イタリア留学現地レポート2007年6月
早いもので、イタリアに来てからもう1ヶ月が経とうとしています。最初はペルージャの街並みや大学の荘厳さやらに驚いてばかりでしたが、今ではそれらにも慣れ、落ち着いてイタリア語を学んでいる状況です。
様々な国籍の人と友達に!
ちょっと退屈するときもあるけれど、クラスの全員が同じくらいの語学力なので気負わずに話しかけられるし、そのおかげで友達も沢山出来ました。外国人大学なだけあって、国際色はかなり豊か。来る前から多いと聞かされていた中国人はもちろん、ベトナムやインド、アラブ、ブラジル、ノルウェー、ドイツ、スイス、オランダ…様々な国からいろんな年代の人が集まってイタリア語を学んでいます。 先週は彼らと共にフィレンツェとピサに日帰りで旅行してきました。今度はヴェネツィアやナポリに行こうとみんなで計画しています。平日はイタリア語の勉強を頑張り、週末は美しいイタリアの街々を訪れ、せっかく観光大国であるイタリアに来ているのだから、この国を大満喫しながらイタリア語を学んでいこうと思います。 イタリアで困ったこと!
しいて困ったことといえば、部屋にも蟻や蝿が結構出るとか、お湯がでない(これはもう有名ですね)とか。私は初日だけですがこのお湯の被害に遭いました。 あいさつで1日が楽しくなる
もちろん教室に入ったときもみんなに挨拶♪少し落ち込んでいる朝でも、みんなと挨拶を交わせば明るく一日をスタートすることが出来ますよ。 今の時点で感じているのはこんなところです。あまり参考にはならないかもしれませんが、また何か思うことがあったら書き留めて、次回のときにでも報告したいと思います。 2007年7月
イタリアは梅雨もなし!
クラスメイトは中国人が6人、韓国人が2人、ベラルーシ人が1人で、特に韓国人の友達とは会ってすぐに仲良くなり、お互いに言葉を教えあったりもしています。 お花のお祭り
どこから持ってきたのか不思議に思うくらい沢山の花びらが使われていて、小学生だけのグループから大人まで様々な人たちの作品が並んでいました。子供達に話を聞いたら3時間くらいで作れたとか。とてもそうは思えないくらいどれも立派で感心する出来栄えでした。この小さな街にこの日だけは沢山の人が集まるのも納得ですね。絵を見ながらとはいえ、ほんの数百メートルの道のりを2時間近くかけて進まなければいけなかったので、本当にかなりの人だったと思います。でも、街全体を花びらの絵で飾るという発想が私の中ではイタリア的でとっても素敵だなぁと思いました。 考え方を変えて新しいクラスで頑張っています!
日本人にもイタリア語で話しかければイタリア語できちんと返事が返ってくるし。ただ、みなさんもなんとなく感じているんじゃないかと思いますが、日本人同士だとどうしてもイタリア語で会話するのが気恥ずかしくないですか?今の私の課題がそれで、彼らともイタリア語で話したいのですが、ちょっと気後れしてしまいます。もっとイタリア語を勉強し、そんなことも感じなくなるくらい上手に会話ができるよう、これからも頑張ろうと思います。 感激のバースデー
もちろん20日のFesta当日も素晴らしい一日でした。最近の暑すぎる気候のため(40度近い日がこのところずっと続いています)最初は室内で決行、日が暮れ始めた頃にみんなで庭に移って続きを楽しみました。途中、通行人の人からも“Buon appetito!”って言ってもらえたり、これはあまりうれしくないのですが、上の階に住む人がお花に水をやるときにホースで盛大に水撒きをするものだから私たちまでびしょびしょになったり。そんなハプニングですら楽しいと思える特別な日を過ごせたのは、やっぱりここイタリアで、素敵なクラスメイト、ルームメイトに恵まれたおかげだと感謝しています。 2007年10月
イタリアの夏
留学し、初めてイタリアの夏を体験したわけですが、日本と違うなぁ~と思ったのは太陽の強さと湿気の無さです。日差しが強い分、日向での気温は相当なものですが、日陰に入ってしまえば風も心地よく、読書や軽く散歩をするのには最適でした。日本と違い、立っているだけで汗が出てくるということはめったになく、私にはイタリアの夏の方が過ごしやすかったです。それに、ウンブリアの緑の豊かさ、美しさが、より感じられる時期でもありました。 しかし、9月に入ってから急激に気温が下がったように感じられます。天気の悪い日が続いたからかもしれませんが、長袖を着ても早朝や夕方は震えるほど寒く、夜はしまってあった毛布を引っぱり出して寝るはめになりました。今からこんな調子で、いざ本当に冬が来たらどうなるのかと思うと少し怖くなってしまいます… 上のクラスにレベルアップ!
最近、まだイタリアに着いてから間もない頃のことを思うと、なんだか自分でもおかしくて笑ってしまうことがあります。日本で繰り返し習った簡単なフレーズでさえ、いざ使おうと思うと頭が真っ白になってうまく言えなかったり、なんであの時こう答えなかったんだろう!とか、こんな簡単なことなのに~って思うことが沢山。でも今は、先生との会話はまだ緊張してスムーズにいかないものの、友達との会話は自然にこなせるようになってきました。話せることはまだまだ限られていますが、イタリア人に道で話しかけられても簡単な会話ぐらいなら笑顔で楽しくこなせるようになりました。 ポーランド人のルームメイト
今ではすっかりうちとけて、今日は学校で何勉強したの?とか、条件法とか接続法は難しいよね~とか、今日は一緒に料理しよう!とか、日常会話をする機会がグンと増えました。それに、最近ではわざと条件法や接続法を沢山使って話をし、今の完璧だったね~♪と喜び合ったり、あれ?これはどう言ったらいいんだろう?って一緒に考えたりしています。 彼女のクラスのほうがちょっと私達よりも先を行っているので、これが私にとってはいい予習になるし、こうして授業だけじゃなく家でも繰り返すことによってよりイタリア語が身についていくのだと思います。9月いっぱいで彼女が国に帰ってしまうのがとても残念で寂しいですが、これからも新しい表現に積極的に挑戦する癖をつけて、徐々に自分のものにしていこうと思います。 自分の国について知ること
これはきっと外に出たから気付けたことだと思うんです。中学・高校で勉強してきたことを、みなさんはどれだけ覚えていますか?特に地理、歴史、公民など。日本の政治体制について質問され、自信を持って明確に答えることができるでしょうか?日本で暮らす上で、実際にそれらが必要になることはあまりないと思います。でも、知っておかなければ恥ずかしいことなんだとハッキリと思い知らされました。 「なんで自分の国のことなのにそんなに知らないことが多いの?」と、言われたわけではないけれど、自分の国について最低限の知識はきちんともっている彼女の前で、簡単なことも満足に答えられない自分がひどく惨めでした。これからは、ただテストをパスする為ではなくて、自分を豊かにする為に自国のこと、そして今暮らしているイタリアのことについて学び、それがイタリア語でまだ説明できないにしても自分の中でしっかりと理解し、説明できるようにしていきたいと思います。 出会いと別れ
こんなに恵まれたルームメイトには、もう巡り会えないんじゃないかと思うぐらい私にとって彼女達は最高でした。礼儀正しく綺麗好きで、一緒に旅行にいくことも多かったし、家で彼女達と過ごす時間はとても楽しいものだったんです。Mariaが帰る日は残念ながら平日で見送ることが出来なかったのですが、Alexisが帰るときはみんなでローマまで観光もかねて見送りに行きました。最後は涙で大変だったけれど、みんなで再会を固く誓い、別れました。 毎月のように別れがあるのは正直言って辛いです。せっかく仲良くなったのに、すぐに離れなくてはいけない訳ですから。でも、これだけ別れを惜しめる出会いがあったことは、とても幸せなことだと思います。別れを恐れず、これからもあるであろう沢山の素敵な出会いに期待し、新しく来たルームメイトとも、彼女達のように仲良くなれたらなぁと思います。 2007年12月
クリスマスが近づいています
昨日Gubbioに行ってきた友達に聞いたのですが、Gubbioの街では、クリスマスの飾り付けがとても綺麗だったそうです。一緒に話を聞いていた友達と今度一緒に行ってみよう!という話になり、久々に旅行に行く計画が決まって(近距離ではありますが)今からとっても楽しみです。 ペルージャでも、少しずつではありますがクリスマスを感じられるようになってきました。何軒かのお店ではショーウィンドーが赤と緑のクリスマスカラーで統一され、ツリーが飾ってあったり、街に観覧車やメリーゴーランドが来たり…街全体が飾り付けられているわけではないですが、学校の行き帰りにそれらを見るのが、今の私のちょっとした楽しみだったりします♪ レベルの高いクラスメイトに刺激されて
みんなここのクラスじゃなくて1つ上とか、もしくはもう一番上のクラスでもいいんじゃないの?っていう人ばかり…話すのもとても速くて難しい単語も沢山知っています。そんなクラスなので、授業についていくのもやっとな状態。毎日家に帰っても勉強ばかりな日々が続いています。このレポートを書く時間もあまりないほどです。授業が難しくて毎日大変だけれど、このクラスで勉強を続ければ必ず自分の力になると思うし、私は私なりに頑張っていこうと決めました。いつかは自分も彼らのように、そしてその後はイタリア人とも不自由なく会話が出来るようになることを夢見て、この辛い時期を乗り越えたいと思います。 寿司パーティーを主催!
寿司といっても、ペルージャでは新鮮な魚介が手に入り難いので簡単な巻き寿司くらいしかできないんですが…それでも頑張って準備した甲斐があり、今回も凄く喜んでもらえました。寿司の他にもいろいろと作っては食べてもらっているのですが、意外なことに一番人気だったのがオムライス。あんまり和食って感じじゃないのが残念なところですけど、彼女たちは最後にケチャップで絵を書くのが気に入ったようで、「これはもう芸術だわ!こんなにかわいいのを食べるなんて私には無理よ!!」と写真を撮って自分のホームページに載せていました。嬉しいやら恥ずかしいやら…蒸しパン、あんまんなんかのおやつ系も好評だったので、みなさんもイタリアに来て少し落ち着いてきたら、友達を呼んでみんなで日本料理に挑戦!とかしてみるといいかもしれませんね♪ 次回のレポートは1月。生まれて初めてクリスマスとお正月を日本以外で過ごします。クリスマスには友達とどこかに出かけようかと考えているので、次回はその時のことや日本とは違うお正月の様子なんかをお伝え出来たらなぁと思います。 |