食で世界一周

皆さんが留学をすると、それに伴って日本にいる家族や友達が「オーストラリアに遊びに来たい」と言ってくれることがあるでしょう。そんな時、みなさんがツアーコンダクターとして街を案内する立場に今回はなります。

私がシドニーからメルボルンに引っ越すと決めたとき、一つ困ったなぁ・・と思ったことがあります。それは日本からお客様が来た時、メルボルンにはあまりお客さんを案内するような場所がないこと！！先日も紹介したように、メルボルンには車で行くような郊外にかわいい田舎町やワイナリーなど見所があります。しかし車がなければ案内できない！メルボルンは「世界で最も生活しやすい街」に選ばれたことがあるのですが、まさにその通りで観光の街ではないように思います。シドニーならあっちのビーチ、こっちのビーチ・・など案内しているだけで、あっという間に時間がなくなってしまうのに！

今回初めて日本からのお客様をメルボルンで迎えてみて、私が「メルボルンの中で見せたい所」を考えたとき、まず「見せたい所」よりも「食べさせたい所」がたくさん浮かんできました。メルボルンはオーストラリアでも屈指の食のパラダイス。
世界中の料理が味わえます。友人と先日「今度メルボルンの中で世界一周したいね！！」なんて言っていたくらい。
なので、今回は食べる所をまず考え、そのレストランの周辺を案内する・・というような形になりました。まず連れて行ったのはfish & chipsのお店。fish & chipsといえばイギリスで定番の料理ですが、メルボルンには最高に美味しいお店があります！衣がサクサクっとしていてメニューには「tempura buttered」と書いてあるのですが、まさに天ぷらのよう。重〜い衣がベッタリした感じが好みのイギリス人もいるかもしれませんが、フライなのにヘルシーな味わいがオージーにはウケていると思います。

そして韓国人が経営する韓国焼肉にも行ってきました♪韓国ではオーダーをすると、すぐにナムルやキムチなどのパンチャンと呼ばれる小皿が出されます。これは完全なサービスで頼めばお代わりも持ってきてもらえます。そんな暗黙（？）のルールを覚えたのもオーストラリア。日本では隣りの国なのに、オーストラリアに来て韓国のことを知るのも不思議な感じです。

友達のリクエストでヴェトナム料理のお店にも行きました。オーストラリアには意外にもヴェトナムからの移民がけっこういます。フォーや生春巻きなどはオージーにも人気！私が特に好きなのはベトナム風クレープというものなのですが、薄いオムレツのような皮の中に野菜やお肉、魚介などが入っていて、甘酸っぱいソースで食べます。

その他スペイン、フランス、イタリア、中国（飲茶）、メキシコなどを味わってもらって、まさに食の世界一周だったメルボルンツアー。お客様にもとっても喜んでもらいました。実はそのお客様、和食がとっても好きなので、海外に行くと食の面ですぐに「日本に帰りたい・・」となってしまうそうなのですが、オーストラリアはバラエティがあってどれも美味しいので、飽きが来ず、食の面で安心な国なんだそう。いまだに日本ではオーストラリアといえば「オージービーフ」や「ロブスター」といったイメージが強いので、もっとこの「食天国」なイメージがついてくれればなぁ・・と思います。

皆さんが家族やお友達にオーストラリアを案内する時、たくさん素敵な場所に案内すると同時に、たくさんのオーストラリアの「食」にも触れてみてもらってください。オーストラリアのファンが増えること間違いなし！ですよ。