Breeze in San Francisco　〜気軽に楽しむサンフランシスコ〜

先日友人に会いにサンフランシスコへ行ってきました。まだ8月だったにもかかわらず、寒くてびっくり！季節先取りのおしゃれもあるとは思いますが、何しろ街には厚手のニットやストールに身を包む人、さらにはコートを着ている人までいるのです。ハワイから来ていた友人の娘さんはあまりの寒さに泣く始末･･･みなさん、旅行に出かけるときは天候不順に備えての上着と歩きやすい靴を忘れないよう気をつけましょう。旅先で思わぬ出費の元になりますからね。ということで、今回はお金をかけずにサンフランシスコを楽しむ方法についてです。

サンフランシスコはカリフォルニア州北部にある全米有数の都市です。有名なために広くて大きい街を想像するかもしれませんが、太平洋とサンフランシスコ湾によって三方を海で囲まれているため、実際の面積は125平方キロメートル程度。近郊を含め、時間をかけてじっくり楽しむ魅力的なスポットも数々ありますが、美しい町並みをくるっと周って手軽に楽しむのにもちょうど良い街だと思います。
最初にご紹介したいのはサンフランシスコを訪れる人が必ず足を運ぶというFisherman’s Wharf。その中でも特に誰もが楽しめるPier39は見所がいっぱいでまるでテーマパークに来たよう！昔埠頭だったところが観光スポットとして開発され、二階建てのデッキになっています。ショッピングも出来ますが、お勧めはなんといってもアトラクションの数々。奥のステージではジャグリングなどのパフォーマンスがライブで楽しめますし、Sea Lion（アシカ）を座って眺めるのもほのぼのできていい感じです。また、中央のメリーゴーランドそばではドルフィンやヨット、波などで英文字を作り、名前にしてくれるアーティストがいます。一文字＄1.25ですから、短めの名前だと割安！好きな色を使ってもらい世界で一つのお土産にすると素敵です。

次にランドマークとしてあまりに有名なGolden Gate Bridge。赤く美しい吊り橋が遠くからでも海の上に浮かんでいるように見え、霧がかかっているのがなんとも優雅です。車ではもちろん、自転車で渡ることも、歩いて渡ることも出来ます。自転車は気持ちが良さそうですし、歩いて渡る人たちもところどころで休憩を取りながら海を眺めて楽しそうです。車で渡る際には通行料が往復＄5（市内へ入る側のみ課金）かかりますが、一台に3人以上乗車していると無料になりお得です。これはCarpoolという車社会のアメリカではあちらこちらで導入されているシステムで、自動車の数を減らし交通渋滞の緩和や環境汚染の改善に役立てるため、一台に一定以上の人数が乗車していると通行料が無料になったり、専用車線が使えたりと優遇されるのです。知らずに通った私たちも料金所で渡した5ドル札を返され思わずラッキー！

市内に戻ったら、今度は街中を散策してみます。坂が多いサンフランシスコでは、車の駐車は90度と定められている場所もあり、その様子は見ているだけで大丈夫なのかとドキドキしてしまいます。中でも「世界でもっとも急な坂」として知られるLombard Streetの傾斜はなんと40度！道は下りのみでジグザグに進むのですが、名所を一目見ようと世界中から訪れる観光客で大混雑です。ピンクのアジサイがこんもりと咲いている中を車がゆっくり通っているのは、確かになんともユニークな光景です。

サンフランシスコは街のどこを切り取っても絵になるような、本当に美しい都市です。開放的で活気があり、アメリカの都市の中でも特に様々な国の文化に出会えるところだと思います。お金をかけてディナークルーズやツアーに出かけるのももちろん素敵ですが、ケーブルカーやレンタサイクル、あるいは徒歩でのんびり周って空気を感じるだけでも発見がある、爽やかな魅力がいっぱいです。今回のレポートではそんな魅力のほんのちょっぴりをお伝えしました。
若い皆さん！観光旅行で味わいつくすことの出来ないアメリカの文化や素晴らしさを、留学や研修を通して学生時代にぜひ体感してください！

Pier39のSea Lionsを見てのんびり	街中をなんとゴーカート！二人乗りで車同様に走れます	サーモンのグリルは付け合せの旬の野菜も美味
Union Squareで語らう人々	急な坂道にぎっしり駐車してある街角	レンタサイクルも大人気