやマンガ(ポケモン、ハローキティ、ジブリなど)がとても人気でマンガの“ナルト”はこちらのテレビでも見ることができます。また、オーストラリアでは日本車の需要が高くトヨタや日産は常に売上の上位にランクインします。そんな、日本の文化や製品が生活に混ざり込んでいるからこそ、多くの小学生は日本語や日本の文化にとても興味を持ってくれます。 私はたまたまインターネットで、家からバスで25分くらい離れた小学校で日本語教師のアシスタントスタッフ募集という記事を見つけ応募してみたところ合格し、7月の上旬から週に2回ボランティアとして働き始めました。英語でしかも小学生に日本語の文法を説明するのは難しいですが、外国の子に日本語を教えるという経験は日本では絶対にできない貴重な体験なので、毎回楽しみながら教えてします。 日本では考えられなかったくらい積極的に行動できるように。
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