オーストラリア留学現地レポートREPORTER
神奈川県立横浜国際高校出身 グリフィス大学 ツーリズム/ホテルマネジメント専攻(3年制) 2014年1月
真夏のクリスマス!
そんなクリスマス気分?が高まる季節に大学は学期末テストが終わり、夏休みに入りました。 年末年始は日本に帰国する予定もなかったので、夏休みは以前から勤めている日本食レストランでのアルバイトに明け暮れていました。そこで、今回はオーストラリアでのアルバイト事情についてレポートしたいと思います。 オーストラリアでのアルバイト事情
それから、仕事を得るためにはResumeと呼ばれる履歴書を作成しなければいけません。Resumeは日本の履歴書とは少し違い、顔写真や年齢などは不要でワープロで一枚にまとめて作成するのが基本です。このResumeを作成するときは、職歴(アルバイト経験)、学歴、資格を箇条書きにし、簡潔で読みやすいものを作るように心がけるのがポイントです。 また、アルバイトの探し方・応募方法については、現地の求人サイトか日本人向けのサイトを使って応募するのが一般的です。しかし、こちらでは求人募集の張り紙が貼ってあるお店に直接Resumeを持っていくという積極的なアプローチも主流です。 なので、気になるお店があったらすぐにResumeを渡せるように何枚も印刷しておいた方が良いと思います。 アルバイトで使える資格
と、こんな感じでオーストラリアでのアルバイトの探し方、Resumeのポイント、お給料についてざっと紹介しましたが、アルバイトをするにあたり必要な資格もあります。例えば、レストランで仕事をするならRSA (Responsible Service of Alcohol)というお店でお酒を販売、提供するために必要な資格を持っていないと働くことができません。また、カフェで仕事をするにはバリスタというコーヒーを作る資格を持っている人の方が、持っていない人より断然有利に職に就くことができます。 こうした資格は各学校やオンラインで1日で簡単に取得することができるので、オーストラリアでアルバイト経験をしてみたいという方は現地到着後、早めにこういった資格を取得された方が良いと思います。 アルバイトで学校では学べないことを学ぼう
海外でアルバイトを経験することによって、私自身授業では学ぶことのできない実践的な英語が得られたなと感じます。お客さんとのやりとりはもちろんのこと、日本料理の説明、食べ方などをすべて英語で提供することによって、かなり英語力が鍛えられます。また、英語力が高ければ高いほどさまざまな職に就けるチャンスが増えますし、十分な英語力があればローカルのお店(現地の人が経営しているお店)で働くことだってできるようになるはずです。
ただ、ひとつ気をつけてほしいのは現地到着後すぐにアルバイトを始めてほしくないことです。というのも、アルバイトに専念してしまって肝心な学業に支障を来してほしくないからです。やはり海外で仕事をするというのは、母国で仕事をするのと勝手が違いますし、私自身、大学の課題で忙しい時期は学業とアルバイトの両立で苦しむことが多々あります。なので、留学後に現地でアルバイト経験を積みたいと考えている方は、学生生活に十分慣れて、さらに英語力にある程度自信がついてから開始することをお勧めします。そうすれば、より濃い留学経験を得られると思います。 2014年5月
いよいよ卒業地前最後のオーストラリアの夏休み
サマーコ-スでワインについて学ぶ
サマーコースでは“Wine Studies”というオーストラリアのワインについて学ぶ少し変わった授業をとっていて、授業ではブドウの木の栽培方法やワインの作り方について学ぶ学問的な部分と、実際にワインを試飲してワインの種類について学ぶ実践的な授業が行われました。 通常13週間で行う授業内容を2週間で短期集中で行うので、ほぼ毎日のように大学に通い朝から夕方まで授業を受け、さらに通常の科目のようにグループワークやテストなどもあったりしてかなりハードな部分もありましたが、最後の授業で行ったワインのテイスティングテストでブドウの種類を見ずに、味覚と嗅覚だけで当てることができた時はとてもうれしかったですし、少しでもワインについて知識を増やすことができたのでとても良い経験でした。 卒業旅行でケアンズへ
ケアンズでは、「キュランダ高原列車」という「世界の車窓から」のオープニングを10年間務めた有名な列車に乗ってキュランダ村へ行ったり、「フランクランドアイランド」という世界遺産のグレートバリアリーフの一部で一日100人しか上陸することのできない無人島に行って、シュノーケリングに挑戦したりと観光客気分でオーストラリアで過ごす最後の数日を楽しみました。 留学で手に入れたもの
大学のすべての授業を取り終えたので日本に帰国しましたが、振り返ってみるとオーストラリアで過ごした2年8ヵ月という月日は本当にあっという間でした。正直、留学中は楽しいことだけでなく辛いことも多く、途中何度もめげそうになり、本当にここに来て良かったのかなと思い悩む時もありました。しかし、そのたびに周りにいる人が「大丈夫、あなたならできるよ」と励ましてくれたおかげで諦めずに最後まで辿り着くことができました。そしてなにより、この留学を通して人として成長することができ、どんな困難にも耐えうるタフな精神力を身に付けることができました。今は、日本の旅行会社への就職を目指して就職活動中。JCFL時代の担任の藤原先生やJCFL「就職キャリアセンター」にも相談しており、心強いです。
この貴重な経験は今後私の人生において役に立つと思いますし、思い切って留学という道を選択して良かったなと思います。確かに、母国を離れ知り合いもいない新しい環境の中で生活をしながら現地の学校に通うというのは勇気がいるし、不安もあると思います。しかし、勇気を振り絞って海外へ飛び出してみると、今まで気付かなかった考えや価値観、そして新しい光景に出会えると思います。なので、今少しでも留学という道を考えている方は、勇気を振り絞ってぜひ一歩踏み出して欲しいと思います。 2014年11月
いよいよ大学を卒業!今回が最後のレポートです!
大学でのすべての学びを終え、8月の卒業式を待つのみとなり、2月にいったん日本に帰国してから早くも半年が過ぎました。私はこの半年間、主に日本で就職活動を行っていたのですが、今回はその就職活動の様子と、待ちに待った大学の卒業式の様子を報告して留学現地レポートの最後を締めくくりたいと思います。
卒業前の就職活動・情報収集が大切
まず日本での就職活動についてですが、私は日本帰国後に本格的に就職活動を始めました。とはいえ、いくらマイペースな性格の私でも、就職のことを何も考えずにのんきに帰国したわけではありません(笑)。以前のレポートで少し触れましたが、長期休暇などで日本に一時帰国中にキャリアフォーラム(合同企業説明会)や会社説明会などに参加したり、留学中に現地ブリスベンで開かれた、オーストラリアの大学で勉強をしている日本人学生を対象にした就職セミナーに参加し、大学在学中から日本での就職に関していろいろと情報を集めていました。
その甲斐あってか、日本帰国後すぐに就職活動を開始することができたので、現在海外の大学に留学している方、またはこれから海外の大学へ留学をする方は、ぜひ留学生を対象にしたキャリアフォーラムや現地で開催される就職イベントなどが今はたくさんありますから、そういうところに積極的に行き情報収取を行っておくことをお勧めします。 「海外大学卒」での不利は全然ありません。
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【左】卒業式の様子。壇上にいる赤いアカデミックガウンを着ている人たちは |
ブリスベンリバーの前で。このオーストラリアの青い空がとても恋しいです。