オーストラリアの大きさは日本の約22倍。国内で時差があるぐらいですから、街によっても気候が異なります。またそれぞれの街の成り立ちも異なるので気候だけでなく、街の雰囲気も違います。オーストラリアの中でもひときわヨーロッパの雰囲気が漂うメルボルン。ここは私が2年ちかく生活した場所で、第二の故郷でもあります。シドニーとメルボルン両方で暮らしたことがあると言うと、良く聞かれるのが「どっちが好き?」という質問。大阪と東京ほどの違いがあるシドニーとメルボルン、お互い良き(?)ライバルで、それぞれの地元の人にはとっても興味がある質問のようです。私の答えはいつも「どちらも全く違う魅力があるので決められない」というものですが、今回、実は私の中でメルボルンが1番であることを白状しなければいけません。
シドニーから飛行機で約1時間半。東海岸の南に位置するヴィクトリア州の州都。かつてはオーストラリアの首都だったこともあります。シドニーに比べて四季がはっきりとしていて、冬もだいぶ寒くなるメルボルンは、一見ちょっと地味な街!シドニーで学生をしていた私が初めて仕事のためにメルボルンに引っ越した時に、目に入る色の刺激の少なさにちょっと落ち込んだりもしました。
何せシドニーは美しいハーバーがあるので、見渡すと目に入る色は海の青、空の青、青、青、青。それに比べてメルボルンはヨーロッパ風の茶色い建物が多く、トラムの色も地味な緑。唯一鮮やかな色と言えば、いたるところにある公園の芝生のグリーンぐらい。気候もイギリスのように曇り空だったり雨だったりということが多いです。でも、世界で最も住みやすい街に選ばれたことのあるメルボルン!その魅力は2泊3日の旅行では分からない所にあるのです。私もこの街の本当の魅力をわかってきたのは住み始めて半年が経ったころでした。
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私がこの街で好きな場所は、まずクイーン・ヴィクトリア・マーケット!朝早くから開いているこのマーケットは野菜、肉、チーズなどから洋服や雑貨なども色々なものが手に入ります。日本の友達へのお土産を探すのも楽しいですし、週末に花を買いに来たり、安くて新鮮な魚を手に入れて手巻き寿司パーティーをしたこともあります。観光客から地元の人まで、色々な人が集まるマーケット。シドニーにも似たような場所がありますが、ここは野外になっているのがとても気持ちいいです。
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それから街の中にあるたくさんのカフェ。カフェの数はもしかしたら、シドニーよりも多いのでは?どこも隠れ家的な趣向をこらしたカフェばかり。お気に入りカフェを見つけるのも楽しいです。メルボルンでチェーンの大きなカフェに入るのは観光客(特にアメリカ人・・)くらい?かもしれません。他に良いカフェがたくさんあるのに、どうしてわざわざチェーンのカフェに行く必要があるの?というのがメルボルン子のこだわりのようなもの。
ちょっと裏路地に入ったところにひっきりなしに並ぶカフェ。日本でもシドニーでもここまで同じような店が何件も並ぶことなんて考えられないと思いますが、それでもそれぞれの経営が成り立っているのは、来る客がお店の雰囲気、コーヒーの豆など独特のこだわりがあって、マイカフェを決めているからだと思います。
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街の中で見られる様々なアートもハイセンスなメルボルンならでは!中でも私のお気に入りは、州立図書館の前にあるこのアート。(写真右下)メルボルンに長く住んでいながらも「気づかなかった」「知らなかった」と言う人がけっこういるのですが、図書館の建物が地面に埋まっているんです!それ以外にも、街のいたるところにアートがあって、それが生活の一部となっているのがメルボルンの魅力でもあります。何せ南半球のパリといわれるほど、文化と芸術の街!魅力はまだまだたくさんあります。メルボルンについては次回も続けてお伝えしますので、お楽しみに!この魅力を伝えるのに2回で完結できるかしら?
この路地、右も左も全部カフェ!! 7軒ほど並んでいます。 |
私のお気に入りカフェは天井の高い |
地面に埋まった図書館! |