ニュージーランド留学現地レポート

REPORTER

東京都 多摩大学聖ヶ丘高校出身 
オーストラリア留学コース2012年卒

カンタベリー大学/森林学専攻(4年制)

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2013年5月

 

Tonnes of Study & Fun in Christchurch NZ
(たくさんの学びと楽しみにあふれたニュージーランド・クライストチャーチ)

毎週土曜に開かれるFarmer's Market

みなさんこんにちは!!僕は今、ニュージーランドの「クライストチャーチ」という都市(南島にあります)にある「カンタベリー大学」で「森林学」という、日本ではあまり聞かれない学部で勉強しています。
 
こちらには去年の10月に来てもうすぐ半年が経とうとしています。前の記事は僕のニュージーランドに来るまでの経緯などをお話しましたが、今回は僕のここでの暮らしを中心にレポートしたいと思います。
 
さて、まず「クライストチャーチ」という都市ですが、一言で言うと緑が本当に多い所です。郊外に向けて15分ほど車を走らせれば、すぐに田園が広がっています。市の中も、「Hagley Park」という大きな公園を中心に大小さまざまな公園が散在しています。そして、信じられないかもしれませんが、一日野中に四季があります。朝は夏でも寒く、昼はとても暑くなります(笑)。これはこの都市に住む人たちがよくジョークにすることです。もちろん、一年の中にも四季があります。東京の夏と比べると、基本的には過ごしやすい気候であるといえると思います。

さまざまな国の人との寮生活

フラットのみんなと一緒に

僕は今は大学の中にある寮で暮らしています。フラット(個室がいくつか集まって「フラット」と呼ばれ、フラットで共有スペースを持っています)には僕を含めて5人いて、イギリス人が2人、太平洋の島国から1人、ニュージーランド人(彼らは愛称でKiwiと呼ばれています)が1人、それから僕というinternationalな構成です。
 
平日は授業の準備や課題で忙しいですが、週末には寮のみんなでForest biking(森へサイクリングへ行くこと)に出かけたり、テニスをしたり、体を動かしたりして遊んでいます。
 
自然が多いので外で遊ぶものが充実していますが、何よりランニングには最適な場所だと思います。

Forestry(森林学)を学んでいます!

郊外に森林研修に行きました

僕が専攻しているのは、「Forestry」という学部で、いわば「森林学」です。この学部では、森林に関するさまざまなこと、たとえば森林の植生、林業の成り立ちと林業ビジネス、森林環境の保全、持続可能な開発などを学びます。
 
現在は「Introductory forestry(森林学入門)」「Commercial forestry(商業森林学)」「 Evolutionary Biology(進化生物学)」「 Fundamental Chemistry(基礎科学)」の4つの授業 (ペーパーと言います) を取っています。
 
学部はイギリス系の国ではまれな4年制で、かつ少人数なのでかなり密度の濃いものとなっています。基本的には大学の図書館(夜9-10時頃まで空いてます)で授業の予習、復習をして、家に帰って時間があるときはのんびりフラットメイトと夕飯を食べたりゲームをしたりしています。

やっぱり海外留学はおススメです!

ニュージーランドへ来て約半年が過ぎ思うことは、僕は「やはり海外留学をおすすめしたい!」ということです。ベタな言い方ですが、世界が広がります、本当に!自分にとっては当たり前なこともこちらではそうでないことも多くあるんです。この間、鮭の皮を食べようとしたら周りから叫び声があがりました(笑)。僕にとっては自然なことでしたが…。そして、確実に日本にはない、味わえない”何か”があります。そして、勉強することといろいろなことにチャレンジして楽しむことは留学生活には不可欠です。 これからの僕のレポートが、皆さんのなにかの手助けになったら幸いです。

2013年11月

 

初めての学期はやはり大変!
自分の勉強スタイルの確立が効率的な勉強のポイント!

震災2年後のクライストチャーチ

皆さんこんにちは。今、こちらは第2学期後半を迎えています。こちらの大学は2学期制で、ひとつの学期は2つのTermという6週間の授業期間に分かれています。 今回は、大学初めての学期を終えての感想と、クライストチャーチの様子をメインに書いていきたいと思います。
 
まずは学期を終えての感想ですが、やはりとても大変です!!前学期は「森林学基礎」「森林経済学」「生物学」「化学」をとっていたのですが、どれも簡単というものはなく、すべての科目において苦しめられました…。こちらの大学の授業を受ける上で一番大事だと感じたことは、自分の学習スタイルを発見し、貫くことだと思いました。正直、僕は日本では試験前の詰め込み勉強で乗り切っていましたが、こちらではそれは通用しません。母国語ではない英語で勉強するという時点でも大きなハンデです。僕は一緒に勉強しているこちらの友達のやり方を参考にしました。
 
とにかく授業中にできる限りノートをとることです。家に帰って清書する人もいるようですが、僕としてはそんなことをしてる時間はありません。復習をする際に授業でとったノートに書き切れなかったり、よく分からなかったりした内容の付け足しをします。そのノートと大学のウェブサイトからダウンロードできる過去問を武器にしてテストに備えます。もちろん課題も出ます。だいたいが1500ワード程度のエッセイ(小論文)ですが、科目によってはエクセル等を使って森林に関するアナリシス(分析)をやったりします。複数の課題の締め切りが、ほとんど同時ということもたまにあり、そのような時は本気で焦ります(笑)

いろいろな分野とつながっている「森林学」。
独学で関連分野を勉強しています!

クライストチャーチを一望できるPort Hills

さて、僕は今、森林学のコースだけをとっていますが、森林学はいろいろな分野とつながっています。「植物学」「環境学」「建築学」、さらには「経済学」ともつながっています。そして、大学は独学で何かをするのに最適な場所です。教科書や参考書は無料で読めるし、さらに実際に大学でその分野を学んでいる人と話すことだってできます。僕はそんな利点を活かして、独学で建築学と植物学を地道に少しずつやっています。
 
実際に勉強して感じるのですが、いろいろな学問は本当にさまざまなところでつながっていると思います。1つのことを集中して勉強するより、今はさまざまな視点からの見方をできる限り多く取り入れる方が、自分の将来の役に立つと思い、少々(かなり??)大変ですが頑張ってやっています。みなさんも学部選びに悩むかと思いますが、独学で地道にやることもできる科目もある、ということを頭に入れておくといいかもしれませんよ!

気になる生活費!物価は日本よりちょっと高め。

友達と一緒に

それから、みなさんの気になる生活費。僕は今は大学の寮に住んでいて、週$170(水道・光熱費込み)かかります。加えて、生活費で毎週$60-80ほど飛んでいきます…。なので週合わせて$230-250(約2万円/2013年11月時点)ぐらいになります。もし寮に住まずにフラットに住むのであれば、$100-130(約1万円/2013年11月時点)ほどの物件もかなりあるので大学の近くに住むことを望まないのであれば安いフラット(アパートをフラットと呼びます)に住むのもありですね。
 
生活費は僕はたまに衝動買いしてしまうので、それを抑えればもう少し安くなるかと…(苦笑)。ただ、円安の影響で昔の$10と今の$10では今の方がかなり高く感じます。みなさんが来るときにどうなるかは分かりませんが、基本的に物価は日本より高めです。なぜかというと、市場から遠く離れているから輸入品がどうしても高くなるんですね。なので基本的に学生は自炊で、あまり外食に行くことはありません。時間に余裕のある方はアルバイトをして働くこともできますよ。ただ、Student Visa(学生ビザ)の規定で週20時間以上働くことはできませんので、そこのところは気をつけてください。