ちょうど1年前、この時期にシドニーで「ジャパンフェスティバル」があったことをお伝えしましたが、今年も規模は小さいものの「日本の夏祭り」がありました。オーストラリアに住む日本人の数は約5万人。うち約2万人がシドニーに住んでいると言われています。多いと感じる人もいるかもしれませんが、他の民族に比べたら日本人はまだまだ少数派。そんな中で日本人代表として日本の伝統や文化をオーストラリアに伝える努力をしている人がたくさんいます。
今年の「夏祭り」で披露された盆踊りやソーラン節、太鼓、空手などにはオーストラリアで生まれ育った日本人、日本から来た学生やワーキングホリデーの若者達などたくさんの人が参加していました。
こういった場で少しでもオーストラリア人に日本のことを理解してもらうのは素晴らしいことですし、そういった活動に年輩の人だけじゃなく、若い人たちも積極的に参加しているのは、とても良いことだと思います。
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どこかで聞いたことがあるかもしれませんが、オーストラリアの小学校、中学校、高校などでは日本語を教えている学校がいくつもあります。フランス語や中国語などいくつかの言語から選択できるので、日本の学校で否が応でも英語を学ばなければいけないのとはちょっと情況が違うかもしれませんが、今現在約38万人が日本語を勉強しています。
「何故日本語?」と思うかもしれませんが、今も日本はオーストラリアにとって最大の貿易相手国。日本人が「英語を話せたら就職に有利かも!」と思うように、「日本語を話せたら就職に有利かも!」という側面もあると思います。(現状としては多くが小・中で日本語の勉強を辞めてしまい、話せる・・と言えるほどの人は限られていますが・・。)
ほかに日本語を選択する理由としては、単純に日本に興味があるからという人もいると思います。スシなどの日本食や日本の優秀な電化製品や車、ゲームなども、その日本のポジティブなイメージに一役かっていると思います。一つのものを長く大切に使うオージー、「多少高くても壊れない日本製、長く使える日本製」はやっぱり人気です。
一度でも日本語を勉強したことがあれば、日本や日本人に対する理解もだいぶ違ってきます。オーストラリアに日本好きが多いのも多少この日本語教育が影響していると思います。今回の「夏祭り」で太鼓や空手などを披露し人の中には日本人だけでなく、日本の伝統や文化を愛する生粋のオージーもいました。
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最近は冬のリゾートとしてニセコや白馬などが有名になり、日本製に触れるだけでなく、日本に実際に出かけて行く人も増え、ますます日本が身近なものになってきました。
皆さんがオーストラリアに留学した時に周りの人からこの国のことを色々と学ぶように、周りの人も皆さんから日本のことを学びたいと思うでしょう。特にこの国には日本のことをもっと知りたい!という人がたくさんいるので、日本を紹介できる何かを身につけておいたり、日本についての知識をきちんと持っておくことは、たくさんの友達を作るためのポイントでもあります。
これから留学する皆さんが日本とオーストラリアの架け橋になってくれると良いな、と思います。
北海道のよさこいを広めるために活動しているグループ。若いパワーがすごい!